ヤクルト0-4阪神
今シーズンのヤクルトは怪我人が相次ぎ、山田も絶不調ということで得点力不足となっているのだが、それでもホーム神宮では多少粘ってくれている印象がある。しかしビジターではさっぱり打てなくなってしまう。今日のゲームでは相手先発の秋山がアクシデントで3回途中で降板となってしまったのだが、その後登板した投手に抑え込まれてしまい、2試合連続の完封負けとなってしまった。
ホームとビジターでここまで数字が変わってきてしまうのは何故なのだろう。野球の場合、ホームだと後攻、ビジターだと先攻という違いがあるのだが、サッカーのホーム&アウェイに比べてそれ程差はないのかな?と感じていた(統一球になる前は球団によって反発係数の違うボールを使用していたためホームとビジターで違う数字が残ることはあったが…)。しかしここ10年程でプロ野球界の雰囲気も大きく変わり、巨人戦以外でもファンが球場に足を運ぶようになった。そのことによって、ホームゲームではホームチームに大歓声が送られるようになったり、また各球団も自チームの士気があがるような工夫をしているように感じる。そのため良く言えばホームゲームでは実力以上の力を発揮出来るようになっているのかもしれない。
今シーズンのヤクルトはホーム神宮での観客動員数が大きく伸び、球場全体の雰囲気が変わっている。そのことによって選手達が本来の実力以上の力を発揮出来ているということなのかもしれない。しかしビジターではそういった力を借りずに戦わなくてはならない。シーズンの内半分はビジターゲームである。このビジターゲームでしっかり踏ん張らなくてはチームの浮上はあり得ない。
今シーズンはビジターゲームで勝てなさ過ぎである。これが本来の実力という事なのだろうか?
今日のゲームでは、2回に先頭の山田が2ベースで出塁したのだが、その後の打者が続く事が出来ず、得点には繋がらなかった。4回には2アウトからリベロのラッキーな2ベースと大引のヒット、盗塁でチャンスを作ったのだが、中村が凡退し、チャンスを活かせなかった。5回からは、阪神リリーフ陣の前にパーフェクトに抑え込まれてしまった。
真中監督は試合後「3安打では手の打ちようがない。」と語ったようだが、確かに今日のゲームに関しては、ほぼ手の打ちようがなかったのではないだろうか?元々選手の自主性に任せた野球を目指しているため、こういった劣勢でも策を打ち、得点に繋げるという部分は、今のヤクルトに欠けていると感じる。しかし今のメンバーで今から野球を変えていくことは難しい。今シーズンはあくまでも「個の力」で勝負して行かなければならないのだが、川端、畠山、雄平を欠いている中で2015年シーズンのような野球を行うには無理がある。1試合1試合の中で策を打っていくというよりもシーズンに向けてチーム作りの段階で策を打つ事が今のヤクルトに必要な事だと感じる。今後ヤクルト球団はチームをどういう方向に進めて行くのだろうか?あくまでも「個の力」で得点力を上げていくようなチームを作っていくのか?それともかつての野村監督のように打てなくても得点出来るような頭を使って得点力を上げて行くチームを作っていくのか?どちらが正解という事ではないのだが、今シーズンは真中監督が目指している野球が完全に裏目に出てしまっている印象である。
投手陣は、小川が阪神打線にホームランを含む長打を浴びてしまう場面が目立ち、6回4失点で負け投手となってしまった。正直もう一踏ん張りしてもらいたかったが、先発再転向後しっかり先発としてアジャストしているように感じる。今シーズンの前半戦のようにエースとしての役割を果たしてもらいたい。
6日のゲームは石川ー能見である。一矢報う事が出来るだろうか?
にほんブログ村
コメント
小川にはもうちょっと踏ん張ってもらいたかった。それともうちょっとイニングをですね。次は7回は投げてほしいです
ビジター側は練習時間が短いとも聞きますがどうなんでしょう?いくらなんでもヤクルトだけ極端すぎるかも。怪我が多いのは準備不足とも言われますしヤクルトチームの試合の入り方に問題があるかもしれません。練習や日々の過ごし方といったところで他チームと比較すると解決のアイデアがあるかもしれませんね。そのあたり編成にも考えてほしいところです
リーグ1位の防御率の阪神とリーグ最下位の打率のヤクルトでは、こういう結果は数字上では納得してしまいますね(これだけ負けてると先制されて追加点を奪わると、その時点で集中力がなくなり負けますね)。
試合は散発3安打では作戦も立てられませんし小川も簡単には失点していてはエースと呼ばれるの厳しいですね(大引戻って藤井はスタメン外されたままですね、これでは来年も同じように選手層が薄いままですね)
それにしても昨年からビジターで負けすぎですね、ホームアドバンテージもあると思いますが私的には盗塁の少なさと先取点が取れないのとリリーフ陣が他のチームと比べて劣ってると思いますね(ダブルプレーの多さも問題)。
先取点を取るために足のある選手の起用とス、あと優勝した年のように防御率2点台のリリーフを4人確立することですね。
そうすると野球自体を変えないといけないのと秋吉・石山以外の投手がブレイクしてくれないとダメなので、いろいろ試して欲しいのですが両方ともフロントも首脳陣も変化を求めてないので来年も同じやり方では勝てないでしょうね。
> saboさんへ
怪我の多さとビジターでの弱さに関連性があるのであれば、しっかり対策を練ってもらいたいですよね。
> kさんへ
そうですね。後ろの3枚もしくは4枚が揃えば、多少チーム状態が悪くても戦えるのが現代野球ですからね。そう思うと2015年は助っ人3枚+秋吉が奇跡的に機能したシーズンでしたね。