巨人とのオープン戦2連戦を終えての感想は?

この土日に東京ドームでの巨人との2連戦が開催されたのだが、皆さんはどんな感想をお持ちでしょうか?あくまでもオープン戦であるため結果をそこまで気にしてはいけないのだが、今シーズンの1番のポイントになると見ているリリーフ陣の整備が進んでいない事が気になった。現代野球においてリリーフ陣の整備は必須であり、この部分がしっかりしないことには、誰が監督を努めても成績を残すことは難しいと感じる。まだオープン戦も4試合だけなのだが、「優勝を狙う。」という目標を掲げるのであれば、現段階で相当厳しい状況にあると感じている。今日は気になったことをつらつらと書いていきたい。

初めて実戦での映像を見させてもらったカラシティーだが、1回を投げ被安打4の2失点と打ち込まれてしまった。しかも不動のレギュラークラスに打たれたわけではなく、大城、岡本、辻、立岡とルーキー、期待の若手、レギュラー奪取を狙う中堅に打ち込まれてしまった。どの打者もカラシティーとは初対戦のはずなのだが、浅いカウントからスイングを掛けられ、しっかりコンタクトされてしまったところを見ると打者から見て嫌らしさを感じない投手なのかな?と感じた。ストレートの球速は出ていたのだが、球速の割にコンタクトされてしまっていた部分は気になった。フォークに関しては、武器になるだけのモノを持っていると感じたが、現段階では制度が低く抑えとして期待するのであれば相当物足りなさが残った。先日のゲームではボークも取られており、ランナーがいる状況での投球にも不安が残る。開幕までの1ヶ月でどこまで仕上げる事が出来るだろうか?

そして即戦力の期待が掛かるドラフト2位の大下もチーム事情的にはリリーフとして期待したいというのが私の考えなのだが、短いイニングであればもう少し球速が出るかな?と予想していたのだが、想像していたよりは球速がアップしておらず、今日のゲームでは、2回を被安打5与四死球2の4失点と打ち込まれてしまった。年齢的には26歳という事でオールドルーキーの部類に入り、総合力の高さで勝負するタイプの投手なのかな?と思っていたのだが、今の引き出しだけではプロの世界は厳しいのではないか?と感じてしまうような投球に終始してしまった。アマチュア時代ならそこそこのストレート、スライダー、フォーク、カーブとそこそこの制球力で勝負できたかもしれないが、プロではどうだろうか?今日見た印象ではルーキーイヤーの原樹理よりも即戦力度は低いかな?と感じた。嫌らしさに欠ける印象である。そしてタイプ的には先発の方が合っているのかもしれない。5回~6回を3失点~4失点でまとめてくれれば御の字といった実力だろうか?

何とか戦力になって欲しいカラシティーと大下が結果を残せなかったことは正直心配である。その他にもリリーフ陣がアピールしきれなかった事が非常に気になる。

その一方でブキャナン、石川がまずまずの投球をしてくれたことはプラスポイントである。小川、星が開幕に間に合わない中でこの2人には先発として結果を残してもらう必要がある。石川に関しては、昨年もオープン戦は絶好調だった記憶があるのだが、今日は完全に打者を手玉に取るピッチングを披露してくれた。特に左バッターに対しては、内外角を広く使い圧巻の投球だった。年齢的な事もあり、中6日の登板にどこまで耐えられるのか?という不安はあるが、ヤクルトの先発陣の中には必ず入ってもらわなければ困る投手である。

そしてピカ1に目立っていたのが、2年目の寺島である。3回を被安打1与四死球1、奪三振5の無失点と結果を残してみせた。球速表示は140キロそこそこなのだが、ストレートでも空振りを奪えており、高卒2年目と言う事を考えると上出来の内容だった。昨シーズンも東京ドームでの2軍戦で好投した印象が残っているのだが、もしかすると東京ドームのマウンドとの相性も良いのだろうか?変化球の制度と質が上がってくれば将来的には先発ローテに入れる素材である。まだまだ結果を残さなければならない選手だけに今後のオープン戦での登板も楽しみである。

打線ではとりあえず、川端、バレンティン、畠山、雄平といった昨シーズン怪我で離脱してしまった選手達がこの時期のゲームにしっかり出場できている事を評価したい。特に川端は心配していたのだが、打席に立つ事ができれば、その天才的なバッティングは健在であることを見せ付けてくれた。後は腰の状態だけだろうか?開幕時にフル出場できる状態まで持っていく事に捉われすぎずに調整してもらいたい。

そしてメジャーから帰ってきた青木は、打撃に関しては、流石のバッティングを披露してくれた。菅野からしっかりヒットを放つなど年齢は重ねても衰えていない事を証明してくれた。守備、走塁という部分に関しては以前に比べてスピードが衰えたようにも感じるが、十分戦力として働いてくれそうである。

若手では藤井、奥村辺りが結果を残した。昨シーズン1軍のゲームに起用される機会が一気に増えた2人なのだが、その経験をしっかり活かしてくれているのではないだろうか?特に若手とは言い辛い30歳を迎える藤井が繋ぎ役としていい役割を果たしてくれた。小川監督はこういったタイプの繋ぎ役を欲している部分もあると思うので、オープン戦の結果如何では開幕スタメンという事も無くは無いのではないだろうか?奥村に関してもポジション争いでは厳しい立場にあることは間違いないが、今シーズンは常時1軍に帯同できる選手になってもらいたい。今はスケールの大きい廣岡が積極的にショートで起用されているが、現段階での実践力では奥村が上回っているはずである。

ということで気になる事を書いてみた。開幕までにリリーフ陣がどのようなメンバーで落ち着くのかが非常に気になる。開幕までにどこまで仕上げる事が出来るだろうか?

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コメント

  1. iraca より:

     大下に関してですが、やはり2位の選手じゃないですね。
    巨人の若手に打たれるようでは2軍でも結果は残せない気がしています。
     ヤクルト編成部門は疑問視せざるを得ません。
    独自路線も大概にしてほしいですが、取ってしまった以上仕方ないので大下には頑張ってもらいたいと思います。

  2. より:

    大下もですが地味に沼田も・・・
    出るたびに失点して今や2軍落ち。不作年恐るべし
    年齢もあるし、早めに解放してあげた方がいいかもしれません。
    カラシティは主さんとは逆にイケるんではないかと思ってます。
    それでもリリーフの薄さに頭を抱えますが。
    監督が打順ばかりで投手陣の言及が少ないのが気掛かりです。
    田畑コーチまかせなんですかね。

  3. k より:

    新戦力のリリーフ陣がこの程度の球威と制球力で内容も乏しいので逃げ切って勝つのは無理でしょうね。
    カラシティーはランナー出してから怪しいとは思っていたので厳しいでしょうね(日本の打者を甘く見すぎですね)。
    あと大下も残念ですが球威が無さすぎで一軍レベルではないですね、ドラフト3位の蔵本はケガで離脱と球団は二位と三位に即戦力で期待していたと思うのですが、私はダメだろうと思っていたので想定内ですね、この二人はドラフト4位5位ぐらいでしたね(大下は145キロぐらいでないと活躍は無理ですね、蔵本は今年の復帰は無理でしょう)
    この巨人との2試合で感じたことは野手陣は怪我人でなければそこそこやりそうなのは分かりましたね(コーチ陣が変わってキャンプのせいかが出てきそうですね)。
    問題はリリーフですね、昨年と顔ぶれが変わってなくパワー系の投手が皆無なのは配置転換とかトレードとか、もうこの時期から考えてないとシーズン入ってから更にボロボロになりますね(秋吉・石山・近藤・中澤では厳しい)あと田畑投手コーチが何をやりたいのか見えてなこないですね、本当にこのリリーフメンバーに期待してるのですかね???

  4. 井野ファン より:

    山田大樹は早く戻ってきてもらいたいですね。
    個人的には投手陣の浮上のキーマンは山田大樹だと思います。
    そして、捕手は投手がリリーフに変わったタイミングで井野に変えてみては?
    意外にリリーフが好投するかもね。

  5. ななし より:

    優勝を狙う。というのは今年に関しては建前でしょう
    やるからには勝利を目指さないと若手も育たないですしね

  6. sabo より:

    お久しぶりです!今年もよろしくお願いします!
    ちょっと休んでましたがこれからはガンガンコメントしていきます(笑

    いやはや今年もヤクルトの戦力はキツイですね
    二軍は数すら足りてないし、なんで去年あんなにクビにしたのか?
    中島彰吾とかまだ可能性ありそうに思えたのに……

    万が一の可能性ですけど、、、バーネットがメジャーで調子悪ければヤクルト復帰あるかもと思ってます

  7. FIYS より:

    > iracaさんへ

    今日の中日戦では2回を無失点で抑えましたね。チーム事情を考えると何とか1軍に生き残ってもらいたいのですが… 

  8. FIYS より:

    > hさんへ

    カラシティーに期待できそうというのは、やはりフォークという空振りが奪えるウイニングショットがあるからでしょうか?

  9. FIYS より:

    > kさんへ

    カラシティー、大下、蔵本辺りが戦力になってくれないとリリーフ陣は駒不足ですね。リリーフメンバーは今の顔触れ以外で期待できる投手がいないので厳しいでしょうね。

  10. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    山田大も貴重な戦力ですからね。戻ってきてもらいたいですね。

  11. FIYS より:

    > ななしさんへ

    客観視すると優勝は厳しいと感じますが、一ファンとして優勝のために応援したいと思っています。

  12. FIYS より:

    > saboさんへ

    今シーズンもよろしくお願いします。

    そうですね。即戦力を期待して獲得した投手が活躍出来ないとなると「あの選手をなんで戦力外にしたんだ。」という声は上がってきそうですね。

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