ヤクルト1-0阪神
初回に山田哲が放った先制タイムリー2ベースがそのまま決勝点となった。予想外の展開ではあったのだが、初回の1点を主力投手で守りきるゲームが出来たことは大きい。いわゆるスミ1で5割復帰である。
ここの所勝ちに恵まれていない小川だったのだが、今日は阪神打線に1点も許さず、7回131球の熱投を見せてくれた。初回から球数自体は多くなってしまったのだが、ストレートとカットボールに威力があり、ピンチを招いても冷静に対処する事が出来ていた。小川と言えば孤軍奮闘のイメージがあり、守備に足を引っ張られてしまうゲームも少なくなかったと記憶しているのだが、今日はショート西浦が攻守を見せ、奮闘する小川を支えて見せた。1-0での勝ちゲームとなるとやはり投手だけではなく、野手陣の力も必要となってくる。夏場に入ってからは打撃戦が多くなっていたのだが、久しぶりに締まったゲームを見た印象である。ブキャナンに疲れが見え、原は登録抹消というピンチでしっかり仕事をこなしてくれる小川は流石である。球数が増えながらも7回まで投げきってくれた事も大きかった。ナイスピッチングだった。
リリーフ陣は、いつも通りの形で8回近藤、9回石山と繋いで逃げ切って見せた。近藤は疲れが見えるのだが、今日は変化球も上手く使って伊藤隼、糸原、北條という嫌らしい3人をしっかり打ち取ってみせた。キャッチャーの中村も相手打者の裏をかくようなリードが出来たのではないだろうか?そして9回は石山が糸井、原口に連打を浴び、今日も一打同点、逆転のピンチを招いてしまったのだが、最後は力で阪神打線をねじ伏せてみせた。石山も最近ストレートが相手打者に対応されるようになっており、苦しい投球が続くのだが、強い気持ちを持ってマウンドに上がっている様子を感じる事が出来る。「劇場型」と呼ばれるような投球内容にはなっているのだが、クローザーらしくなってきたとも言えるのではないだろうか?今日は最小得点差でしっかり逃げ切ったのだからいい仕事をしてくれたと思う。
打線は、青木を休ませ、2番センターでルーキーの塩見、7番サードで廣岡を起用し、楽しみが多いオーダーとなったのだが、つながりはイマイチとなってしまった。
初回は坂口が四球で出塁すると塩見三振の後、山田哲が左中間を破る先制タイムリー2ベースを放ってみせた。岩貞のインコースのストレートを上手く捌いてみせた。岩貞と言えば山田哲にとっては因縁の相手なのだが、インコースのボールをしっかりヒットに出来たことで2シーズン前の死球によるスランプも完全に払拭できたのではないだろうか?技術的にも高いレベルにある一打だったと思う。
その後は3回、5回と坂口のヒットからチャンスメイクをしたのだが、中軸がランナーを返す事が出来ず、追加点を奪う事ができなかった。特に5回は相手のミスも絡んで0アウト1,3塁で山田哲、バレンティン、雄平という打順だったのだが、山田哲三振、バレンティンライトフライ、雄平サードゴロと最低限の仕事もする事が出来なかった。勝つ事が出来たから良いもののこういう場面で追加点が奪えないと試合自体は苦しい展開になってしまう。山田哲の三振に関しては微妙なコースではあったが、ストライクを取られても仕方ないボールだったと感じる。しかしここの所の山田哲は打席で貫禄のようなものを感じさせてくれる。山田哲の貫禄でもぎ取った四球もいくつかあるのではないか?と感じるほどである。この場面でも自信を持って見送ったと思うのだが、結果に繋がらなかった。
塩見、廣岡の若手に関しては明暗が分かれる形となった。塩見は、青木の代わりにスタメン起用されるなど首脳陣からの高い評価が伺えるし、2軍でもしっかり結果を残しているため私自身も期待しているのだが、1軍で結果を残す事が出来ていない。まだまだ場馴れしていない部分もあると思うのだが、そろそろ1本欲しいところである。1本出れば気持ち的には楽になるはずである。逆に廣岡は2安打と結果を残した。こちらは塩見と比べて場馴れしているという部分があるだろうか?昨シーズンから1軍のゲームで多くの勉強をしてきているのだが、その経験が多少なりともプラスになっているだろうか?
塩見、廣岡ともに素材的にも魅力的な選手だけにこの2人がスタメンに名を連ねると面白いオーダーにはなるのだが、結果を残すまでにはもう少し時間を要すかもしれない。
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コメント
まさかのスミ1でしたね(危険球の岩貞だったからあえて青木を休養日でしたんでしょうね)
3連敗の後の3連勝ですが、ここにきて投打のバランスが良くなってますよね。
この時期に5割だとは昨年96敗してるチームとは思えないくらい驚きです(正直、想像すらしてなかったです)
阪神は甲子園だと急に打線に怖さがなくなりますね、小川に力負けてしてる感じでしたしね。石山は左の鳥谷やナバーロが代打で出てきたら危なかったですね(石山は左に打たれてるので)
気になったのは塩見でスイングや打席の雰囲気はいいものあるのですが一軍のバッテリーの攻め方に戸惑ってるのと真っ直ぐをファウルにしてるので力みがある感じですかね(1本出ると続けてヒット出そうですが)
あと廣岡がマルチですね、おそらく川端が戻ってこない可能性高いので宮本と廣岡の若手に頑張ってもらえればチームに勢いはつくのでサードは結構ポイントになりそうですね。(大引も週末から戻ってきそうですかね)
次は古野とメッセンジャーなので、かなり分が悪いのですが古野には五回3失点くらいなら前回より良くなってると判断したいですね。あとハフが抹消なので誰を上げるかですかね?さすがに後ろ6枚はあり得ないので左の中澤か久古あたりですかね(中尾が下で投げたので週末の広島から復帰の感じですね)
残り試合を割りと残してる阪神相手に対戦成績を五分くらいに出来ればAクラスでしょうね。
> kさんへ
広島以外のセリーグ球団の不甲斐なさもあるとは思うのですが、この時期に5割は上出来ですよね。本当にまさかのスミ1でしたね(笑)。