世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」のシカゴで、大迫傑(27=ナイキ)が2時間5分50秒で3位だった。設楽悠太(Honda)がつくった2時間6分11秒の日本記録を更新し、日本実業団連合による報奨金1億円を手にした。
(日刊スポーツ引用)
ようやく日本のマラソン界の状況が好転し始めた。まだ映像を見ていないのだが、大迫がシカゴマラソンで狙って日本新記録を樹立してみせた。日本の長距離界の第一人者がそのスピードをマラソンの舞台でも如何なく発揮してくれている。これまでの日本人ランナーはトラックのスピードを中々マラソンに活かせなかったのだが、その現状を打破したのは日本の実業団を離れて自己研鑽を続ける大迫だった。昨年の川内のシカゴマラソン優勝もとんでもない快挙だったのだが、今日の大迫の2時間5分50秒での3位と言う成績も快挙である。ファラー、ゲレメウという一流ランナーと終盤まで競り合ってのこの記録は数字以上に強さも感じさせてくれる。30キロ以降のペースアップにしっかり対応できた部分にも価値の高さを感じる。
今年は、2月に東京マラソンで設楽悠太が2時間6分11秒という記録で2位となり、高岡寿成が持っていた日本記録を16年ぶりに更新したばかりだったのだが、その記録を大迫があっさり破ってみせた。東京マラソンで最後まで設楽と競り合った井上大仁もアジア大会で金メダルを獲得するなど、快挙が続いている。これからの冬のシーズンも非常に楽しみである。
先月ベルリンでケニアのキプチョゲが、2時間1分39秒という世界記録を叩き出し、やはり世界との差は広がり続けているのかな?と感じたばかりなのだが、今日の大迫の日本記録で「そんなことはない。」と感じる事が出来た。大迫しかり設楽しかり井上しかり川内しかりそれぞれのアプローチでそれぞれの選手が結果を残し始めている。先日はDeNAが駅伝から撤退するというニュースもあったのだが、これまでの駅伝重視の文化が見直されつつある事は日本の長距離界がようやく世界と本気で向き合おうとしている表れのように感じる。世界陸上やオリンピックという大舞台で日本人選手が再びメダルを獲得するような事があるのだろうか?楽しみは膨らむばかりである。
過去記事はこちらから→「設楽悠太が日本新記録!止まっていた時計が動き出す!」
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