ヤクルト5-3中日
今シーズンはシーズン前から若手の事を記事にする事が多かったと記憶しているのだが、今日はベテランの奮闘が勝利を呼び込んだ。今の中日のチーム状況からするとナゴヤドームでの3連敗さえ避ける事が出来ればOKかな?と思っていたのだが、今日しっかり1つ勝つ事が出来た。いい勝ちゲームになったのではないだろうか?
石川雅規ープロ18年目・39歳
・5回で68球を投げ、被安打5無四球の1失点という数字が残った。球数からするともう1イニング投げてもらえると助かる部分もあるのだが、39歳でこれだけ投げてくれれば十分である。開幕からローテーションを守り、4試合に先発登板しているのだが、いいピッチングを披露してくれている。今日も勝ち星は付かなかったが、チームの勝利に貢献する事が出来ている。
相手先発が現在好調でヤクルトを得意とする柳だったが、石川がしっかり迎え撃ち、中日ペースの試合にさせなかった。今シーズンの石川は、右打者、左打者関係なく内外角を広く使う事が出来ており、「石川らしさ」を感じさせてくれている。特に右打者のインコースに投げ込まれるカットボールと右打者の外に沈めるシンカーが威力を発揮している。年齢による衰えはあると思うのだが、80球程度までであればまだまだ通用する。
163勝という数字を残しており、どうしても勝ち星を伸ばしてもらいたいという気持ちになってしまうのだが、私達ファンも「勝ち星」という価値観ばかりを追いかけなくても良いのかもしれない。球速がなくとも相手打線を抑え込める石川の芸術的なピッチングを見られる事自体が価値のある事である。
五十嵐亮太ープロ21年目(NPB18年・MLB3年)・39歳
・近藤が同点に追いつかれ、尚も2アウト満塁というピンチでマウンドを任されたのはベテラン五十嵐だった。おそらく今シーズンの中でも最も厳しいシチュエーションでの登板だったのではないだろうか?ビジターのナゴヤドームでのゲームであり、完全に球場の雰囲気は中日に傾く中で、代打の福田を高目のストレートで三振に斬って取ってみせた。結果球となった高目のストレートの球速は150キロには届いておらず、数値だけを見ると年齢的な衰えも感じるのだが、野球というゲームはスピードボールを競うゲームではない。ピッチングの幅が広がった五十嵐の姿を再びヤクルトで見れる事に感謝したい。
4月だけで3勝ということで、プロに入ってブレイクした00年シーズンを彷彿とさせる「勝ち運」である。あの頃は若さと勢いに溢れており、それが五十嵐の魅力だったのだが、ベテランとなって投球にも見た目にも味が出てきた五十嵐も十分魅力的である。
川端慎吾ープロ14年目・32歳
・「ツバメのプリンス」と呼ばれた川端もベテランの域に入ってきた。昨日から1軍登録をされたのだが、今日はチャンスで代打で登場すると追い込まれながらも柳の外の変化球に上手くバットを入れてレフト前へのタイムリーヒットを放ってみせた。今シーズンの初打席でいかにも川端らしい抜群のバットコントロールを見せ付けてくれた。追い込まれながらも難しいボールをカットし、最後も決して失投ではないボールを払うように捉えてみせた。これでようやく1000本安打達成である。
ここまで首脳陣が我慢して起用してきた村上の代打として登場し、しっかり結果を残すのだから大したものである。その後しっかりファーストの守備に付けたのもプラスポイントである。川端の前に西浦が勝ち越しタイムリーを放っていたため、そのまま村上を打席に立たせても良い場面だったのだが、それでも敢えて川端を起用したということは、川端が首脳陣から高く評価されている証拠である。まだまだヒットを積み重ねてもらいたい。
雄平ープロ17年目・34歳
・まだまだ打率は2割5分台なのだが、今シーズンの雄平は打率以上に相手に脅威を与える存在になっていると感じる。今日のゲームでも勝ち越しのきっかけとなるヒットを放ったかと思うと、9回には貴重は2点タイムリーヒットを放ってみせた。9回2アウトからの一打であり、非常に価値の高いヒットとなった。あの場面で打てなければ試合の流れは一気に中日に傾く可能性が高かった中での決勝タイムリーという事で大きな一打となった。
年齢は今シーズン中に35歳を迎えるのだが、打席での強いスイングは年齢を感じさせないし、相手の配球を読む力などはまだまだこれから伸びる可能性を秘めた選手に感じる。今日はナイスバッティングだった。
P.S そして若手では、今日も1番に起用された太田が柳のインコースへの厳しいボールにしっかり反応してライトスタンドに飛び込む同点ソロホームランを放ってみせた。これまでのヒットはどちらかと言うと外角のボールをセンターからレフト方向に運んだ軽打が多く、このままだと徐々に数字は落ちていくのかな?と感じていたのだが、今日のホームランのような打撃も見せられると言う事が分かっただけで大きな収穫である。この選手はまだまだ底が知れない。
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コメント
まずはじめに、開幕から約1ヶ月経過しましたが、今シーズンもよろしくお願いします。
さて、今日はベテラン勢が仕事をしてくれましたが、私は同い年の石川、五十嵐40代コンビの活躍を讃えたいと思います。近年、寄る年波からか滅法身体のキレが衰えているのを感じますが、その中でプロのスポーツ選手として一級戦で活躍するお二人を誇りに思います。ましてや投手で。
特に石川は今のところここ3年の中では一番状態が良いのではないでしょうか。勝ち星こそ恵まれませんが、先発としての役割はキチッと果たし続けての開幕からの1ヶ月だったと感じます。
また、五十嵐は何より雰囲気を良くしているように感じますね。川端以下、山田以上の選手であまり求心力のある選手が居ない中で、青木やバレンティンもそうですが、チームを明るくしてくれる選手の存在は貴重だと思います。
最後に、今日は村上は一息と言ったところでしたが、太田・川端・村上・廣岡・大引あたりで三塁と一塁を争う展開が1年間続けば、良いシーズンになるように感じました。
※ ハタケはどこで何をしているのでしょうか…(涙)
カツオに関しては、
しばらくはローテで回ってもらわないとでしょうから、スアレスと山中待ちなのもあるかと思いますが、12連戦と交流戦終了までずっと6連戦ある日程4/6の反省と壊さないということで、中6日以上、80球限定での起用で暫く行くかと。
川端はさすがですね。
ただ暫くはファーストと代打限定でしょうね。
まだ32歳ですし、今後、1塁川端、3塁村上、ショート太田の布陣もありうるかと。
五十嵐は想像以上に頑張ってる。出番は決まっているわけではないので。
ただ、年齢も年齢なんで無理せずに回またぎせずに使ってほしいものね。
雄平はさすが。
まあ、フリースインガーであり、失望と感動が一進一退の選手なんで5,6番で美味しいところで今の位置がベターでしょうね。1,2番に置くと出塁率の問題でるので。
3タテの心配がなくなったの大きい。
フライアウト投手の高梨はローテ1回飛ばしなのと球場広いので期待したいね。
好調な中日に1つ勝てたのは大きいですよね(柳に対しては球数を投げさせてチームで攻略したかなと)、
中日に対してはホームランを打つチームではなくヒットで繋げて得点を重ねるので余計な四死球をなくして先発を早めに降ろすことと抑えの鈴木博が全く歯が立たないという投手じゃないのでそこが勝てるポイントかなと。
石川は5回で1失点なら良くやってますよね、完投は難しいのでリリーフの負担はかかりますがローテを守ってくれるだけで今のヤクルトの先発では貴重の存在ですかね(個人的には先発の5番手かなと考えていたので満足ですかね)
それと太田の内角の難しいコースを引っ張ってライトスタンドは評価高いですよね、廣岡に期待してましたがまさかトレードの太田がここまでの活躍するとは思いませんでした(坂口が戻ってきたら起用はどうするか気になりますね、おそらくファーストは坂口にするので村上と争う形でしょうか?
川端が久しぶりの復帰ですが川端らしいヒットですが見る限りサードは出来ないでしょうね、左代打の1番手とファーストの控えしか使いどころはないかなと。
次は高梨ですがフライ投手なので広いナゴヤドームや甲子園なら力を発揮するかなと感じますね、ヤクルトはナゴヤで吉見からあまり打ててないので打線が心配ですけど吉見との対戦がない新戦力の太田と村上が打てれば面白いかなと。
> JEF九郎さんへ
JEF九郎さんは石川、五十嵐世代なんですね。2人ともよく投げていますよね。石川は調子のいい内に1つ勝ち投手になっておきたいですよね。
> タラちゃんさんへ
川端は本当ならばまだ老け込む年齢ではないですよね。しかしフィジカル面に課題があり、年齢以上にベテラン感が出てしまうんですよね。
雄平は長所と短所が表裏一体の選手ですよね。
> kさんへ
そうですね。とりあえず1つ勝てたのは大きいですね。今年の中日は強いですからね。
太田は想像以上で驚いています。太田よりは奥村を推していたので。