19失点。坂本勇人はまだまだ過小評価されている。

ヤクルト７－１９巨人

終わってみれば大敗となってしまった。初回のピンチを小川が切り抜け、2回に西浦の2ランで先制し、4回にはヤングマンの乱調に付け込んで3点を追加するという理想的なゲーム展開となっており、小川がこのままある程度投げてくれれば逃げ切れるかな？と思っていたのだが、4回の裏に6安打を集中されるなどして5点のリードを吐き出してしまうとその後は一方的な展開になってしまった。前回の登板でエースの仕事をしてくれた小川がここまで崩れてしまうとは…

小川の3回までの投球は特に悪いようには思えなかった。4回も突然乱れたというわけではなかったのだが、「巨人打線が小川をよく研究しているな。」という印象を持ったのと同時に「この展開でも打撃が雑にならない巨人はやはり強いな。」という印象を持った。長打なしでの6安打5得点という部分に今の巨人打線の凄みを感じた。
個人的には小川は5回以降立ち直る可能性もあるかな？と思って見ていたのだが、5回には岡本、亀井の2発であっさり試合を引っくり返されてしまった。巨人打線は非常に怖い打線だと感じるゲームとなった。
それでも小川はチームのエースだけになんとかしてもらいたかった。4回表の時点で５－０という大きなリードを奪っていただけに、しっかり勝ちきらなければならないゲームだったことは間違いない。今日の敗戦で首位巨人とのゲーム差は3に広がってしまった。この3連戦で１つは勝たないとセリーグは一気に巨人が独走してしまう可能性も出てきてしまう。まずはエース小川でしっかり勝ちたかったのだが…逆に巨人の強さを植付けられるようなゲームとなってしまった。

そして今日は巨人の坂本勇人について少し触れておきたい。このゲームで開幕戦からの連続出塁記録を３４とし、現時点で打率、本塁打、打点の3部門でいずれもセリーグトップの数字となった。まだ春先ではあるのだが三冠王を視野に入れられる成績を残している。高卒2年目で巨人のレギュラーを掴み、そこから高い数字を残し続けている。出始めの頃は不安定だったショートの守備も安定し、走塁面でも隙がない。素晴らしい遊撃手である。ここ数年は以前から定評のあった内角打ちの技術に磨きがかかってきており、玄人好みの技術の高さを発揮していると感じる。巨人という特別なチームに在籍するイケメンスタープレーヤーと言う事で注目され続けてきたのだが、だからこそどこか選手としての評価が正当に受けられていない印象も持っていた。もしかすると巨人以外のチームに在籍していた方が評価が高まっていた可能性もあるのでは？と感じることもあったくらいである。
またポジションこそ違うものの坂本よりも年下に山田哲人という似たタイプの選手で圧倒的な数字を残せる選手が現われたこともどこか坂本の印象を薄くしたという部分もあったかもしれない。
しかしこの坂本、遊撃手としては歴代の選手と比べてもトップクラスの選手であり、成績でも引けをとっていない。また10代から試合に出続けた野手に関しては、30代に入ると勤続疲労の影響が徐々に出始める選手も多いのだが、ここまで大きく数字を落とす事なく巨人の主力選手であり続けている。これは凄い事である。正直坂本勇人はまだまだ過小評価されいてると私は感じている。そんな坂本が今シーズンはここまで圧倒的な数字を残している。もしかすると今シーズンが終わる頃には坂本の評価が多少変わって来るかもしれない。歴代遊撃手の中でもベストナインに入るようなそんな評価を得られる可能性のある選手だと思っている。

P．S　ヤクルトでは渡邉にプロ初ヒットとなるホームランが飛び出しましたね。廣岡と渡邉という同期の大型ショートは4年間の中で立ち位置もポジションも変化して来たのですが、ようやく渡邉も廣岡と肩を並べられるだけの存在になり始めましたかね？2人で切磋琢磨しながら技術を高めていってもらいたいですね。


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