WBA世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が2回1分19秒TKOでIBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)を下し、WBSS決勝進出を決めた。
(日刊スポーツ引用)
前回の記事はこちらから→「戦慄が走る!日本人歴代№1ボクサー井上尚弥!」
こんな日本人ボクサーは見た事がないのである。私の想像以上のことをいとも簡単にやってのけてしまう。とんでもないボクサーである。今日のロドリゲス戦に関しては、これからフジテレビの録画放送でしっかり確認したいと思うのだが、ロドリゲスは決して弱い相手ではない。上質な肉体とボクシングセンスに溢れたいかにもプエルトリカンという印象の強敵である。プエルトリコの世界的ボクサーと言うと日本人ボクサーとは違ったステージにいるという印象があるくらい、遠い世界の存在だという認識があり、ロドリゲスに関しても今後スーパースターになる可能性のある強豪という見立てをしていた。もちろん破格のパンチ力がある分井上の方が多少有利かな?とは感じていたが、ロドリゲスの身のこなしとカウンターパンチの鋭さは脅威になり得ると感じていた。
実際に1ラウンド目はロドリゲスが井上に積極的にプレッシャーを掛け、緊張感のある立ち上がりとなった。ロドリゲス陣営が井上を研究した中で敢えて距離を潰す作戦を取ったのだろう。ここに勝機を見出したかったのは間違いないし、この判断自体も間違いではなかったはずである。しかし井上は2ラウンド目にはすでにロドリゲスのパンチを見切り、ゲームをコントロールしていた。強烈な左フックでダウンを奪うとそのまま3度のダウンを奪い、2回で試合を終わらせてしまった。
とにかく井上の実力が桁違いなのである。百戦錬磨のはずの相手でも井上のパンチを浴びると驚きと恐怖が入り混じったような表情を見せる事が多いのが印象的である。今日のロドリゲスも完全に心まで折られている表情をしているように感じた。
アメリカでもイギリスでもインパクトを与えた井上はこれで世界的な評価も一気に高まると思われる。軽量級の中心に君臨しているのは間違いなく井上尚弥である。後はWBSSの決勝でノニト・ドネアを倒すだけである。ドネアも中軽量級で世界の中心に君臨し続けたボクサーである。全盛期は過ぎていると思われるが、強烈な左フックは今尚健在である。今日のボクシングを見た限りでは、井上に死角はないと思われるのだが、ドネアも井上側の人間(桁違いの力を持つボクサー)であることを忘れてはならない。「フィリピンの閃光」VS「モンスター」、最高の決勝戦のカードとなった。ただただ楽しみである。
過去記事はこちらから→「西岡利晃、ドネアの前に9回TKO負け」
P.S 井上の試合を見ると井上が強過ぎて試合が終わった後に何故か相手側に感情移入したくなる事があるんですよね。あまりに凄すぎてしまって言葉を失ってしまいます。
にほんブログ村
コメント
井上尚弥の強さはね。
ただここまでの強さで、短いラウンドでのKO続き、長いラウンドになったときのスタミナとかどうなのか?気になるところ。
そしてバンタム級でもこの強さですからね。
漫画と混在してしまうが、
矢吹丈のいたこの階級で、レベルは高いし、伝統のある階級での強さね。素晴らしいよ。力石徹の減量は無理あったとは思うが。
次の試合。4団体が決める方式なら仕方ないですが、入札で行けるのなら、
日本でやってくれないですかね?
武道館か国技館?はたまた東京ドームでやっても?って思うけどね。
頼むよ、フジテレビさん。
あしたのジョーやってたテレビ局ですし。でもボクシング世界戦初めに止めた局でもあるけどね。
> タラちゃんさんへ
ボクシングの記事にまでコメント頂き、ありがとうございます。スタミナ面の件含めて贅沢な悩みではありますよね。
地上波で見れると嬉しいですよね。