ヒーローは山崎晃大郎

ヤクルト11-3楽天

雄平の2ランで先制したものの、小川が5回に崩れ、逆転を許してしまい、今日もこのまま負けてしまうパターンを覚悟したのだが、8回に代打で登場した山崎がヒットを放ち、同点のホームを踏んだことで流れが一気に変わった。終盤での逆転勝ちはいつ以来だろうか?16連敗以降の勝利もこういった逆転劇はなかったため、本当に久々ではないだろうか?山崎は8回から登場して猛打賞という珍しい記録も作ってみせた。1番打者の出塁の重要性を改めて感じるゲームとなった。

今日のトップバッターは塩見が起用された。打率がやっと1割という状況での1番起用は賛否あると思うのだが、私は塩見を強く推しているため、この起用自体には疑問を感じなかった。しかし結局塩見は首脳陣の期待に応えることが出来ず、回の先頭打者として迎えた3度の打席で1度も出塁する事が出来なかった。そして打率が1割を割ってしまった後の8回に代打を送られてしまった。そこで登場したのが山崎晃大郎だった。8回の先頭打者としてヒットで出塁すると青木、山田哲の内野ゴロ2本で三塁へ進むと青山のワイルドピッチで同点のホームを踏むことに成功した。主軸が打って獲った1点ではなかったのだが、山崎が自分の仕事をしっかりこなしたからこそ転がり込んできた貴重な1点となった。この回に追いつけなければ楽天のクローザーには松井がいるため非常に苦しいゲームになったことは間違いない。そう考えるとこの1点の持つ意味は1点以上に大きかったと考えられる。
ここからヤクルト打線がヒットと四球2つでチャンスを作り直すと中村が勝ち越し2点タイムリー2ベースを放ち、試合を引っくり返すことに成功した。
そして9回は再び回の先頭打者として登場した山崎がヒットと盗塁でチャンスメイクするとここからヤクルト打線が繋がり、バレンティンのタイムリー、荒木の2点タイムリー、大引の2点タイムリー2ベース、山崎の猛打賞となるタイムリーで6点を追加し、ゲームを決めてみせた。

正直私個人の山崎に対する評価は高くなかったのだが、今日のゲームでの集中力、自分の役割に徹する姿には好感が持てた。これまではスピードがある割にそのスピードを打撃でも守備でも走塁でも活かしきれていない印象があり、それであれば同タイプで実績のある上田や身体能力に優れた塩見、渡邉の方が期待値は上だった。山崎自身に96敗を喫してしまった17年シーズンに1軍での出場機会を増やしたものの18年は伸び悩み、大幅に数字を落としていた。17年の経験を活かしてほしいと思いながら、実際には難しいかな?という気持ちも持っていた。しかし今日の活躍で山崎自身に追い風が吹き始めそうな予感がする。おそらく明日のゲームでは1番センターで起用されると思うのだが、明日のゲームである程度の結果を残せれば、そのまま1番に定着する可能性がある。山崎にとっては明日からの西武との3連戦は今後の野球人生を占うと言っても過言ではないくらいに大事なゲームになりそうである。リーグ優勝を果たした15年シーズン後半に比屋根がトップバッターに定着し、得点力を向上させたような役割を山崎にも期待したい。

小川が逆転を許し、このまま負けてしまえば、今シーズンは終戦ムードになってしまう危険性もあったのだが、何とか勝ちを拾う事が出来た。本当に首の皮一枚繋がったという印象である。明日からの西武戦はどう考えても分が悪いのだが、何とか1つでも勝ち星を拾って次に繋げてもらいたい。今日のゲームで突如として現われた山崎がチームの救世主となり得るかどうか注目してみたい。

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コメント

  1. k より:

    久しぶりの終盤の再逆転と二桁安打二桁得点で、これで広島の悪夢のサヨナラ負けから続いてる悪い流れが止まるきっかけにはなりそうですね(次の西武戦で連勝すれば兆しは見えるかなと)
    試合は山崎と中村の活躍でしたが、いろいろ試行錯誤した中でやっと1番に山崎で固定していいかなとキッカケになった試合になりましたね。問題はDHなら山崎が1番センターでいいですがDH使えないと雄平を外すしかないのが難しいですよね、今のヤクルトは三遊間に普通に打てる選手がいないのでリスクありますがサード村上、ファースト雄平すれば打線は厚みが出るのですが博打になるので交流戦ブレイクの数日間でファースト雄平を練習させてみるのも有りなのかなと思いましたね(あと荒木も左ならスタメンで起用したいのですが、サードを村上か荒木ならどちらが守備がいいかなと難しい選択ですね)
    あと小川は可哀想かなと、記録はヒットですがエラーのような守備が小川の時は多いですね。この試合も山田へのあのゴロで下からのトスはエラーですし特に山田は高給取りなので言い訳できないですよね(以前から下からのトスが多いのは送球難で自信がないんでしょうね)
    それと塩見と廣岡ですが、本当にずっと期待しているのですが結果が全く出ず今年は無理そうですね(打てなくてもスタメンだと期待が膨らむ選手なんですけどね)。太田と西浦が戻ってきたら落とされますが、もう一度時間を掛けてフォームから作り直すしかないと思いますね。
    次は苦手西武なのですが打たせてとるブキャナンが通用する確率は低いかなと、ほとんど対戦がないと思うのでそこが頼りだけですかね。相手は高橋光ですがWHIPも高く打線がこの試合の勢いのままなら得点が取れると思うでリリーフ勝負になりそうですね(中継ぎ陣は、ここ数試合は崩れてませんから粘っていけば逆転できる可能性は高いですね)

  2. タラちゃん より:

    まずイーグルス、伊藤智コーチの継投ミス。3連投という事情もあった。宋抹消でハーマンは抹消明けで8回使えなかった。
    青山の暴投、高梨の乱調、銀次の悪送球も重なったし。

    など助けられて面はいっぱいあったが、
    山崎は良くやったと思う。
    右投手なのに外された悔しさを忘れずにきょう以降も活躍してほしい。
    スワローズのBIG4(青木、山田、バレンティン、村上)をつなぐ1番と6番。ここが機能すると打線の破壊力でますしね。

    個人的には坂口帰還までは、
    山崎をセンター、ライト青木にして1,2番組ませたらとは思っている。
    山崎は左打者なんで困ったら、ショートゴロ打てば内野安打の可能性でるし、左投手のときは塩見ででしばらくは良いかと思う。

    雄平はDHあり試合はライトで、DHない試合では青木をライトに回す手前ベンチで代打の切り札兼青木、バレンティン休養時のライトで良いかと思う。

    坂口、太田、西浦復帰までに、
    何とか1番、6番の最適解を見つけて、オールスター明けまでに借金5になって、反攻できるような体制になったらと思う。

    山田哲人ね。
    おとといのキャッチミスに昨日のスローイングね。
    あれは厳しいけど、4億もらってる選手のやるプレーでないよ。
    本当は、スローイング良ければサードで使いたいがそれできず、塁間しか投げることできないからセカンドなんですよね。
    アメリカ行くならあのスローイングでは厳しいだろうね。さすがにファーストってわけにもいかないし。
    昨日は小川が不憫でしかないですね。
    もっと楽に勝たないといけない試合。

    今日から交流戦終了まで、
    自宅から通える10試合になるわけでその利点を生かして、
    良い意味でマイペース。自己中になって大いに暴れてほしいね。

    今日から3連戦。
    今日はテレ玉、明日はNHK総合、日曜はTBSと地上波放送あるみたいなので、
    現地行かれない方はテレビ見て、応援しましょう!
    フジテレビTWOは副音声でスワローズOBが解説するのよね。
    今日は苫篠、土曜は若松、日曜は田中浩康と、解説しますから、どっちで見ましょうかね?

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    山田哲のプレーは気になりますよね。またコンディション不良に陥っている可能性もありますかね?私の印象では身体的に状態が悪くなると守備でも集中力が欠けたプレーが多くなるように感じるんですよね。心配です。

  4. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    坂口、西浦、太田が復帰するまでにどこまで粘れますかね?

    坂口をしっかり評価していただいている部分が嬉しいです。

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