ヤクルト3-4x阪神
先日の巨人戦でも継投については書かせてもらったのだが、今日も先発の小川を引っ張ったことがゲームのポイントとなった。小川が尻上がりに調子を上げていたとはいえ、7回で投球数は109球となっていたことを考えると8回ハフ、9回マクガフで逃げ切りを図るという形が最も確率が高い継投策だと感じたのだが、ベンチが取った采配は、8回も小川を続投するという方法だった。この起用法については、結果論で語られるべき起用法だと感じた。成功すればベンチの好采配だし、失敗すれば作戦ミスということである。今日は小川続投が裏目に出てしまったため、采配ミスということなのだと思う。
好調の阪神先発高橋遥とロースコアの競り合いに持ち込めたのは狙い通りだと思うのだが、最後の最後に逃げ切れなかった。
今日の小川はよく粘れていた。調子自体も悪くなかったのではないだろうか?今シーズンの小川はある程度ボールが走っていると感じてもビッグイニングを献上するなど乗り切れない部分があった。今日は2回に先制点を許したものの、その後はランナーを出しても得点は許さず、味方が逆転した後の6回、7回もしっかり無失点で切り抜けてみせた。7回は三者連続三振と阪神打線を圧倒したことも8回続投の判断材料の1つとなったのだろう。
しかしおそらくヤクルトファンの多くは、今シーズンの継投、小川の状態、球数を考えると8回からハフを投入すると考えたのではないだろうか?私もその一人である。しかしベンチが下したのは小川続投という判断だった。確かに小川のボール自体はスタミナ切れを起こしているようには思えなかったが、1アウト後に近本に2ベースを浴びると糸原に同点タイムリーを浴び、続く糸井にもヒットで続かれ、ここで降板となってしまった。代わった近藤が大山にタイムリーを浴び、あっと言う間に逆転を許す形となってしまった。冒頭に記した通り、8回の投手起用に関しては、結果論で語られるべき投手起用に感じたため、首脳陣の采配ミスということになるのだろう。もちろん小川にもエースとして踏ん張ってもらいたいたかったが、今日のゲームを確実に取りにいくのであればハフーマクガフの方が無難だったかもしれない。
近藤、ハフも粘り切れなかったのだが、今日は8回の大山のタイムリーにしろ、9回の近本の犠牲フライにしろホームで刺したいプレーではあった。青木の送球にもう少し強さが加わっていれば…と感じる場面でもあった。もちろん青木は精一杯のプレーをしてくれているため仕方ないことではあるのだが…守り切りにいって守り切れなかったというのが今のヤクルトの実力である。
打線は西浦が長期離脱となってしまったため、8番にショートで廣岡を起用し、7番にサードで太田を起用してきた。しかし打線は、阪神高橋遥のキレのあるボールの前に苦戦を強いられた。今日の高橋遥の調子を考えるとどんなオーダーで臨んでいたとしても苦戦したはずである。それくらいストレートも変化球もキレており、中々チャンスを作る事が出来なかった。しかしそんな中でも6回に2アウトランナーなしから2本のヒットと四球でチャンスを作ると好調中村に2点タイムリーが飛び出し逆転に成功した。中村は本当にバットが良く振れており、凡打の内容も悪くない。9回にも中村のヒットから同点に追いつくなど、中村が攻撃でいいアクセントとなっている。何とかこのまま6番で定着してくれれば大きいのだが、どうなるだろうか?
その9回は同点に追いつき、尚も1アウト1塁という場面で奥村に送りバントを命じた。奥村は見事に送りバントを決めたのだが、続く山田哲が歩かされ、結局山崎が凡退して勝ち越し点を奪うことは出来なかった。この采配も「うーん。」と感じる部分はある。ドリスがコントロールに苦しんでいたこと、すでに1アウトだったこと、奥村が頭を使って野球が出来る選手と言う事を考えれば簡単にバントする必要はなかったのではないか?と感じる。山田哲が歩かされる可能性が高いことは分かりきっていたし、2アウト1,2塁では山崎がシングルヒットを放ったとしても勝ち越せる可能性は低かったと思われる。それだったら尚さら奥村にヒッティングで勝負を賭けてもらいたかった。この場面は結果論ではなく、奥村にヒッティングをさせたほうが、得点の確率も高かったのでは?と感じる場面だった。
P.S 石山は思った以上に時間がかかっていますね。インフルエンザ後にぶり返してしまいましたかね?ちょっと気になりはじめています。
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コメント
おそらく誰もが認める采配ミスですよね(普通にハフ・マクガフと思ったので相変わらず余計な事をしたかなと)
16連敗してから小川監督の采配が機能してないと感じてるので采配で勝利をもぎ取る事は、ほぼないので休養もしないのならチームの浮上はないでしょうね。
気になる所は中村の打撃が本物という事ですかね、高橋遙は今の阪神ではエースでしょうし抑えのドリスからもしっかりヒットしてるので上位に中村も有りかなと思うくらいの内容ですね(守備面の負担を考えると厳しいかもですが出塁率が高い山田・中村・青木で村上・バレンティンで帰すという布陣もいいかなと下位打線は6番に中山か山崎で)
あと青木の弱肩は来年以降もチームの足かせになるかもしれませんね(植田の走塁ミスだと思いましたがコロコロバックホームでは刺せませんよね)バレンティンと青木の外野では防御率も悪化するばかりで来季はファーストとかにコンバートしないと本当に失点が減りませんね。
AS明け勝負の週でしたが次負けたら1勝4敗で5位とも7ゲーム差で、しかも連敗中の阪神にも勝てないということはヤクルトがセ・リーグで圧倒的な弱さだと再認識しましたね(西浦がいなくなるのが、こんなにも影響するんですね)
次は山中ですが、この試合を取れれば得意の甲子園で阪神にプレッシャー掛けられたのにサヨナラ負けは相手に勢いを与えるだけで山中は厳しい登板になりそうですね。
個人的には来週の巨人と広島なので負けたら終戦で最下位は確実になるかなと思いますね。
采配ミスのオンパレード。
7回終わって109球行っており、
8回表からハフが無難でしたでしょうね。
もしくは代打上本まで。近本から左3枚だったのもあり、代えない理由が逆に知りたかったです。
ハフもしくはマクガフが故障で8回に使えないと思ったのだが。。。
そして打順。
9番投手。1番山田哲人。2番山崎の弊害。
それは9回表、1アウト代打奥村のバントもそうだが、
前の打席のところも、普通にバントしたら敬遠されるってことで、小川の打席のところ、ヒット&ランか何かのサインミスで廣岡の単独スチール失敗と。
ここは山田哲人1番にこだわるなら8番投手。9番野手、2番青木は最低しておかないと、こういう歩かされる場面っていうのは増えてしまう。
ベイスターズのラミちゃんみたいに、2番筒香にしたとき、
8番投手、9番野手、1番神里メインっていう打線で野手を筒香の前に2人野手置くっていう理に適った打順にしてるわけで、
山田哲人の前後に打てない投手とバント要員を置く素人でもしない打線の組み方するのでは話になりません。
奥村バント。
ここはスナップスローできないドリスに取らせていたら、面白い結果でたのかな?とね。
9回裏にハフ?
8回頭には行く気になっていた。ここで肩透かし。
近本のところで2回目。
糸原のところで3回目。
で、同点になり、その回は近藤。
9回裏で同点で、ここでモチベーションを上げろ!っていうのは至難の業ですよ。
などと、
酷い采配っていうか運用で、
勝てる試合も負けにしてしまい、選手のモチベーションってどうなのかね?
小川は新聞報道で、「7回でいっぱいいっぱいだったのに、8回も」みたいなこと言ってたらしく、
選手間と首脳陣上手く行っていないのか?すごく心配。
そして小川は今オフ、国内FAになるわけで、
もう複数年契約などの下交渉っていうのをし始めている段階かと思います。
まさか、何も動いていないなんてことはないだろうって勝手に思っています。
が、そうなると、
昨日みたいな悪い運用で、首脳陣との関係考えて、
他球団移籍っていうのに傾いてしまったらと思うとゾっとしてしまいますね。
小川にはいろいろと、間合いが長いとか中4日できないとか不満はあるが、
いなくなるとそれこそローテ回る投手いなくなるわけでそれは阻止してほしいものです。
> kさんへ
チームの成績を見ると、やはり西浦の存在は大きいのでしょうね。厳しくなりましたね。
> タラちゃんさんへ
『小川は新聞報道で、「7回でいっぱいいっぱいだったのに、8回も」みたいなこと言ってたらしく』→この部分非常に気になります。事実だとすると色んなことが心配になります。