小川よ、3点の援護では足りないか…小川監督よ、小川に責任を持たすことは出来なかったか?

ヤクルト4-6中日

この日のゲームは「東京燕プロジェクト」ということで神宮球場が燕パワーユニフォームで埋め尽くされていた。「さあミドれ。二度あることは三度る(ミドル)」というタイトルも付いており、中日ファンとしては嫌な記憶を思い起こさせるような雰囲気もあり、ゲーム展開的にも最後に「三度る」可能性もあったのだが、結局逃げ切られてしまった。打っても守っても勝負弱さが目立つ今シーズンのスワローズである。

先発の小川は今日の敗戦でついに負け数が2桁の10に達してしまった。私の印象だと決してボールが走っていないようには感じないため、何故ここまで調子が上がらないのかを掴めていない。今日も立ち上がりからストレートにキレを感じ、正直2回で3点の援護があったためこのまま逃げ切れる可能性もあるのではないか?と思ってしまうほどであった。しかし3回にビシエドのタイムリー2ベースで1点を返されると2アウト後に福田に2ランホームランを浴び、あっと言う間に同点に追いつかれてしまった。福田のホームランに関しては、初球の入りとしては決して悪くないボールだったと思うのだが、狙われていたかのように完璧に捉えられてしまった。このブログでは今シーズン何度か書かせてもらっているのだが、本来小川という投手は、調子が悪くても何とか試合を作れる投手としての総合力の高さが売りの選手でもある。それが今シーズンの小川は調子が良くても勝ち切る事が出来ない並の投手に成り下がってしまっている。本人やバッテリーを組む中村、首脳陣がその原因を明確に掴んでいればその原因を修正して行くことが必要になるのだが、私には不調の原因が全く分からないのである。何か球種ごとのくせのようなものを相手チームに掴まれてしまっているのではないか?と疑いたくなるほどである。今日の調子で6回2/3で4失点という数字は相当物足りない。
そして小川の代え時である。小川監督は、7回2アウトから大島にヒットを許したところで梅野へのスイッチを決断したのだが、このタイミングはどうだったのだろう?球数が100球を超え、このゲームで小川がアルモンテ、ビシエドに苦しめられていたことを考えるとこのタイミングでのスイッチもやむを得なかったのかもしれないが、個人的にはこのイニングは小川に責任を持たせたかった。球数は100球を超えていたと言ってもまだ106球である。7月20日の阪神戦では7回で109球を投げていた小川をそのまま8回のマウンドに上げたこともあった。→「結果的に采配ミスかな。
それであればこの場面は小川に任せても良かったのではないだろうか?小川をエースとして扱うのであれば(エースの成績ではないのですが…)、逆転を許してしまったとしても小川に託して良かったと思う。これは結果論ではないと思っている。このゲームのマネジメントを考えてもこれまでの小川の起用法を考えても「続投」という選択肢しかない場面だと感じたのだが(リアルタイムで観戦していた人達はまた違った感想も持っているのですかね?)…結果的にも後を継いだ梅野がピンチを広げ、最終的には阿部に決勝打となる2点タイムリーを浴びてしまった。小川にも梅野にも小川監督をはじめとする首脳陣にもショックが残るゲームとなってしまった。

打線は山田哲、村上、廣岡のホームランで4点を奪うという部分だけを抜き取ればいいゲームだったのだが、チームの勝利と言う事を考えると4回、5回、9回のチャンスで1点も奪う事が出来なかったのがあまりにも痛かった。前日のゲームに続いて勝負所での弱さを痛感するゲームとなってしまった。
9回の0アウト1,2塁からの廣岡の送りバントに関しては個人的にはセオリー通りの采配だと感じているため、それほど否定的な意見を言うつもりはない。もちろん前の打席で代打ホームランを放っていた廣岡の長打力に賭けて勝負をさせても面白い場面だとは思ったし、私自身も廣岡にはそういう打者になってもらいたいとの願望は持っているのだが、昨シーズンのオープン戦から廣岡に関してはこういった場面でしっかり送りバントを決められるような要求をし続けてきている。廣岡には試合に出るために送りバントを求め、廣岡も昨シーズンはその要求にきっちり応える場面が多かったと記憶している。しかし今シーズンは送りバントもスクイズも失敗する場面が多くなっている。この辺りはベンチの課題というよりは廣岡個人の課題だと思っている。0アウト1,2塁での送りバントは打者にも走者にも高い技術が求められる難しいプレーではあるのだが、この場面でバントを決められなければ今の廣岡がポジションを掴みとることは難しい。あの場面で送りバントのサインが出ない選手は限られた選手だけである。
「二度あることは三度る(ミドル)」というタイトルからすると廣岡の逆転サヨナラ3ランホームランを夢見たくはなるのですが…


P.S また堂上に一発浴びてしまいましたね。ヤクルトだけ打たれ過ぎですよね…もう笑えてきてしまいます。

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コメント

  1. k より:

    三点先制して逆転敗けは堪えますね(山井からホームランでの三点とは厳しい)。
    後半戦は1勝3敗ペースで90敗いきそうで3年間で2回も90以上負けるは本当に球団の身売りレベルになっていますね。
    今年の小川は私なら球数というのではなく100球前後と思ってるのと、今年は引っ張ってもう1回投げさせると失点するケースが多いので7回の頭から梅野でしたね、逆に梅野はランナー出てから登板すると、ことごとく失点してるので個人的には継投ミスだと思います。
    それと9回広岡の所はセオリーならバントでしょうけど、今回だけは強硬ですね。
    理由は前日の岡田より状態が悪かったのと岡田は前回の阪神戦でサヨナラホームラン打たれてる、広岡が前の打席でホームラン打ってるのとバントが苦手、そしてバントしてもフォースアウトでランナーも足に不安を抱える中村でしたから、もしバントするならランナーを上田にするとか、この試合だけではなく相手との力関係や選手の状態や試合の流れなど総合的に判断して個人的には強硬でしたね(采配が冴えてない首脳陣なのでセオリーも上手くいかない)
    試合的には二死満塁でのチャンスをモノにするかしないかで負けた訳ですけど、青木が出てなく2番山崎はキツいですね。あと川端も代打しか起用方法がなく9回のところなんて足のあるランナーいれば代走に塩見でバント上手い上田へ代打とか選択肢も広がったかなと。
    次は高橋ですが前回悪かったので修正できてるのかに掛かってるかなと(アルモンテ・ビシエドを抑る姿が想像できないのが辛いところですね)、笠原は病気明けですから長い回は投げないと思いますが山田・バレンティンの右打者がカギですね(広岡スタメンでしょうね、塩見みたいですけどね)

  2. 超匿名 より:

     前日と同じような感想になりますが、山田に村上と長打を期待されている打者が打ちエースと見られている小川が投げているホームゲームなので勝ちに結び付けないといけませんでしたね。
     梅野は登板過多でしょうかね。この前の広島戦の時は球が走っていると見えましたが今日は球速の割にはキレがなさそうでした。
     最終回に登場した平井は以前と比較すると球速こそ落ちていますが、威力があるように思えました。でもずいぶん外見は老けたという印象です。星と共に中継ぎ陣の負担分散になればいいのですが。あとは石山ですね。本当にどういう状態なのか情報がありませんね。
     青木がスタメンを外れましたが、こういう時に渡辺を試すべきじゃなかったでしょうか。確か上がってからまだ一打席と代走ですよね。彼に何を求めているのかわかりませんね。
     最終回の場面ですが私は廣岡の打撃を見たかった派ですね。この試合までにもう少し長打を打てていればバント指示ではなかったかもしれませんね。最後は西田が初球を見逃した時点で勝負あったかなと思いました。

  3. タラちゃん より:

    この試合痛かったのは福田の2ランHR打たれたのと、
    8回の堂上のHRですね。ここが痛かった。
    4、5回のチャンスの場面も同様。

    小川の7回の途中で代えたこと。
    おいらは6回でQSだったのもあり、降板させて、7回頭から梅野だったかな?と。
    この酷暑で成功体験あるウチに良いイメージで次の登板のほうが良かったかな?ただ同点だったので厳しい継投だったでしょうが。
    もしくは、勝ち越されるまでは投げるっていう納得いく感じで行ってほしかったです。

    ドラゴンズ、ビシエドが無双状態なうえに阿部もここ5試合5割以上とすごいことになっている。アルモンテをいかにして止めて、打線を分断すること考えたほうが良いかと。ビシエドは早打ちなんで早いカウントで勝負球で1球勝負みたいな感じで。

    9回裏2点ビハインド0アウト1,2塁。
    9番廣岡。
    まあバントしかないでしょうね。
    代打HR打ったあとの打席だが、
    打率1割台、OPS5割台では犠打のほうが得点効率上がるのはセイバー(データ)でもでているので当然の策。
    ただし、
    問題は、ショートできる選手がいなくなったことでの廣岡そのままだったこと。
    そこが采配ミス。
    おいらが監督ならばそれでも荒木をショートさせ、サード村上というファイヤーフォーメーションまで考えて。
    代打上田がベターかと思った場面ですけどね。

    こうしたほうが結果は別にして納得した感じはあったかな?

    まず村上サード解禁しないことで、
    ファースト固定になり、余計なサード、ショートを1枚使い、最後に選手いないこと頻発してしまっていること。
    村上ファーストメインで今年は良いのですが、G岡本みたくサードもみたいにならないとね。
    西田や荒木のファースト起用。
    ムーチョに負担かかっているうえに、打撃捨てれないってことで、ムーチョ1塁、古賀か松本の捕手のオプション。G大城みたいな使い方も考えてみたらと。
    もっと柔軟な選手起用してほしいものです。

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    負けが込むと色々とファンも考えてしまいますよね。そろそろ塩見を見てみたい気持ちはあります。

  5. FIYS より:

    > 超匿名さんへ

    平井は前回に怪我から戻ってきたときも顔が大人びたなと感じたのですが、今回も顔の変化だけで長いリハビリ生活だったことを感じさせてくれましたね。まずは1軍で投げれたということで第一段階をクリアした感じですね。ここからが本当の勝負ですね。 

  6. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    小川の継投、廣岡のバント、この辺りはファンの間でも意見は様々でしょうね。その辺りをファン同士で語り合えるのは有意義なことですね。

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