各々が役割果たせず。結果は惨敗。

ヤクルト3-8阪神

先発山田大が初回から失点を重ね、野手陣は押せ押せムードの中盤のチャンスを活かしきれず、最後はリリーフ陣がダメを押されるという展開でスコア的にも惨敗となってしまった。

約2週間ぶりの登板となった山田大は、初回にダブルプレーで2アウトランナーなしという形を作りながらここから阪神打線に掴まり、マルテ、糸原、大山に3連続タイムリー2ベースを浴び、一挙に3点を失う立ち上がりになると、3回には木浪にホームランを浴び、5回4失点という結果が残った。前回の阪神戦でも粘り切れなかった印象が残っているのだが、この日も失点の仕方がもったいなかった。特に初回は2アウトランナーなしからの3失点という事で先発投手の役割を果たしたとは言い難い。特段調子が悪かったということではないと思うのだが、それだけにランナーが出てからの投球というものは大事になってくる。技巧派である山田大の大きな課題である。
リリーフ陣は6回平井、7回坂本と無失点で切り抜け、流れがヤクルトに傾きかけていたのだが、8回も続投した坂本がピンチを招き、2アウト3塁という場面で梅野にスイッチするとその梅野がマルテ、糸原、大山にタイムリーを浴び、初回同様2アウトから同じ打者に同じようにやられてしまった。初回、8回と勝負所で後1つのアウトが取れなかった所に今年のヤクルトの勝負弱さを感じた。

打線は初回から3点ビハインドの中でのゲームとなり、相手先発高橋の調子も悪くはなさそうだったため、苦しい展開が予想されたのだが、それでも3回に3連打の後のバレンティンの内野ゴロの間に1点、5回に木浪のエラーも絡んで1点、7回にはドリスのワイルドピッチで1点と相手のミスも絡む中で徐々に追い上げ、7回にはその後のチャンスでバレンティンがセンターフライを放ち、3塁ランナーの山田哲がホームを狙ったのだが、惜しくも刺されてしまった。この場面に関しては、勝負をしていい場面だと感じたため、仕方なかったと思うのだが、ある意味では今日のゲームを象徴するようなシーンのようにも映った。
相手のミスもあって徐々に追い上げていたのは確かなのだが、一気に畳みかけたい場面で畳みかけられなかったという部分もあった。7回に追いつく事が出来れば、ホーム神宮ということでその後の展開も変わってきていた可能性がある。そう考えるとこの試合のポイントとなるシーンだったともいえる。

24日の先発はイースタンで結果を残して先発として帰って来た田川である。イースタンで見せた投球が出来ればある程度やってくれるのではないか?という期待感はある。イースタンで2試合連続完投中ということで先発にまだ慣れていない中でその疲れが残っていないのか?という不安要素はあるのだが、どういったピッチングを披露してくれるだろうか?

P.S 山田哲は昨シーズンからの連続盗塁成功記録を33に伸ばし、NPB記録を更新しましたね。山田哲の盗塁技術については何度かこのブログでも触れていましたが、この記録は素晴らしいですね。私はトリプルスリーに関しては見栄えがいいためもちろん達成してもらいたい気持ちは持っていますが、その反面盗塁に関しては数よりも質を追い求めてもらいたい気持ちの方が強いです。そういった意味でもこの連続盗塁成功記録は価値あるものだと感じています。

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コメント

  1. k より:

    毎度ですが2アウトからの失点が多いので、もったいない試合でしたね、梅野も回途中から出てくると必ず失点するのも精神面が課題なのでしょうね(二桁安打なのに3点しか取れなかったのも痛かったですね)
    山田大は立ち上がり悪く久しぶりの影響ありましたかね(福留の四球さえなければですよね、これももったない)ケガとかじゃないような感じだったので次回の登板でどうなるかですかね。
    あと山田の盗塁連続成功ですが、山田の場合は高い盗塁技術が全てでしょうね(特にスライディングとスタート)個人的にはリードオフは普通だと思うのですが膝に手をおいて走るぞって感じがしないのに思いきったスタートを切るのは相手との心理も読んでいるので本当に盗塁センスがあるという事でしょうね(一方で1番に起用された山崎は足はあるのに盗塁が少ないのは、この読みなものが大きいのかなと感じますね、この試合でも猛打賞で何度か走れる機会はあったので走れないのは彼がレギュラー取る課題でしょうね)
    それと大引の1000安打ですがケガ多い選手なので時間が掛かったかなと印象ですかね、ただチームは世代交代もあるのて大引には悪いですが残りは太田に経験を積まして欲しいですかね。
    次は田川が先発ですね、二軍でしっかり結果を残した選手は普通に投げればゲームは作れると思いますがすストライクが入らないという事があれぱ彼も精神面の課題が浮彫りになるのかなと(この日4三振の村上が奮起してもらいたいですね、高橋遥に全く合ってなかったですし西とは神宮では今年初なので、そろそろ西から打たないと勝てませんからね)

  2. 超匿名 より:

     今年の阪神戦は点が取れませんね。阪神といえば少し前はJFKという強力中継ぎ陣がいました。現在もリリーフはドリスは今日のワイルドピッチをやらかしたりしたように付け入る隙はありますが、それ以外はよいメンバーですね。
     五十嵐はリリーフなので除きますが、今日の山田投手といい高梨もですが移籍組には5勝目の壁でもあるのでしょうか。まあ偶然だと思いますが。
     風張が昇格後1度も登板せずに抹消になったのが気になります。故障という情報はないので、こんなことでは首脳陣への不信感を持つのではないでしょうか。 山田の盗塁連続成功記録樹立には称賛の言葉しかないですね。彼に対して不満がないとは言いませんが、トリプルスリー3度達成などヤクルトを含め今後2度と現れないかもしれないレベルの選手だと思います。
     バレンティンと山崎の守備は厳しいですね。それぞれホームランや固め打ちの魅力はありますが、いかんせん肩が弱く得点を許してしまうケースが多いですね。
     今日の田川は下で結果を出して昇格してきたので期待したいですね。 

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    山田大は前回の阪神戦もそうだったのですが後1アウトというところで苦戦してしまっていますね。決して悪くない投球をしていると思うのですが、ローテを守るにはもう一段レベルアップが求められますかね?

  4. FIYS より:

    > 超匿名さんへ

    山崎はタイプ的に守備も走塁もある程度こなしてもらいたいですよね。ケースバッティングもそれ程上手い印象はないので、その辺りはレベルアップが求められますよね。 

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