東京ヤクルトスワローズは17日、寺原隼人投手(35)と三輪正義内野手(35)が今季限りで現役を引退すると発表した。
寺原は、日南学園高から2001年ドラフト1位で福岡ダイエーホークス(現福岡ソフトバンクホークス)に入団。06年オフに横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)へトレード移籍すると、翌07年には、自己最多の184回2/3を投げ、自己最多タイの12勝を挙げた。オリックス・バファローズを経て、13年に古巣ソフトバンクに復帰するも、18年に戦力外となり、今季はヤクルトでプレーした。
今季成績は、4試合に登板し、2勝1敗、防御率6.19。通算成績はプロ18年間で303試合に登板し、73勝81敗、23セーブ、防御率3.88だった。
三輪は、下関中央工、山口産業、四国アイランドリーグ・香川オリーブガイナーズを経て、2007年大学生・社会人ドラフト6位でヤクルトに入団。通算成績は、418試合に出場し、打率.236、62安打、16打点、23盗塁、35犠打となっている。
(ベースボールチャンネル引用)
寺原に関しては、ソフトバンクを自由契約となってヤクルトに入団することとなった。そのときの記事はこちらから→「寺原隼人を獲得」
ヤクルトが獲得したときにはリリーフでの起用になるのかな?と思っていたのだが、実際には先発として起用され、広島戦では2つの勝利を手にしてみせた。以前のようなスピードボールは影を潜め、ボールを動かしながら打者を打ち取っていくピッチングスタイルに変化していたのだが、1軍で先発ローテを守るには少し力が足りなかったかな?という印象である。それでもラストイヤーに先発として2つの白星を手にした事は寺原自身にとっては非常に大きな出来事だったのではないだろうか?これまでの波乱万丈の野球人生の最後に2つの勝ち星を手にしたことは野球の神様からのプレゼントだったのではないだろうか?
三輪に関しても独立リーグから入団して12年、地味ながらチームに欠かせない存在となり、存在感を示してくれた。今シーズンは1軍での出番はなかったのだが、それでも2軍でコツコツと野球に取り組む姿は若手の手本になったはずである。
入団当初はとにかくスピード自慢という一芸での入団だったという印象が強いのだが、NPBで生き残る為にスピード、盗塁という部分だけでなく、複数ポジションを守ったり、打撃フォームを試行錯誤したり、小技を磨いたりと常にスキルアップに努め、いつの間にか一芸だけの選手ではなく、ポリバレントな能力を有した貴重な選手に成長していた。リーグ優勝を果たした2015年シーズンにはいい場面で一本出してくれたし、2016年シーズンにはオンドルセクが大荒れとなってしまった試合で全てを帳消しにするようなサヨナラヒットを放ってくれた。→「三輪が全てを帳消しにするサヨナラ打!」
おそらくではあるのだが、もし三輪がヤクルト黄金時代と呼ばれる90年代の野村ヤクルトに入団していたとしてもチームに欠かせないバイプレーヤーになっていた可能性が高いのではないだろうか?自分の役割をよく理解した中で努力し、ゲームへの準備を怠らない姿は、おそらく野村克也監督が好むタイプの選手だと感じる。
寺原、三輪ともに本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
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コメント
三輪、私も大好きな選手でした。そのプレースタイルや生き様は、ヤクルトの選手達のみならず、社会人全般に大いに手本となるべきものと思ってました。組織の足りない部分を補うべく努力を重ねて自身の価値を高める。出来そうで中々実践出来ない事だと思います。
三輪こそ是非コーチ、または頭も良さそうなのでフロント入りして欲しいですね。大変お疲れ様でした。
引退者続出してますが、運良く21日に今シーズン最後の神宮に行く予定です。館山、ハタケ、三輪(?!)、寺原(?!)の最後の勇姿を見に焼き付けてきたいと思います。
寺原はヤクルトというよりソフトバンクや横浜ベイスターズのイメージが強かったですね。ヤクルトにきて広島から2勝した事はチームに貢献した方だと思いますね、他は一軍で全く結果を残せないのと二軍から上がれなかった投手が何人もいましたから、寺原は力量より年齢的にカットされたんでしょうね(今オフから来年にかけてヤクルトは世代交代を加速させる方針でしょうね)
それと三輪は独立Lから12年はよく残りましたよね、代走と守備固めがメインでしたが人柄の良さも加味されたのかなと感じましたね。
確かにサヨナラヒットは三輪のプロ生活のハイライトでしょうね(比屋根の守備とオンドルセク問題が思い出されますね)
これで野手3人投手2人は確実にいなくなったので今年は例年になくヤクルトのストーブリーグは興味深くなるかなと感じてます。
> JEF九郎さんへ
最後の勇姿しっかりと目に焼き付けてきてください。
> kさんへ
そうですね。寺原はソフトバンク、DeNAのイメージが強いですよね。オリックスでもそこそこ活躍した印象ですが…
三輪は期待された役割を果たした12年間だったのではないでしょうか。
寺原はリリーフで使うと思っていたので意外。
カープに2つ勝ってくれたのは良かった。
今後どうするのか?気になるところ。
若いころから速球派でなく、スライダー投手の印象でした。
三輪。
ムードメーカーでユーティリティーな選手。
バント上手かったですし、
今後チームのスタッフとして自分みたいな選手を発掘?育成してほしいもの。
2人ともお疲れ様でした。
> タラちゃんさんへ
三輪の独立リーグからヤクルトに12年間在籍したという部分は素晴らしいことですよね。自分の役割を全うした野球人生でしたよね。