ヤクルト2-3阪神
8月の月間MVPを獲得したブキャナンは久々の登板でもしっかり試合を作ってみせた。今シーズンはスアレスとの併用という難しさもあってか本来の調子を取り戻すのにかなりの時間を要してしまったのだが、能力的にも年齢的にももう1年はヤクルトに残ってもらいたい気持ちが強い。
逆に心配なのはハフである。今シーズンは本当にタイトな起用法となった中よく投げてくれたのだが、8月に離脱し、戻ってきてからも打者を抑え切れない状況が続いている。心情的にはヤクルトに残ってもらいたいのだが、今シーズンの勤続疲労と年齢的な衰えが気になるところである。今シーズンのヤクルトの敢闘賞を与えたいような選手ではあるのだが、外国人選手の契約に関してはドライにならざるを得ない部分もある。来シーズンということを考えたときにハフの去就も不透明な部分があるのではないだろうか?
ブキャナンは毎回ランナーを許し、いつ崩れてもおかしくないような投球内容だったのだが、それでも6回を被安打7与四球3の1失点でまとめてみせた。これだけ打ち込まれながらも球数も6回で106球という数字に抑え、失点も1でマウンドを降りたのだから先発投手としては合格点を与えられる。しかもおそらく指を負傷し、離脱してからの復帰登板でこれだけ投げられるのだから大したものである。制球を乱して大崩れする心配が少なく、ある程度イニングも喰えて、中5日、4日での登板もこなしてくれるブキャナンの存在はやはり今のヤクルトには必要だと感じる。年俸面のハードルはあると思うのだが、個人的には是非残留してもらいたいと感じる。
そしてハフに関しては微妙なところである。今日はブキャナンの後を受けて7回のマウンドに上がったのだが、1つの四球に3本のヒットを浴び、逆転を許してしまい、ブキャナンの勝ちを消すと共に負け投手となってしまった。今日で今シーズン66試合目の登板だったのだが、冒頭でも書いた通り、やはり勤続疲労はあるのではないだろうか?35歳という年齢も気になるところである。外国人投手だからといって使い捨てるような起用法をして良いとは全く思わないのだが、助っ人外国人選手に関しては、やはりしっかり結果を残してもらう必要がある。そう考えたときに来シーズンのハフにどこまで期待できるか?という部分をシビアに評価しなければならない。この辺りは編成担当も冷静な判断を下さなければならない。
打線ではルーキー吉田がタイムリーヒットを含む猛打賞と気を吐いた。しかしサードに回った後の7回に大山の打球を弾いてしまったプレーが痛かった。今日はショートに入った奥村にもミスが出てしまったのだが、吉田や奥村のようなタイプの内野手がレギュラー確保を目指すのであれば、極力守備でのミスは減らさなければならない。吉田に関しては非常に難しい打球ではあったのだが、捕球していれば同点で止められた場面だっただけにもったいないプレーとなってしまった。猛打賞という結果は自信にしてもらいたいのだが、吉田に求められているのは守備面での貢献である。
P.S 山田哲は成功率に拘らず盗塁を企図し、盗塁王を狙っているのかもしれませんが、パタリと盗塁が決まらなくなってしまいましたね。個人的には盗塁王には拘らずに成功率に拘ってもらいたい気持ちが強いのですが、最下位も決定したので、タイトル狙いに切り替えたのですかね?
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コメント
試合結果はいつもの阪神戦らしく接戦負けでしたが、山田とバレンティン抜きで左バッターばかりだと迫力に欠けますね。盗塁王を争っている山田はスタメン出場して欲しかったですが、試合前の時点で最下位がほぼ確定していたのでこのオーダーはありだと思います。ただ来期以降十分に優勝の可能性がある状態で向こうのローテが青柳、藤波という場合、3連戦で2回も主力2人をスタメンから外すのかという点が気になりました。
新人王についてですが、村上が相応しいという思いは変わりませんが、山田の状態からすると盗塁王は近本になる可能性が高くなってきました。そうするとタイトルを取っても新人王になれないのもおかしいかなと思うようになりました。記者投票という制度上難しいでしょうが、同時受賞ということにできないものですかね。
今年を象徴する負けゲームでしたね。
勝ち越した後に一死満塁でブキャナンに代打を出さなかったことや、五十嵐・近藤を上げていたのに7回マルテ・大山の所でハフ続投、最終回に無死13塁で山崎の所で代打という選択はなかったかなと、前の試合で中山・廣岡が活躍して残っていましたから経験を積ませるチャンスだったのではないのかなと思いましたね(もう順位関係ないので結果論を今更いっても仕方ないのですが、来年も采配というのは大きな問題になりそうです)
あとランナー糸原が走って松本の送球が悪くて三振ゲッツー出来なくてその後の先制タイムリーも痛かったし同点場面の吉田のエラーではないが失点は防げたかなと、ロースコアでの接戦を勝てないと、なかなか勝ち星は増えていきませんし阪神みたいに後ろが安定してるチームに負け越してるは理由が分かりますね。
あと山田の盗塁は無理してますよね、村上の新人王争いもありますし本人も盗塁王のチャンスですから焦りみたいな所もあるように感じますね。あとベンチもリクエストしないので、ちょっと記録は心配になりますかね。
最後にハフが防御率4点台は来季の契約は微妙になってきましたかね年齢も35で今のヤクルトが急激に世代交代を進めてますから助っ人してどう判断するかでしょうね(個人的にはこれだけ投げてくれましたので単年での残留でいいのではと思ってしまいます)
> 超匿名さんへ
やはり消化試合になっているからこその起用法だと感じます。消化試合でなければ青柳が先発でも藤浪が先発でも山田哲は出場するはずです。
近本もいい選手ですね。新人王争いも熾烈ですね。
> kさんへ
私もハフには心情的には残ってもらいたいと思っています。これで契約解除というのも冷たく感じますしね。しかしそれでもプロのチームで戦っていくということはこういった厳しさも当然あり得ますよね。
ハフは貴重なリリーフ左腕でしょうし、
残さないっていう選択肢はないでしょうね。
5億とか吹っかけているなら話は別ですが。
酷使って言っても外国人選手は出来高で登板数とかあれば。壊れようとも出ようとするのは致し方ないのかな?
来年すごくマクガフ含め心配ですけどね。
リリーフタイプの助っ人をもう1枚獲得するのはアリかと。保険込みで。
先発完投できる能力ある投手が、
ブキャナン、小川、原しかいないわけで何とかブキャナンにも残留してほしいもの。
守備ね。
86様いてもエラーやミスの減る感じはまったく見えず。
タイガースは甲子園なんで人工芝球場をホームにしているスワローズと比べたらかわいそう。
練習方法悪いのか?選手の質が悪いのか?どっちですかね?
> タラちゃんさんへ
普通に考えたらハフを残さないということはないでしょうね。しかし勤続疲労と年齢から来る衰えは心配ではあります。