ヤクルトは1日、高津臣吾2軍監督(50)が来季新監督に就任することを発表し、同日午後に東京・北青山の球団事務所で会見を行った。年俸は8000万円で契約期間は3年に決まった。
(サンケイスポーツ引用)
数日前から報道されていた通り、来季からのヤクルトスワローズの監督は高津臣吾2軍監督が努めることとなった。以前真中監督が新監督に就任する際にも書かせてもらったのだが、1軍のコーチ、2軍の監督を経て、1軍の監督に昇格すると言う形は私が一番の好む形のプロセスを踏んだ中での監督就任である。
過去記事はこちらから→「真中新監督!」
小川監督退任時の記事→「小川監督、宮本HCの退任発表」で「新監督には、今シーズンの若手抜擢の流れを途切れさせない監督に担ってもらいたい気持ちが強い。最下位に沈んだからと言ってチームを一度解体してチームを作りなおすと言う状況ではないと思っている。」と書いたのだが、そういう意味では2014年シーズンからコーチを努め、2017年シーズンから2軍監督を努めた高津氏は新監督に適任だと思っている。
高津監督は、ヤクルト黄金時代のストッパーであると共にメジャー、韓国、台湾、BCリーグを渡り歩いた経験もある広い視野を持った野球人である。そしてアマチュア時代は広島工、亜細亜大とエースではなく、上田、小池という大エースを支える存在だった。こういった経験を積んできていることも指導者としてはプラスに働く可能性が高いのではないだろうか?また野球マニアの一面もあり、プロ野球界の記録や過去の選手のことなどにも精通していたと記憶している。この辺りも監督業を行なうにあたって必要な知識になってくる可能性はあると考える。
その明るい人柄や華やかさも含めてヤクルトの監督に相応しいと感じる。
今日の就任会見でも触れられていたのだが、高津監督に求められる1番のタスクは「投手陣の再建」ということになると思う。この辺りのタスクがはっきりしていることも高津新監督にはプラスに働くのではないだろうか?野手陣に関しては村上を始めとする若手の抜擢が進んだのだが、この辺りも高津監督は、2軍監督として見てきているため、1軍での活躍が期待される選手の特徴はある程度掴んでいるはずである。強みの部分に着目しながら世代交代を図って行く事が出来るのではないだろうか?
そして投手陣の再建に関しては、野手陣を再建することに比べれば、1年で劇的に変化が表れる可能性はあると思っている。ドラフトや外国人選手などの補強も当然必要になってくるとは思うのだが、高津監督が投手陣を立て直してくれるのではないか?という期待感はある。
2年前に小川監督が就任した時には、96敗を喫してしまったチームを2年間で何とか立て直して欲しいと思っていたのだが、高津監督に関しては、3年契約と言えども1年目から勝負を賭けてもらいたいと思っている。真中監督の再現ということではないのだが、来シーズンの優勝を目標に指揮を取ってもらいたいと思う。私自身は「勝算あり」と感じている。まずは投手陣をどう立て直すか?という部分に注目していきたい。大いに期待している。
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コメント
高津新監督に求められてるのは投手陣の再生なんでしょうけどドラフト含めた補強次第でしょうかね。
久しぶりの投手出身監督なので起用方法は変わると思いますが逆に攻撃の作戦面はどうするのか気になりますね。
そうなると鍵はコーチ陣になるのですが宮出ヘッドコーチ、ユウイチ打撃コーチ、森岡内野守備コーチ、衣川バッテリーコーチ(衣川コーチ残留なら来年も失点は減らないでしょうね)
正直このメンツで大丈夫なのかな?って思っていて、あまりにも引き出しが無いように感じてます。
明るく雰囲気を変えてくれるのは間違いないと思いますが阪神のように最下位から浮上が出きるかですね(金本前監督から矢野監督に変わって雰囲気は変わりましたしね)
現役を主に抑えで活躍した投手の監督就任という珍しい形になりましたね。高津と言うと日本シリーズというタフな舞台で、失敗なしの無失点で通した雄姿が思い出されます。そうした胆力を崩壊状態の投手陣の立て直しという厳しいチーム状況に対しても発揮して欲しいですね。
候補として名前が出ていた時に、また真中時代の自主性重視の緩いチームになってしまうのかと危惧しましたが、忍耐や根性も大事と会見で語っていましたので、うまくバランスを取ってやってくれそうな気がします。
FIYSさんが本文で書いておられます来年優勝を目標に指揮をとの点ですが、山田がヤクルト最終年の可能性が高いと思っているので、ここで優勝しておかないとしばらく遠ざかる危険もあります。
バレンティンは移籍する気満々みたいですし、青木と雄平の外野陣も高齢ですから、高津政権の間にメンバーの陣容が大分変化しそうですね。
> kさんへ
私は正直コーチの善し悪しについてはよく分かっていません。しかし高津監督に関しては選手時代の経験値の高さ、監督になるまでのプロセス、与えられた課題がはっきりしていること、などプラスのポイントが多いと感じています。期待したいです。
> ーさんへ
来シーズンは神宮球場が使えなくなる時期があり、それだけで厳しい部分はあると思うのですが、それでも優勝を狙ってもらいたいと感じています。チャンスはあるはずです。
抑え投手の監督就任は確かにあまり記憶にないですね。