宇田幸矢VS張本智和

その他スポーツ

19日、全日本卓球選手権の男子シングルス決勝で、宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)が16歳の張本智和(木下グループ)を破った。両者は2年前の全日本選手権ジュニアの部決勝でも対戦し、そのときは張本が3-0で勝利し優勝している。宇田が2年前のリベンジを果たし、初優勝を飾った。
(Rallys引用)

8年前にこんな記事を書いていた。→「水谷隼VS吉村真晴
今日の宇田VS張本のゲームを見て、8年前の水谷VS吉村の名勝負が蘇ってきた。8年前の決勝は絶対王者水谷に若武者吉村が挑む形だった。今日は16歳にして世界トップクラスの実力を誇る張本に張本の影に隠れながらもエリートコースを歩む18歳のサウスポー宇田が挑む形だった。私は東京オリンピックでメダル候補にも名前が挙がっている張本がどのような卓球を見せてくれるのか?という一点に注目してテレビで観戦していたのだが、宇田の攻撃的な卓球に心を奪われてしまった。速いラリーでもしっかり張本に打ち勝つ姿は見事としか言いようがなかった。張本は日本では頭1つ2つ抜けた存在だと私は認識していたため、今日の宇田の姿には驚かされてばかりだった。ゲームカウント4-3という激闘だったのだが、序盤から主導権を握っているのは宇田だと感じた。そんな状態でも盛り返す張本の実力も間違いなく本物なのだが、盛り返され、しかも第7ゲームの出だしで張本にポイントを奪われても自分のスタイルを崩さずに挽回した宇田も間違いなく実力者だった。
速いラリーの応酬で会場が何度どよめいただろうか?私も会場の観客も張本が格上だと感じていたからこそ起こったどよめきもあったと思うのだが、それだけではなく、ハイレベルな応酬に思わずどよめくという場面も数多くあったと思う。玄人も素人も唸らせ、見る者を惹き付ける素晴らしい激闘だった。東京オリンピックの卓球日本代表はすでに決まっているため基本的には宇田が代表になることはないのだが、張本を中心に今後、同世代が激しく火花を散らすことになりそうである。そんな高いレベルでの切磋琢磨が中国に追いつく一番の近道なのかもしれない。普段卓球を観戦する機会は少ないため、分からない部分も多いのだが、今日のゲームが全日本選手権の中でも歴史に残るような死闘だったことは事実だと思う。

P.S 女子も3連覇を狙った伊藤が同世代の早田に敗れ、その早田が勢いそのままに石川を下して全日本初優勝を果たしてみせた。伊藤、平野という2人の選手の影に隠れてはいたが、その長身から繰り出される強烈なショットはこれまでも注目されてきていた。宇田同様東京オリンピックの代表は逃してしまったのだが、ここから伊藤、平野らと激しく覇権争いを展開してくれそうである。

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コメント

  1. iraca より:

     まさか卓球の話題が挙げられるとは思っていませんでした。
    学生時代に卓球を競技としてやっていた者からすれば、いろいろな方が卓球に注目してくださるのは嬉しい限りです。
     今年の全日本選手権は宇田幸矢選手が優勝して正直驚いたんですが、それ以上に野田学園高校の戸上隼輔選手がシングルスベスト4、ダブルス準優勝というのは衝撃でしたね。管理人さんが宇田選手と張本智和選手の戦いを水谷隼選手と吉村真晴選手に例えられたように、戸上選手は吉村真晴選手に似ているなと思いました。
     それと東京五輪には関係ないのですが、宇田選手が優勝したことで世界選手権代表の5人が張本選手、水谷選手、丹羽孝希選手、選考会優勝の森薗政崇選手、宇田選手という顔ぶれになりました。実に左利きが4人、右利きは張本選手だけというのはとてもバランスが悪いんですよね。しかし今年は偶数年なので団体戦ですし、影響自体はないでしょう。それでも今後の卓球界を考えれば、もっと右利きの選手に台頭してもらわなければなりません。
      その筆頭候補が戸上選手といっても過言ではないと私は思います。Tリーグにも参戦していますし、これから伸びていく大注目選手です。

  2. FIYS より:

    > iracaさんへ

    iracaさんは卓球を競技としてやっていたのですね。宇田VS張本は見応え十分でした。戸上選手はまだチェックしていないのですが、準決勝の張本戦がものすごいゲームだったようですね。吉村真晴と同じ高校ですよね?今後注目してみたいと思います。

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