今日もとにかく見たい選手を挙げてみたいと思う。
過去記事はこちらから→「とにかく見たい選手を挙げてみよう!(高校生編)」
今日は大学生編である。ドラフトを意識して最上級生となる4年生の名前を挙げてみたい。今年の大学4年生は本当に投手も野手もバラエティーに富んだ面々が揃ってる。これだけ大学生に面白い人材が揃う年も久々ではないだろうか?それだけにコロナ禍での実戦休止が惜しいのだが…
投手
山野 太一(東北福祉大)
・高川学園時代に甲子園で当時履正社高校のエースだった現ヤクルトの寺島と投げ合った好サウスポーが大学4年間でパワーアップし、ドラフト上位候補に名を連ねてきた。高校時代から質のいいストレートを投げると感じていたのだが、この4年間で身体の厚みが増しており、投手として確実にレベルアップしてきていると感じる。昨年のドラフトで日本ハムから1位指名を受けた河野と比べても遜色のない投手だと思う。私の中での評価も非常に高い。
中川 颯(立大)
・下級生時代から結果を残してきた長身のアンダースローである。現ソフトバンクの高橋に比べてフォームに柔らかさを感じさせてくれる。元ロッテの渡辺俊介と高橋礼のちょうど間に位置するようなタイプの投手ではないだろうか?浮き上がるストレートを生命線に緩急をつけて打者を翻弄する本物のアンダースローである。
早川 隆久(早大)
・木更津総合高校時代から抜群のコントロールで試合を作ってきた早川もこの4年間で一段と身体が出来上がってきており、ボールの威力は確実に増している。良くも悪くも投球フォームに力感が出てきており、高校時代とは多少投手としてのタイプが変わってきている気もするのだが、修正能力の高さは健在ではないだろうか?最終学年でどの程度の投球を披露してくれるかしっかりチェックしたかった投手の一人である。
伊藤 大海(苫小牧駒大)
・サイズには恵まれていないのだが、とにかく力強いボールに釘付けになってしまう。ストレートと縦のスライダーのキレは駒大苫小牧時代の田中将大を彷彿とさせる。リリーフとしての即戦力度という意味では、今年のドラフト候補の中でもトップ評価の投手ではないだろうか?どの球団も喉から手が出るほど欲しいと思われる将来のクローザー候補である。
山崎 伊織(東海大)
・右肘の怪我に苦しんでいるとのことだが、下級生時の投球は魅力十分である。投手らしいシルエット、しなやかの腕の振りから投げ込まれるストレート、カットボール、スライダーなどは見ていて惚れ惚れしてしまう。怪我持ちということでヤクルトとは縁がなさそうな雰囲気なのだが、個人的に好きなタイプの投手である。
高野 脩汰(関西大)
・素晴らしい角度を持ったサウスポーである。上から投げ下ろすフォームに特徴があり、打者からするとストレートとスライダーの見極めが非常に難しいタイプの投手ではないだろうか?まだまだ完成度という部分に課題は残すのだが、鍛えればまだまだ伸びしろがあるタイプの投手だと感じる。チェンジアップ系のボールを覚えると投球の幅も広がりそうである。
佐藤 宏樹(慶大)
・好投手がしのぎを削る慶応大投手陣の中でも潜在能力の高さはピカ1である。高校時代は知る人ぞ知るというタイプの投手だっと思うのだが、大学1年次の快投で一躍中央球界に名を轟かせた印象である。しかしその後は怪我で苦しんでおり、今年の結果次第でプロが見えてくる投手のように感じていた。しなやかな腕の振りから投げ込まれるストレート、スライダーのキレは抜群であるだけにその左肘の状態をしっかりチェックしてみたいものである。
有村 大誠(立命館大)
・複数の好投手を擁していた秀岳館高校時代からその素材は注目されていた。大学に入ってから投球フォームが固まってきており、打者を打ち取る自分のスタイルを見付けたのではないだろうか?高校時代は素材型の印象が強かったのだが、今は立派な実戦型の投手である。
宇田川 優希(仙台大)
・ここの所好投手を輩出している仙台大の今年のイチオシは宇田川である。現阪神の先輩馬場を彷彿とさせるパワー型の右腕である。先輩の熊原や馬場がプロでいま一つ結果を出せていない部分が引っかかるのだが、投げるボールの威力は間違いない。伊藤大海同様短いイニングで打者を圧倒する投球が求められるのではないだろうか?実戦での投球を見てみたい投手である。
野手
牧 秀悟(中大)二塁手
・これだけ打席での安定感を感じさせてくれる大学生野手は誰以来になるだろうか?崩されずに自分のスイングが出来るのが牧の一番の長所である。がっしりした体型であるため守備面での俊敏性がどの程度なのかチェックしてみたいと思っている。打撃に関しては今年のドラフト候補の中でも№1の選手ではないだろうか?セカンドを守れるという部分でもプロからの評価は高そうである。
佐藤 輝明(近大)三塁手
・いわゆるロマン砲である。がっちりした体型から繰り出されるフルスイングは魅力いっぱいだし、大学の先輩である現阪神の糸井に比べて打球に角度が付くところにホームランアーチストとしての才能も感じさせてくれる。広島経済大学時代の柳田と比べても遜色ない逸材なのではないだろうか?問題はプロの投手のキレのあるぼーるにしっかりコンタクトすることが出来るかどうか?という部分になりそうである。それでも新時代を切り開けるような魅力が佐藤にはある。
五十幡 亮汰(中大)外野手
・佐野日大高校時代からそのスピードを活かしたプレーで有名だったのだが、大学進学後一段とスピードを活かした走塁、守備に磨きがかかってきている。持ち前のスピードをようやく野球というスポーツにアジャストしてきた印象である。打撃面でもミート力、パワーともに確実に成長してきていることを感じさせてくれる。まずはそのスピードをアピールしながら徐々に打撃面でも対応できるようになればプロでもレギュラーが狙える選手だと感じる。
元山 飛優(東北福祉大)遊撃手
・長野県の名門、佐久長聖高校の1年次からピカピカに輝いていたセンス抜群の遊撃手である。スタイルが良く、非常に見栄えの良い選手である。体格的には現中日の京田と被るのだが、大学時点での評価という部分では守備、走塁では京田の方が上と見て良いだろう?そうなると元山に求められるのは打撃である。広角に打ち返せる打撃を磨くことが出来ればプロからの評価も高まるはずである。
平良 竜哉(九州共立大)一塁手
・サイズには恵まれておらず、守備位置もファーストということでハンデはあるのだが、フルスイングと元気いっぱいなプレーはチームに活力を与えてくれる。あれだけフルスイングをしてもコンタクト率が悪くないのが才能である。守備面でもう少し幅を広げることが出来れば、面白い存在になるのではないだろうか?「とにかく見たい選手」という意味では私の中では上位である。
渡部 健人(桐蔭横浜大)三塁手
・日本ウェルネス高校時代からそのドカベン体型で目立っていたのだが、その体型でショートを守っていたことに驚かされたものである。柔らかいハンドリングの守備に中村剛也や山川穂高のような力強さだけではなく、柔軟性を感じさせてくれる打撃は魅力的である。もう少しリーグ戦で圧倒的なスタッツを残してくれるとプロ側も指名しやすくなるのではないだろうか?見た目のインパクトもプレーのインパクトも抜群である。
児玉 亮涼(九州産業大)、矢野 雅哉(亜大)、小川 龍成(国学院大)遊撃手
・近年私はドラフトが近付くたびに「守備型の遊撃手が欲しい。」という旨の発言を何度かさせてもらった記憶がある。その部分にマッチしそうな遊撃手が今年は大学生に多く登場している。児玉、矢野、小川ともに守備の評価は非常に高い。3選手ともにスピードもあり、守備、走塁に関しては十分プロでやっていけるだけのものを持っていそうである。しかし3選手ともにパワーという部分に課題があり、打撃面での不安は拭いきれない。プロの世界でやっていくためには打撃面の向上が不可欠になりそうである。守備は動画を見る限りでは足の運び、グラブ捌きともに見事である。プロからの評価が高い選手は誰になるだろうか?個人的には児玉のスピード感あふれる守備が特に好きである。
今年のドラフトはどのような形で行われるのか全く見えてこないのだが、コロナウイルスがなく、通常通り野球が行われていたとするのであれば、ドラフトを見据えて多くの選手が注目されていたはずである。それ程までに今年の大学4年生は面白い選手が豊富である。
皆さんも注目している選手はいますか?
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コメント
前も挙げたかもですが、中大の五十幡ですね
アマチュアでの評価がプロで通用するとは限らないものですが足の速さはまず変わらないですからね
ヤクルトには足の速い選手が多いようで外野手の高齢化もあって補強ポイントですし、肩もまあまあ良いのでセンターを任せてみたいですね
打撃もだんだん良くなってるみたいで楽しみです
母校でもあるので推し推し&推しで是非ヤクルトに(笑)
> saboさんへ
以前五十幡と牧の名前を挙げて下さいましたよね。母校でしたか。
五十幡はアマチュア球界の超有名人ですが、そのスピードをようやく野球というスポーツに活かすことが出来るようになってきましたよね。実は昨年までは私自身の評価はそれ程高くなかったのですが、盗塁を含めた走塁面での向上が見込めたため一気に期待値が上がりました。