ヤクルト1-4広島
プロ初先発となった大西は、自分の特色は出してくれた。昨日ブログに書いた通り、曲げて、落として、タイミングを外して、何とか広島打線を5回2失点で抑えてみせた。ストレートにある程度の威力があり、両サイドに変化するシュート、スライダー、カットボールを持ち、空振りを奪えるフォームも持っており、流石に関西六大学リーグで27勝2敗という圧倒的なスタッツを残すだけの投手ではあるなと感じた。吉田大喜にも言えることなのだが、どの球種もある程度コントロールできている所に即戦力としての力を感じることが出来た。この投球が出来ればアマチュア球界ではトップレベルの「勝てる投手」であることを証明するような投球内容だった。
上記の通りではあるのだが、大西は5回で87球を投げ、被安打7、与四死球3の2失点という数字が残った。立ち上がりこそ緊張もあってかコントロールにも苦しみ、西田も苦心のリードとなっていたように感じるが、その後はある程度大西らしさは見せてくれたのではないだろうか?吉田大喜同様右バッターにも左バッターにもストライクゾーンを広く使った投球が出来ることが特徴だろうか?特に左バッターに投げる外のシュートが気になった。シュートはどちらかというと右バッターに有効なボールという印象があるのだが、外に逃げているシュートに対して左バッターがボールを追いかけるシーンが何度か見られた。このボールは大西の投球の幅を広げる効果をもたらせているように感じた。
5回で被安打7という数字が示すようにプロでやっていくにはもうワンランクレベルアップするなり、投球に工夫をすることが必要になってくると思われるのだが、今日の投球に関しては今自分が出来ることを精一杯出し切ってくれたと感じる。アマチュア時代に相手を抑え込む術を習得してきたように、今度はプロで通用する投球スタイルを作り上げていかなければならない。
大西が踏ん張ってくれていただけに、打線が何とか援護したかったのだが、決して調子がいいようには見えなかった野村の前に7回まで宮本のソロホームランによる1点に抑え込まれてしまった。序盤は球数を多く投げさせることに成功しており、広島の弱点であるリリーフ陣が出てきて以降にチャンスが訪れるのではないか?と感じていたのだが、4回以降野村が修正力の高さを見せ、抜群のコントロールの前に打線が沈黙してしまい、結局7回まで持たせてしまった。野村が降板した直後の8回に代わった一岡から坂口、塩見の連打でチャンスを作り、代わった塹江からも村上が四球を選び、1アウト満塁とチャンスを広げたものの山崎、西浦と連続三振に倒れてしまい、同点、逆転のチャンスを逸してしまった。何とかしてもらいたい場面ではあったのだが、今日は広島バッテリーに上を行かれてしまった。抑え込まれた青木、山崎、西浦に関しては、正直甘いボールは1つもなかったと感じたし、村上に対しても2点リードしているということをしっかり頭に入れた中で大怪我しない投球を遂行しているように感じた。あまり相手を褒めてばかりでもいけないのだが、今日も仕方なかったと切り替える他ないだろう。山田哲の不在による打線の迫力の欠如が結果として表れ始めてしまっている。中日との3連戦、ここまでの広島戦2試合は、明らかに力負けしてしまった印象である。
P.S やはりこの打線だと核となる村上が徹底マークにあってしまいますね。相手バッテリーが非常に慎重に攻めている様子が窺えます。その中でも我慢して四球を選べている村上も凄いんですけどね。
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コメント
大西は期待以上といいますか、ちゃんと自分の持ち味を発揮して結果を出したと思います。ストライクゾーンが狭いなかで際どい球をボール判定されながら抑えて見せたのは立派です。シュートがかなり効いてましたね
打線は宮本丈がホームラン打てて良かったなと。
チーム状況は正直かなり嫌な雰囲気がしてますが、この1週間で先発が全員ノルマを達成したので投手陣崩壊は防げたことは褒められると思います
結局、シーズンが始まる前の予想通りの展開なのでしょう。
今までは、西浦、山崎、清水、寺島等、サブメンバーの彼らが思ったよりも頑張っていたので何とか勝ちを拾えていましたが、主軸の不調、離脱が重なればこの程度の実力しかないということなのでは。
何とか大型連敗だけは避けてほしいものですが・・・
大西頑張りましたね!坂口・塩見にも安打が出ましたね。また久保、星の1発は余計ですが、実力的には致し方ないのかと。
問題はあんまり否定的な要素が無いことなんですよね。純粋な力負け。
打順は2・5・6番がポイントのなりかけているので、この部分をどうやり繰りするかぐらいですかね。候補は宮本、塩見、廣岡、山崎でしょうか。
結果は厳しいものになりそうですが、そのあたりの采配が今日も楽しみです。
※ きんにくんはそういえば何やってるんですかね。2年目の壁にぶち当たってるのかな…?!
哲人本日から登録可能なのですが、登録しないそうで、よほど体調が悪いんでしょうね。脇腹、筋肉系なんで心配です。
大西にしても吉田大喜にしても決め球っていうか、総合的には素晴らしいけど、秀でている球種がない感じなのがちょっとっていうのもあるけど、そこは体力付いたらバケると期待しようかな?
哲人不在で2番、5番っていうところがネックになってますね。
正直ここまで物事が上手く行きすぎている感じしたので、今後エースクラス、2番手と当たり続けるローテになるわけで、何とか踏ん張ってほしいもの。
中山はファームに出始めていますが、
寺島が行方不明に。リリーフで週で100球以上投げてしまった反動出ているのかな?
どちらにしても苦しいね。
何か良い感じに進んでほしいけど。
saboさんへ
確かに先発投手はよく頑張りましたよね。大西も今できることを精一杯こなしてくれましたよね。
skさんへ
引き分けを含む4連敗はまさに力負けの印象でしたからね。それだけに高津監督を始めとする首脳陣は色々なことを考えて戦っているのではないでしょうか?
JEF九郎さんへ
「純粋な力負け」私もそう思います。それが一番の課題なんですよね。
タラちゃんさんへ
山田哲はここ数シーズン明らかに自分のスイングが出来ていないことが度々ありましたからね。少し休んだからと言って回復する類のものではない可能性が高いのかもしれませんね。心配です。
大西は先発タイプっぽいですね。吉田大喜はリリーフになればもう少し違った顔を見せる(ストレートとフォークを軸にしたパワーピッチ)可能性もあるかな?と感じています。
寺島行方不明ですか…