一瞬晴れ間が見えたが…後土砂降り。

ヤクルト5-12巨人

先発高橋が初回に2点を失ったものの、その裏山田哲、村上の2本のホームランで逆転に成功した。昨日の記事で山田哲のスイングが徐々に良くなっているのではないか?と書いた矢先のホームランに興奮したし、展開的にも今日は勝てるのではないか?という予感がした。しかしその後は巨人との実力差を嫌と言う程思い知らされることとなった。今後に響く大敗である。雲間から一瞬晴れ間が見えたのだが、その後は土砂降りである。そしてついに最下位転落となった。

最初に山田哲人について触れておきたい。昨日の記事で書いた通り、阪神戦での西勇から放ったヒットと昨日の菅野から放ったヒットはいいスイングが出来ているように感じた。そして今日の第1打席、巨人先発のディプランの高めのストレートを力強いスイングで捉え、打球はセンターバックスクリーンに飛び込むホームランとなった。150キロを超える高めのボール球を力づくで弾き返す豪快な一打に山田哲の状態が上向いていることを感じることが出来た。そして2打席目のライトフライも良いスイングが出来ているように感じた。2打席目のライトフライを見て、山田哲の状態は上向いていることを確信することが出来た。しかしである。第3打席で桜井のカーブを空振りした時に、明らかに山田哲が痛みを感じるような仕草を見せた。その後レフトフェンス直撃の2ベースを放つのだが、この2ベースは山田哲本来のスイングではなく、また身体に異変が生じてしまったと疑わざるを得ないスイングとなってしまった。やはり脇腹か腰辺りに不安を感じたままプレーしているのではないだろうか?ゲームに出ながら徐々に状態を上げてきた矢先に新たなトラブルに見舞われてしまった感じだろうか?私の予感が外れればよいのだが、山田哲の状態は一進一退を続けているように感じる。今日のゲームのように山田哲の状態もほんの一瞬の晴れ間になってしまうのだろうか?

投手陣に関してはまずは先発の高橋が4回4失点で降板してしまったのが痛かった。今日もボール自体は悪くなかったと感じていたため、ウィーラーに先制2ランを浴びたものの味方打線がすぐに逆転してくれたため、このまま立ち直るのではないか?と思ったのだが、2回にもピンチを招くと坂本に逆転2点タイムリー2ベースを浴びてしまった。1球1球を見ていけばいいボールも投げ込んでいるのだが、やはり全体を見ると悪い意味で粗さが消えていない印象である。そろそろ次のステージに進んでもらいたい投手なのだが、足踏み状態が続いている。4回で97球という球数も多過ぎである。それでも私個人としては、5回までは我慢してマウンドに上げてもらいたかった気持ちもある。高津監督を始めとする首脳陣は5回のマウンドに上げても打ち込まれる姿が見えていたのだと思うが、もう1イニング責任を持たせても良かったのかな?と感じる部分もある。そこまでの信頼を得ることが出来ない高橋に一番の問題があるのだが…

リリーフ陣では今日も長谷川が踏ん張り切れず2試合続けて負け投手となってしまった。しかし長谷川に関しては、昨日も書いた通り今は自分のボールを投げ込むことに集中してもらいたいと感じる。今年はルーキーイヤーのようなものである。試合巧者の巨人の前に揺さぶられ、プレッシャーを掛けられてしまったのだが、これも勉強である。そんな揺さぶりを力づくでねじ伏せようとするような投球に終始してもらいたい。打たれて勉強することもあるはずである。

それにしても巨人は投手陣も野手陣も駒が豊富であり、原監督の駒使いも適切である。先発のディプランが1回でマウンドを降りながらもその後の投手が穴を埋め、打線は出る選手出る選手が結果を残し、各選手が自分の役割をしっかり頭に入れた中でプレーしている印象である。こういった選手の活かし方は原監督の十八番である。
冒頭にも書いた通り私は初回の攻防を見た時に今日は勝てるのではないか?と感じた。しかしそんな期待も首位を独走する巨人の前に吹き飛ばされてしまった。山田哲の滞空時間の長いホームラン、村上の逆方向にも距離を出せるホームラン、坂口の何かを掴んだようなライナーで突き刺すホームランはどれも見事な当たりだったのだが、試合全体を見ると完全な力負けである。

P.S 大江、高梨の左サイドハンドコンビは中々厄介ですね。審判がどのコースをストライクと判定し、どのコースをボールと判定するのかしっかり確認したいですね。打てるボールを打つしかないんですけどね…

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    現地観戦して参りましたが、初回のウィーラーのHRに関しては、同行した者(ヤクファン)とも話してたのですが、打たれる雰囲気アリアリでしたね。不器用な癖にランナー(松原)気にし過ぎで、全然打者の方見てなかったですから。

    あと、もう少しテンポを気にした方が良いともかんじました。正直観てる方も球数多過ぎてかなり疲れたので、実際にグラウンドで守ってる方は結構堪えると思います…。(昨日は結構涼しかったですが、それでも両軍合わせて2回表までに1時間要しましたからね。)

    幸いにも球に威力はあるのだから、もう少しアバウトにストレート中心に押していっても良いと思いますが、コーナー狙いの変化球でカウント悪くしてってパターンがどうしても目立つ気がします。一方で巨人の大江投手はテンポよくて、あれで先方は雰囲気が締まった感じがしました。

    試合の方ですが、勝ちに行くなら、私は高橋投手は2回裏の打席で代打出すべきだったと感じてます。前日の選手起用の問題もあって、少しでもイニング喰って欲しかったんでしょうが、なによりもあのダレた雰囲気を変えるべきだったと思います。この辺は原さんは流石ですね。大江投手も桜井投手も引っ張らずにスパスパ変えていき、どんどん修正していった感がありました。昨日はその辺の差だったかと。

  2. 超匿名 より:

     相手先発が早々にマウンドから降り、上位が3本のホームランを打った。これだけ読めば快勝なはずですが、実際は二桁失点での敗戦という屈辱でしたね。その前の試合と一緒で、よく打たれ、よく走られてしまいました。
     山田の状態はぎっくり腰みたいな、1度治ったとしても再発しやすい状態なのかもしれません。だとすれば今後もうまく付き合っていかないとならないのかもしれません。
     

  3. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    高橋のテンポについては、確かにもう少し意識してもらってもいいかもしれませんね。テンポよく投げ込むことも試合全体を考えると大切ですからね。

  4. FIYS より:

    超匿名さんへ

    これだけ巨人にコテンパにやられてしまうとショックが大きいですよね。ファンであっても心が折れそうですよね。

  5. sabo より:

    前回の試合は157キロを計測しながらノーコンもあって2回ノックアウト
    そしてこの試合は制球重視、変化球重視のピッチングスタイルで4回ノックアウト

    この1週間高橋がどう過ごしていたか明確に分かる変わりようでした
    結果はついてこなくても私は高橋という投手が1週間でピッチングスタイルをがらりと変えられるくらい器用なピッチャーなのだと感心しましたね

    ただ本当にこれで良かったのか?
    球速を落として技巧派ピッチャーになることが高橋が目指す投手なのか。疑問です

    この1週間高橋にアドバイスしたのが高津監督なのか斎藤コーチなのかはたまた別のだれかなのか分かりませんが、本当にアドバイスに従うべきか高橋が自分で考えて決めるべきです。そして人生には善意のアドバイスを無視することが必要な時もあります

    もう高橋奎二というピッチャーは完成してると思います。もちろんまだまだ球界のエースになるまで伸びしろはあります。ただ、練習すれば練習するだけうまくなるようなファームで作り上げる高橋奎二第一章はもう出来上がってるんです

    必要なのは自立、というより気づきだと思うんですよね。誰かの言う通りに投げても抑えられない、それが野球だと。
    高橋はもっと開き直って投げてほしい

    あとグラブの上にユニフォーム被せる小川の真似は……どうなんだろう。制球良くなる暗示は別にいいんだけどそのうちヤクルト投手陣全員が真似しそうで恐い(笑)

  6. FIYS より:

    saboさんへ

    高橋は持っているボールは間違いないですからね。何とか一人立ちしてもらいたいですよね。

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