歳内宏明獲得へ

　ヤクルトが、四国アイランドリーグplusの香川に所属する歳内宏明投手（27）を獲得する方針を固めたことが28日、分かった。歳内は度重なる故障により昨季限りで阪神を戦力外となったが、今季は香川で圧倒的な成績を残していた。ヤクルトはチーム防御率が12球団ワーストの4・85。巻き返しには投手陣の再建が急務となっていた。
（スポニチアネックス引用）

まだ獲得が正式発表された訳ではないのだが、上記のような報道がなされたため、勇み足気味ではあるのだが、記事を書いておきたい。
私は基本的には独立リーグなどから付け焼き刃的に選手を補強することには反対の立場でこれまでの補強については書かせてもらうことが多かったと記憶している。しかし今回の歳内獲得に関しては、最善手だと感じる。コロナ禍で世界が変わってしまっている中で、おそらく外国人選手の補強は難しく、補強を考えるのであれば他球団からのトレードか独立リーグの選手の獲得くらいしか方法がないと感じていた。トレードに関しては、シーズン中であり金銭トレードではお目当ての選手の獲得は難しく、チーム事情を考えると投手でも野手でも選手を交換するだけの余裕もなかったはずだ。そうなると独立リーグに目を向ける他ないということになるのだろう。そこで目に留まったのが四国アイランドリーグplusで圧倒的なスタッツを残している歳内だったのだろう。

歳内と言えばやはり聖光学院高校時代の甲子園での投球が印象深い。確か2年次には山田哲人にホームランを浴びながら履正社に勝利し、注目を浴び、3年次には一段と身体を鍛え上げ、140キロ台後半のストレートとキレ味鋭いスプリットで相手打者をキリキリ舞いにしていた姿が記憶に残っている。しかし阪神入団後はとにかく怪我に苦しんだ印象である。おそらく怪我がなければ1軍で結果を残せるだけの投手だったと思うのだが、「怪我がなければ」という部分が常に付き纏っていた。元々投手としての総合力も高く、自分のボールが投げれればNPBの舞台でも活躍できる可能性はある投手だと思う。フィジカル面、コンディション面が整っているのであれば、今獲得すべき投手だと思う。続報を待ちたい。


にほんブログ村