2021年キャンプのポイント

コロナ禍は続いているのだが、そんな中でもキャンプの時期が近付いてきている。昨年同様プロ野球界も予測のつかない1年となりそうである。その中でキャンプのポイント記事を書くことは難しい部分もあるのだが、1，2軍の振り分けも発表されたため、気になる部分を書き記しておきたい。

1軍のキャンプメンバーは次の通り

【投手】
奥川　恭伸、石山　泰稚、高梨　裕稔、原　樹理、清水　昇、木沢　尚文、星　知弥、吉田　大喜、小川　泰弘、マクガフ、梅野　雄吾、スアレス、大西　広樹、金久保　優斗、歳内　宏明、今野　龍太、近藤　弘樹、寺島　成輝、石川　雅規、山野　太一、高橋　奎二、長谷川　宙輝

【捕手】
中村　悠平、西田　明央、松本　直樹、古賀　優大

【内野手】
山田　哲人、西浦　直亨、内川　聖一、荒木　貴裕、広岡　大志、元山　飛優、宮本　丈、太田　賢吾、村上　宗隆、松本　友

【外野手】
並木　秀尊、中山　翔太、塩見　泰隆、青木　宣親、山崎　晃大朗、坂口　智隆
（サンケイスポーツ引用）

ヤクルトに限ったことではないのだが、まずはコロナ禍の中で新外国人選手の来日が未定となっている部分が気になる所である。特に野手のオスナ、サンタナについては、個人成績がチーム成績に直結する可能性がある選手だけにどういう状態で来日するのか注目していきたい。そしてコロナ陽性となった村上も1軍キャンプメンバーに名を連ねており、ホッとした。
後は奥川が1軍キャンプに抜擢されたことについては、大いに楽しみである。どんな投球を見せてくれるだろうか？それでは今年のキャンプの注目ポイントをいくつか挙げてみたい。

①打線の骨格が見えてくるか？
・今のヤクルトはとにかく得点力をアップしなければ勝ち星を拾うことが出来ないチームである。今シーズンに関しては、オスナ、サンタナという打力に特徴のある新外国人選手を獲得し、村上の後ろを強化しようとする狙いが見て取れたのだが、その2選手がいつ来日できるか分からない状況でキャンプが始まろうとしている。開幕までに新外国人2人にある程度の目途が立っていれば良いのだが、現状では本当にどうなるのか不透明である。そうなると新外国人が居ない中での戦い方も考えなければならない。開幕までに打線の骨格が見えてくるのか注目してみたい。

②先発ローテ争い
・決してハイレベルな争いではないのだが、６つから7つの席を巡る激しいサバイバルレースが展開されそうである。アクシデントがなければ小川は当確なのだが、その他はスアレス、石川が有力というくらいでほぼ横一線からのスタートと見て良いのではないだろうか？実績組の高梨、原、飛躍が期待される高橋に若手の寺島、奥川、吉田大喜、金久保、新人の木澤、山野辺りでキャンプ、オープン戦で飛び出す投手は出てくるだろうか？特に若手の飛躍に期待したい気持ちが強い。

③奥川、廣岡
・①、②のポイントを挙げた中で投手、野手のポイントとなりそうな選手を1名ずつ挙げてみた。
投手は奥川である。高校時代から「モノが違う」と感じさせてくれた投手であり、高卒1年目から活躍する可能性もあり得る投手だと踏んでいたのだが、ルーキーイヤーはコンディション不良もあり、結果らしい結果は残すことは出来なかった。しかし高校時代の投球が戻るようであれば、今年が飛躍の年になる可能性はあると感じている。キャンプ、オープン戦でコンディション不良なく過ごせるか？どの程度の投球を披露してくれるのか？注目してみたい。
野手では廣岡である。正直もう見切らなければならない段階が近付いているとも思うのだが、もし新外国人選手が開幕時点で間に合わないということになれば、長打力に特徴のある廣岡の存在は貴重なものとなる。廣岡本人のことを考えれば外野へのコンバートも視野に入れて良いと思うのだが、チーム事情を考えるとショート、サードでも出場できるだけの状態に仕上げてもらいたい気持ちがある。廣岡のストロングポイントの1つだと思われる身体の強さを活かして、鍛えに鍛えるキャンプを送ってもらいたい。古い言葉を使わせてもらうが、「いつやるの？」「今でしょ！」である。


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