ここまでのキャンプ、オープン戦は若手の突き上げが乏しく、シーズンを戦い抜けるだけのチーム状態になっていないと感じることが多かったのだが、ここに来て楽しみな若手選手が現れた。明豊高校出身の高卒3年目濱田太貴である。このブログでも何度か取り上げてきたのだが、いい意味で若者らしからぬふてぶてしさを持った打撃職人の雰囲気があり、将来大物になる予感を漂わせていた。昨シーズンは1軍の舞台でホームランも放ち、打撃に磨きがかかってきていると感じたものである。
しかし今シーズンのキャンプは2軍スタートであり、もう少しじっくる育てる方針なのかな?と感じていたのだが、若手長距離砲の筆頭株だった廣岡が移籍したことにより、その存在価値が高まってきている。そんなチーム状況もあってか徐々にチャンスが増えてきていたのだが、そのチャンスをしっかりものにし、ここまで3本のホームランを放っている。
濱田の凄い所は、1軍の投手と対戦しても、自分のスイングを貫き通すことが出来ることである。これはルーキーイヤーから感じていたことなのだが、打てなくても常に自分のスイングを崩さないように心掛けている様子がうかがえる。常に強く振るという自分の形を崩さないことで、相手バッテリーは嫌なものを感じているのではないだろうか?オープン戦での打撃内容も良く、オリックス戦やソフトバンク戦で見せたインコースの捌きは見事だった。この日の中日戦でもタイムリー2ベースを含む2安打を放ち、自身の一番の長所である打撃でアピールすることに成功してみせた。
私が今キャンプのポイントに「廣岡」の名前を挙げたのは、外国人選手の来日が不透明であり、その実力もチェックできない状況下で長距離砲がもう1枚欲しいという思いがあったからである。そういう意味では濱田の存在も気になる所である。6番ライトで起用出来るような状態になれば、チームにとっても大きな戦力になるはずである。2018年に高卒3年目の廣岡が開幕スタメンを奪取した時は、小川監督、宮本HCが廣岡の成長を促すために意図的に我慢して起用したと思うのだが、今回の濱田は、オープン戦でしっかり結果を残してレギュラー争いに喰い込んできている。当時の廣岡にも大きな魅力を感じたのだが、濱田に関しては当時の廣岡以上に実践力の高さを感じさせてくれる。
高校2年次の甲子園で独特の雰囲気を醸し出していた背番号17の濱田を見て「只者ではない。」と感じたのだが、今オープン戦でのバッティングを見て、改めて濱田が「只者ではない。」と感じることが出来ている。目指す打者像は楽天の浅村だろうか?今シーズン中の大ブレイクもあり得るだろうか?
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コメント
とにかくバッティングセンスが素晴らしいですね。そしてパワーも魅せてくれて嬉しいです
私もじっくり育成するタイプかと思っていたのでこんなに早く目立つとは
サンタナオスナの入国が遅れるのもあるし開幕スタメンでも良いです
あとはスタミナがどうなるかな。去年は調子良かったけど試合に出続けると疲労で段々成績が落ちていきましたが、そのあたりのレベルアップを発揮してほしいです
そういえば近藤が支配下入りですね。ピッチャーは結構良い感じもするんですけど、石山の不調もあるしリリーフの順番が悩みどころになりそうです
saboさんへ
開幕の相手が藤浪と考えると開幕スタメン「当確」という所までは行かないですが、開幕1軍はほぼ手中に収めましたかね?
強く叩いてボールを潰すようなスイングに魅力を感じています。