ヤクルト5-3DeNA
試合前に西田がコロナウイルスに感染したというニュースが飛び込み、西田の他に濃厚接触者の疑いがある内川、青木、山田、スアレス、西浦が登録を抹消された。その後内川、青木が濃厚接触者に認定され、4月13日まで自宅隔離となり、他のメンバーは明日からチームに合流することとなった。そんな状況下で大幅にメンバーを入れ替えて試合に臨まなければならなかったのだが、ここで奮起したのは1軍実績のある選手達だった。投手陣では高梨が試合を作り、7回からはマクガフー清水ー石山が無失点で繋ぎ、野手陣では山崎が猛打賞、塩見が2安打3打点、村上が2ランホームランを放つなどプレーでチームを引っ張ってみせた。
前日に今シーズン初勝利を上げ、心理的には優位な状況で今日のゲームを迎えられると思っていたのだが、まさかの主力大量離脱という状況でかなり苦しい状況に陥ってしまったのだが、それでも勝利を掴み取ってみせた。複数人の主力が離脱した中で高梨が好投し、山崎が活躍したゲームが過去にもあったことを思い出した。→「半分、蒼い。」
その時とは状況が異なるのだが、今日は、1軍である程度実績のある選手がよく踏ん張ってくれた。
先発の高梨は、初回からストレートを軸にテンポよくDeNA打線を抑え込んでいった。DeNAも外国人選手が不在という中で苦しい戦いが続いているのだが、そのDeNA打線に対していつも以上に強気の投球が出来たのではないだろうか?これまでの高梨は荒れ球を制御できずに自滅するパターンも多かったのだが、このゲームでは6回途中で降板するまで無四球ピッチングを続けてみせた。ゾーンの中で勝負しても抑えられるときの高梨はボールが走っている時の高梨である。6回に桑原、関根に連打を浴びるとルーキー牧に3ランを浴びてしまい、ここで降板となってしまったのだが、5回までの投球は見事だった。個人的には高梨に関してはまだまだ信用しきれない部分があるのだが、今日のゲームでは相手に先制点を許さず、しっかり試合を作ってくれたため合格点を与えられる投球だったと感じる。
リリーフ陣も嫌な流れの中でマウンドに上がった坂本が佐野、宮崎、田中俊を強気の投球でねじ伏せ、DeNAに傾きかけた流れを止めると、7回からはヤクルトの勝ちパターン継投であるマクガフー清水ー石山のリレーで逃げ切ってみせた。開幕前に「勝ち筋が見えてこない。」ということを書かせてもらったのだが、やはり7回からマクガフ、清水、石山と繋いで逃げ切る形が今のヤクルトで最も計算できる型なのだと思う。こういう展開のゲームを1つでも多く拾っていく他ないと思われる。今日は投手陣とリードした中村がきっちり仕事をしてくれた印象である。
打線に関しては大幅にメンバーを入れ替えることを余儀なくされた中で、1番ライト山崎、2番キャッチャー中村、3番センター塩見、4番サード村上、5番ファースト太田、6番レフト中山、7番セカンド奥村、8番ショート元山、9番ピッチャー高梨というオーダーを組むこととなった。相手先発がルーキーの入江ということで立ち上がりから崩していきたかったのだが、初回、2回と無得点に抑え込まれてしまい、多少嫌な雰囲気も漂ったのだが、3回に先頭の高梨がヒットで出塁すると山崎ヒット、中村送りバントでチャンスを広げ、3番に抜擢された塩見が入江のストレートを上手く流し打つ2点タイムリーを放ち、先制することに成功した。今シーズン初の先制点は塩見の好打から生まれることとなった。塩見は5回にもタイムリーを放ち、昨日に続いてチームの勝利に貢献してみせた。昨日、今日の塩見の姿は、これまで見られなかった頼もしさを感じさせるものだった。
そしてこの回には4番村上にも特大の2ランホームランが飛び出し、試合の流れをしっかり掴んでみせた。
今日のゲームでは1軍実績のある選手達の強い気持ち、責任感を感じることが出来た。プロの高いレベルで主力が複数欠けた中で戦うことは簡単なことではなく、今後も苦しい戦いが続くことは間違いないのだが、こんな時だからこそ気持ちを全面に出して戦ってもらいたい。
P.S 明日は本日自宅隔離となっていた山野が予定通り先発するようですね。こんな状況だからこそ開き直って投げてもらいたいですね。
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コメント
西田の感染と、主力の大量隔離は残念なニュースでしたが、現代社会においては誰にでも起こりうることなので、ある程度は仕方無いですね。みなさまの無事を願うばかりです。
さて、試合の方ですが、現状においては最高の形での勝利だったと思います。
塩見、高梨の活躍は勿論ですが、山崎も昨年くらいから顔つきも追い込まれてからの対応も変わってきたような。
そして中村。やっぱりバント上手いですね。今のチーム事情を鑑みた折に、彼を2番に起用したこと。そして、昨日は結果出ませんでしたが、川端をベンチに温存して太田をスタメン起用したのは、個人的には最近の采配の中では珍しく、首脳陣の判断に好感がもてました。
今日は楽しみな山野の初登板。失うものはもう何も無いので、チーム一丸で頑張って欲しいです。
言われている、コメントされてる方の通りかと。
ここから信じられないミスというか、やってはいけない事を2つばかり。
1個目は、
解説のメカゴジラくん(佐伯)も言ってた。
6回表2アウト1塁高梨5-0リード。
ここでやること。
そりゃヒット打てれば最高だが、絶対やるべきは、9番投手の打席を終わらせること。
三振でもOKな場面。
ここで、何を考えたか?元山が盗塁失敗で7回表が9番投手からに。
そして変な嫌な流れになり、
案の定高梨が3連打で牧に3ランHR打たれ、降板。
ベンチのサインかわからないが、ここはだまって三振して流れ変えないで進める場面。
2つ目は、
8回表0アウト1塁村上5-3
塩見走らせても1番信頼置ける村上歩かされる。
ここはグリーンライト出てたかもしれないが、一二塁間空く場面で勝負せざる負えないところ。
ここは動かさないほうが無難かと思うが。
打線も下位に回るし、村上ゲッツーでもあきらめつくし。
とまあ、
適材適所で動かすべきでむだに動かさない。メリハリをしっかりとつけてもらいたいもの。
上手くやれば清水、石山を使わずに済んだ可能性まであったのに。
4/1の今日の試合もですが影のヒーローは坂本光士郎ですね
今の調子(制球)をキープできれば勝ちパターンに入り込めるかも
塩見に加えて山崎晃太朗も大きいですね。去年の経験が活きてるでしょうか(そういいつつ今日は塩見も山崎も守備でやらかしが……)
JEF九郎さんへ
私は川端については、守備に就けるほどの状態にはないのかな?という感想でしたが、実際はどうなんでしょうね。
タラちゃんさんへ
元山の盗塁は元山自身の判断ですかね?あの場面での盗塁は基本的にはあり得ませんよね。
saboさんへ
坂本の課題はコンスタントさですよね。いいボールを持っているのに試合ごとに波があったり、ボールが走らないときに踏ん張り切れなかったり。ここ2日はいい仕事をしてくれましたね。