これも野球。明日はいつも以上に強気でお願いします。

ヤクルト３－５DeNA

再三のチャンスを拙攻で潰してしまい、何とか同点に追い付いた後の9回に2アウトから石山が勝ち越しタイムリーを浴びての敗戦はダメージが残らないと言ったら噓になってしまう。しかし、だからこそ明日はいつも以上に強気の野球を見せてもらいたい。今日のようなゲームは試合巧者と呼ばれた「野村ヤクルト」を知っているファンからすると「下手な野球」に映るのかもしれないが、私自身は2014年頃から大味でも打ち勝つ野球にシフトチェンジしてきたと感じているため、反省しすぎて小さくまとまってしまうよりも、中軸の「個の力」を信じて強気に戦ってもらいたいと感じている。今日はブレーキとなってしまった山田、村上のバットに期待したい。

ヤクルト移籍後初登板となったバンデンハークは、4回3失点でマウンドを下りてしまったのだが、想定の範囲内の投球は見せてくれたと思う。ソフトバンク時代と投球スタイル自体は変わっておらず、四球で大崩れしてしまう心配も少ない投手だと感じた。しかしやはり、数年前の難攻不落と感じたバンデンハークに比べると一番の武器であるストレートの威力に多少の衰えは感じてしまったのもまた事実である。35歳という年齢、ここ2年間怪我で離脱が続いたことなど不安要素が多いのも確かである。長いイニングを想定して組み立てるというよりは、初回から全力で飛ばして、何とか5，6回まで持たせてもらうようなイメージの投球が、今のバンデンハークの精一杯だろうか？良い部分も悪い部分も想定内といった投球内容だった。
5回からは梅野、今野1イニングずつ、清水は2イニングを無失点に抑え、何とか３－３というスコアで9回を迎えることが出来たのだが、守護神石山が2アウトランナーなしからの3連打で2点を失ってしまい、負けが無くなる寸前からの負けゲームとなってしまった。石山はここ数ゲーム、クローザーの役割を果たせない場面が目立っている。テレビで見ているだけでは分からない部分があるのだが、ストレートで空振りやファールでカウントを稼げない姿が目立っているため、ボールのキレがイマイチなのかもしれない。もしクローザーを交代するのであればおそらくマクガフとの交代になると思うのだが、個人的にはもう少し石山に任せてもらいたい気持ちが強い。投球の組み立てなどももう一工夫できるだけの引き出しは持っていると思われるだけに、中村らのキャッチャー含めて、もう一度石山を輝かす方法を考えてもらいたい。精神的にも厳しい状況にあると思うのだが、決して箸にも棒にもかからないような状態ではないと思う。

打線は先日の阪神戦に続いて、初回の0アウト1，2塁のチャンスで山田、村上、オスナという中軸が凡退してしまい、得点を奪えなかったことでチーム全体に悪い流れが伝染してしまったかのように、その後もチャンスを活かすことが出来なかった。4回に元山のファーストゴロで1点を返すと、続くバンデンハークには代打を送り勝負に出たのだが、ここで代打松本友がタイムリー2ベースを放ち、これで、悪い流れも断ち切ったと思ったのだが、その後の1アウト満塁のチャンスで山田、村上が凡退してしまったことで、再び悪い流れに戻してしまった。5回、6回、7回は3イニング連続でダブルプレーでチャンスを潰してしまい、いつ大量点が入ってもおかしくない状況を作りながら、ホームが遠い展開となってしまった。そんな中で8回に途中出場の塩見がタイムリーを放ち、ようやく同点に追いついたのだが、上記の通り、9回に石山が2点を失い、勝利を逃してしまった。
ファンからしても非常にストレスの溜まるゲームではあったのだが、山田、村上が全く打てなければこういった展開になってしまうことは致し方ないし、今のメンバーであればダブルプレーも付きもののようなものである。野球というゲームは、こういった展開も大いにあり得るゲームである。明日は高津監督をはじめとした首脳陣にいつも以上に強気の采配をお願いしたいし、選手達にも強気で戦うように意識付けを行ってもらいたい。明日個人的に見てみたいのは「打ち勝つ野球」である。


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