奥川できっちり勝つ

ヤクルト５－２日本ハム

日本ハム相手にしっかり勝ち越すことが出来た。交流戦の最初のカードを勝ち越すのと負け越すのとでは大きな違いがあったため、奥川できっちり勝つことが出来たことは、明日以降につながってくるはずである。初戦を落とした時にはどうなることかと心配したが、2戦目、3戦目と投手陣がよく粘り、勝ちに繋げてみせた。

奥川は、初回、2回とそれぞれ渡邊と五十幡にタイムリーを浴び2点を失ってしまったのだが、そこから粘り強く投げることが出来た。ストレートのスピードは140キロ台の中盤～後半だったが、スライダー、カットボールという変化球も有効に使い、日本ハム打線相手に6回を被安打６、与四死球１の2失点としっかり試合を作ってくれた。与四死球１つで奪三振が９という部分に奥川らしさが現れていたのではないだろうか？6イニングで96球という球数を投げられたことも収穫と見て良いのではないだろうか？最後は流石に少し疲れが出ているようにも感じたが、1軍の舞台で90球以上投げれたことで、また1つ階段を上ることが出来たと感じる。今の日本ハム打線であれば、奥川が本来の力を出せばある程度は抑えられると予想していたのだが、予想通りきっちり試合を作ってみせた。シーズン当初は打ち込まれる場面も目立ち、ボールの質に不安を感じていたのだが、それでも先発したゲームは毎試合5イニング以上投げることが出来ている。この辺りのコンスタントさに奥川らしさを感じさせてくれる。世代トップを争ってきたオリックス宮城、ロッテ佐々木朗と切磋琢磨しながら腕を磨いていってもらいたい。
前日のゲームで緊急降板となった近藤が登録抹消となった中で、今日のゲームは7回から今野ー清水ーマクガフと繋いできた。9回のマクガフ以外は、明日以降も手探りでの起用を繰り返しながら、徐々に形を作っていくと思うのだが、今日は3投手がパーフェクトリレーを見せてくれた。ストレート中心に力勝負でねじ伏せにかかった古賀のリードも良かったのではないだろうか？

打線では4番村上の当たりが止まってしまっているのだが、それでも今日も1番で起用された塩見のソロホームランで反撃の狼煙を上げると、5回に山田の2点タイムリーヒットで逆転に成功し、8回には青木が2点タイムリー2ベースを放ち、リードを広げてみせた。開幕当初は山田の不振やコロナでの野手の離脱もあり、村上が打てなければ、どうすることも出来ない打線となっていたのだが、山田の身体が動くようになり、青木が復帰し、オスナ、サンタナが加わったことにより、村上依存型の打線からは脱却することが出来ている。今日のゲームはそのことを証明するようなゲームになったのではないだろうか？
塩見、山田がポイントゲッターとしてもチャンスメーカーとしても機能し、ベテラン青木はいい場面で一本出してくれた。得点パターンが増えてきたことは間違いない。相手から嫌がられる打線になってきているのではないだろうか？

P．S　映像は見ていないのですが、山田の三盗はかなり珍しいですよね？盗塁を企図できるようになってきたと言うことは身体が動くようになってきたことにより多少精神的にも落ち着いてきたことを意味しているのかもしれません。


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