勝ち切りたかったが勝ち切れず。痛いことは痛い。

ヤクルト7-8オリックス

一旦は逆転し、勝ちゲームの流れに持ち込めていただけに、勝ち切りたかったのだが、8回に登板した石山が崩れ、結局試合をひっくり返されてしまった。個人的には日本ハム、オリックスとの6連戦を4勝2敗以上で乗り切ってもらいたいという気持ちを持っていたため、この黒星はやはり痛いと感じる。先発投手が中々長いイニングを投げられず、リリーフ陣も近藤の離脱、石山の不調と厳しい状況に陥っている。元々高津監督は先発投手は100球を目途にしている節があるのだが、DH制のあるパリーグ球団とのビジターゲームでバンデンハーク、スアレスが早いイニングで降板してしまったことによって、より投手起用が苦しくなった印象である。1試合1試合大切に戦っていかなければならないのは確かなのだが、19年シーズン、20年シーズンとシーズン中盤から失速してしまったことを考えると、リリーフ陣の勤続疲労という部分は気掛かりである。

スアレスは開幕直後こそ安定感のある投球で試合を作ってくれていたのだが、ここの所波が激しい投球が続いている。今日も初回に杉本に先制2ランホームランを浴びると、2回には吉田正にタイムリー内野安打を浴び、2回で3点を失い、球数は2回終了時点で62球を数えていた。結局4回には2アウトランナーなしからピンチを招き、杉本にタイムリーを浴び、ここで降板となってしまった。スアレスは怪我の多い投手だが、投げてくれればある程度は安定した投球を披露してくれる印象があったのだが、今シーズンは悪いなりにまとめることが出来ないことが多く、イニングを稼ぐことも出来ていない。何とか安定的に6回3失点くらいでまとめられると助かるのだが…4回持たずにスアレスが降板となってしまったことにより、後半の継投が苦しくなってしまった部分も多少はあったのではないだろうか?
リリーフ陣はピンチでマウンドに上がった坂本が暴投で1点を失ったしまったが、その後は、坂本、今野、清水と無失点で繋ぎ、打線の奮起もあり、7-5と2点リードするシチュエーションで8回のマウンドを石山に託すこととなった。しかしその石山が連打と送りバントで1アウト2,3塁のピンチを招くと、福田を三振に取り、何とか2アウトまでこぎつけたのだが、続く宗にタイムリーを浴び、1点差に詰められてしまった。打席に吉田正を迎えるところで、ヤクルトベンチはクローザーのマクガフをマウンドに送った。当然の策だったとは思うのだが、そのマクガフが逆転を許す2点タイムリー3ベースを許してしまった。
石山がオリックスの下位打線を抑えきれずに1点を失ってしまったため、吉田正にそのまま石山をぶつけることはという選択肢はなかったと思う。明日が移動日ということを考えれば、8回2アウトから最後の4アウトをマクガフに託す考えも理解できた。しかしシチュエーションを考えると無理に吉田正と勝負せずに満塁で杉本との勝負を選んでも良いシチュエーションだったとは感じる。2アウト1,3塁という場面で最初から敬遠という手もあったと思うし、カウントが悪くなったところで敬遠を選択するという手もあったと思う。また1塁ランナーの宗に盗塁を許した後に敬遠する手もあったと思う。今日のゲームで続く杉本が当たっていたことも頭にあったのかもしれないが、吉田正はパリーグきっての打ち取りづらい打者であるため、杉本勝負という選択肢は考えても良かったかな?という気持ちが残っている。1つの勝利に執着するのであればそんな大胆な考え方も「あり」だったと思う。

打線は常にオリックスに先行される展開ではあったのだが、よく追いかけてくれたとは思う。昨日の記事でも書いたのだが、塩見、オスナ、サンタナの存在が心強い。今日のゲームでも塩見、オスナがタイムリーを含む2安打、サンタナも2安打と結果を残し、チームの7得点に貢献してくれた。山田のスイングには違和感を感じ、村上の当たりが止まっている中でも得点が奪えるようになったのは、やはり山田、村上、青木以外の打者で相手に警戒される選手が増えたからこそだと思っている。
今日のゲームでは、ここの所パタリと当たりが止まっていた村上にも2ランホームランが飛び出し、来週以降の復調を感じさせてくれたため、神宮で戦える来週の6連戦では、打線の更なる繋がりに期待したい所である。

マクガフを8回からマウンドに上げてまで勝ちに行ったゲームで勝ち切れなかったのは痛いことだし、リリーフ陣の負担の多さも気になる所ではある。それでも試合は待ってはくれない。阪神、巨人の背中を追うためには、ある程度のリリーフ陣の酷使は仕方ないチーム状況なのかもしれない。楽天、西武相手にどこまで喰らい付けるだろうか?

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コメント

  1. sabo より:

    エラーでもらった逆転だったとはいえあまりに悔しい敗退でした
    吉田と勝負は中村が真ん中に構えたので落ちる球かと思ったらストレート。それなら高めか外の釣り玉にしてればと思うような中途半端なコースでした

    それでも投球は結果論とも考えられますがその前の宗の無警戒2盗は吉田勝負なら不味いですね。

    それとこれは高津監督がどうしようもないことですが青木が昨日の死球で休養の中で松本友が下半身の張りで抜けたことで6番渡邊を投入することになり外野手の控えが荒木のみになってしまった。6番渡辺に代打するわけにもいかず、代走の切り札もいないという作戦が窮屈になってしまいました

    松本友と青木の状態がどれほどかは分かりませんがやっと調子の出てきた宮本丈を上げて欲しいですね。代打代走ピンチバンターで行けますし外野も一応守れますし

    対楽天は金久保田口がどこまで通用するかですね

  2. 超匿名 より:

     負け投手になってしまった石山ですが、まだ前半戦の段階で敗戦数が多いですね。近年ベイスターズの山崎が抑えの地位を追われたりと、長くクローザーを務めるのは思ったより大変なんでしょうね。名球会の入会資格が先発投手に比べてセーブ数でのそれは達成しやすいのではと思ったこともありますが、今となっては佐々木や高津、鉄腕と言われた岩瀬は稀有の存在と言えるんじゃないでしょうか。
     外国人投手の結果が出ないなら、交流戦に相性の良い石川に登板機会を与えて欲しいですね。

  3. FIYS より:

    saboさんへ

    松本友はチャンスを貰った中での負傷ということで本人が最もショックを受けているでしょうね。濱田もそうなのですが、ここぞの場面での負傷はもったいないですよね。松本友が使えないのであれば代わりは宮本ということになるでしょうね。

  4. FIYS より:

    超匿名さんへ

    石山は球速表示を見ているとそこまで悪くないようにも思うのですが、相手打者にしっかり反応されてしまっているのを見るとやはり本調子ではないのかもしれませんね。一時調子が上がってきているように感じた時期もあったんですけどね。リリーフ投手の難しさを感じますよね。

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