ヤクルト1-3楽天
今日は高津采配を堪能するゲームとなった。積極的に動いて勝利を掴み取りに行く姿勢が印象的だった。しかしその積極采配に選手が応えられなかった。まだまだ勝ち慣れていないチームであることを実感した。
まず驚いたのは田口の交代のタイミングである。5回に1アウトから鈴木大、浅村に連打を許し、1アウト1,3塁となった場面で田口を諦めた。今日の田口は細かいコントロールに苦しみ、常に苦し紛れのピッチングとなっていたが、それでも何とか1失点でまとめており、少なくとも島内、抑えれば岡島までは続投するものだと思っていたのだが、高津監督はスパッと田口を諦めた。初回からボールにキレを感じなかったため、田口の状態と98球という球数を考えての交代だったと思うのだが、スコアはまだ1-1だったため、その中での石山へのスイッチは多少なりとも驚きがあった。
高津監督は先発投手に関しては、球数は100球を目安に考えていることは間違いないのではないだろうか?試合展開とその日の投手の状態によって多少球数がプラスされることはあるが、明確な基準を持っていることを感じさせてくれた。個人的にはこれだけ明確に基準を定めることは悪くないと感じている。もちろんリリーフ陣の負担が大きくなるなどのデメリットもあるのだが、チーム方針がしっかりしているほうが、選手は準備がしやすいはずである。
結果的には代わった石山が島内に初球のフォークを捉えらてしまい、これが決勝点となってしまったのだが、興味深い采配ではあった。
6回からは坂本ー梅野ー吉田大喜と繋いだのだが、坂本に1回2/3、吉田大喜に2回を任せた部分も印象に残った。基本的には今野、清水、マクガフを勝ちパターンに据え、それ以外の投手は様々な場面で投げてもらうということを示すような投手リレーとなった。この辺りもベンチと選手との間でしっかりコミュニケーションが取れているようであれば、悪くない起用法に感じた。
打線に関しては、昨日のゲームでの逆転劇もあったため、もしかすると2番青木を継続する可能性もあるかな?と感じていたのだが、中村がマスクを被る日はあくまでも2番中村を続けていく方針のようである。この辺りは1番~9番までのトータルのバランスを考えての起用なのだと思う。
初回に塩見、中村の1、2番コンビの連打でチャンスを作り、山田のサードゴロの間に先制点を挙げたことを考えると2番中村という起用法が当たったと言える。則本昂を相手に見事な先制攻撃だったと思う。
そして7回裏の采配も選手に明確にこのイニングで最低でも同点に追い付くという意思表示を行う高津監督らしい采配を振るったように感じる。青木がヒットで出塁した後のサンタナの打席でフルカウントから青木にスタートを切らせた采配、0アウト1,2塁になってから2塁走者に山崎を送った采配、元山に送らせて1アウト2,3塁で代打川端で勝負を掛けようとした采配は、楽天にプレッシャーを与えられる先手先手の采配だったように感じる。元山のバント失敗で安楽ー太田のバッテリーを楽にさせてしまったのだが、采配自体は良かったのではないだろうか?前日のゲームではリリーフ陣の粘りが逆転勝ちを呼び込んだのだが、今日はミスもあり、逆転のチャンスを活かせなかった。
今年の交流戦はセリーグチームの健闘が目立ち、今日は、セリーグではヤクルトの1人負け状態(中日、DeNAは引き分け)となってしまった。一進一退の日々が続いているが、何とかこのまま粘ってもらいたい。
P.S やはり山田は今の状態が精一杯ですかね?走る、投げるという部分に関しては、ある程度動けているように感じるのですが、打席でのスイングに全く力強さを感じないんですよね。チームだけでなく山田のコンディションも一進一退を続けているということなのでしょうね。
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コメント
梅野のワンポイントは驚きました。坂本まだいけたような感じだったしちょっと勿体なかったかな。まぁブルペンで肩作ったら登板無くても疲労は溜まるから投げても投げなくても変わらないかもしれませんが。
惜しい試合を落としたような展開でしたが、短打4本だけじゃ勝てないですね
策や小技は重要ですが、打つべき人は打たないと。7回より初回が一番のチャンスだったように思えます。とにかく山田村上に何とかしてくれ!お前らが打つしかないな!という気持ちです
しかし楽天のリリーフ投手は速くて良いのばかりですね
流石首位争いチーム
明日の先発は瀧中か。うーむ。読めない……
saboさんへ
私は坂本はいっぱいいっぱいに映っていたので、梅野起用は妥当な策だったと感じています。
クリーンアップに試合を決める一打を期待したいですよね。