大道の前にほぼノーチャンス

ヤクルト0-5広島

コロナウイルスに感染したエース小川の代役原は、4回途中で危険球退場となり、結果を残すことは出来なかった。打線も広島先発ルーキーの大道の前に沈黙し、8回以外チャンスらしいチャンスを作ることが出来なかった。唯一のチャンスだった8回も昨日のヒーロー川端、内川が凡退し、チャンスを活かせなかった。完敗である。

今シーズン初登板となった原は、キャンプ、オープン戦から結果が残せず、2軍でも中々調子を取り戻せなかったのだが、ここに来てようやく1軍でも投げられる状態まで調子を上げてきた。今日は初回から覚悟を決めたように腕を振って投げることが出来ていた。2回に広島の下位打線にチャンスを作られ、石原に先制2点タイムリーを浴びてしまったのだが、ボールの走り自体は悪く感じなかった。シュートとスライダーで内外角を広く使う投球スタイルも以前の原の姿を思い出させてくれた。しかし4回も簡単に2アウトを取った直後に上本の頭部に死球を与えてしまい、危険球退場となってしまった。
投球内容自体はそこまで悪くなかっただけに、この頭部死球が非常に悔いが残る1球になってしまったのではないだろうか?後半戦での復活に向けてもう一度自分の投球を作り直してもらいたい。想像していたよりもボールのキレ、コントロールは戻ってきていた。
リリーフ陣は緊急登板となった大下が2回1/3を無失点で抑え、石山も1回を無失点で抑え、試合を壊さなかったのだが、打線の援護がない中で粘っていたリリーフ陣が8回、9回に力尽きてしまった。8回は吉田大喜が坂倉にソロホームランを浴び、9回は大西が野間のタイムリーヒットと西川のセカンドゴロの間に2点を失ってしまった。広島のチーム状態が上がってきていないだけに8回2アウトからの坂倉のホームランを防げていれば、広島ベンチにも重苦しいムードが漂い始めていたと思うだけにこの一発があまりにも痛かった。

打線は、広島先発の大道の前に7回まで中村のヒット1本のみに抑え込まれてしまい、チャンスすら作らせてもらえなかった。打ち頃にも見える高めのストレートで打者を押し込み、変化球をしっかり低めに集める投球スタイルは見事だった。打者が手を出さざるを得ない状況を作られてしまい、常に大道ー石原の若いバッテリーに主導権を握られてしまった。ヤクルトもリリーフ陣が踏ん張り、1点でも返せれば流れが変わる展開に持ち込めていたのだが、その1点が入る空気が全くなかった。8回にようやくオスナがヒットで出塁すると相手のエラーと四球で0アウト満塁のチャンスを作り、大道をマウンドから引きずりおろしたのだが、この場面でヤクルトのとっておきの代打川端、内川がいずれも抑え込まれてしまった。しかし今日に関しては、川端と対峙したバード、内川、塩見と対峙したコルニエルともに失投がなく、打ち返すことは難しかった。特にバードのストレート、変化球は角度があり、川端と言えども捌けるボールが全くなかった印象である。
こういう展開で頼りにしたいのが、青木であり、山田であり、村上なのだが、今日はこの3人がいずれも4タコと結果を残せなかった。

本来であれば昨日のサヨナラ勝ちの勢いを今日のゲームに繋げたかったのだが、完敗に終わってしまった。しかし切り替えやすい敗戦ということも言えそうである。明日は石川ー森下ということで厳しいマッチアップではあるのだが、どうしても勝ち越してもらいたいゲームだけに打線の奮起に期待したい。

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