ヤクルト0-11阪神
初回のチャンスをダブルプレーで潰し、直後に奥川が近本に3ランホームランを浴びてしまうと、その後は一方的な展開で敗れ、阪神とのゲーム差は1.5ゲーム差まで縮まった。20日のゲームが両チームにとって非常に大事なゲームとなった。この日の敗戦で阪神が勢いづくことになったのか?それともヤクルトにとって切り替えやすい敗戦になったのか?全ては20日のゲーム次第である。
先発の奥川に関しては、正直甲子園での阪神戦で崩れてしまうイメージは全く持ち合わせていなかった。悪くてもある程度試合を作ってくれると思っていたのだが、初回に組み替えてきた阪神打線にものの見事に掴まってしまった。先頭の島田にヒットを許すと、続く中野の打席でエンドランを決められ、0アウト1,2塁とピンチを作るとこの日3番に入った近本に3ランホームランを浴びてしまった。島田にも中野にも近本にも高めのボールを打ち返されてしまった。球威もコントロールもイマイチに感じた。その後一旦は立ち直りかけたようにも感じたのだが、雨の中断を挟んだ4回に投手の青柳に四球を与えるなどしてピンチを招くと、島田にタイムリーを浴び、この回でマウンドを下りることとなった。
やはりボール自体の走りが悪いと高めのストレートやカットボールで打者を押し込むことが出来ず、苦しい投球に終始してしまった印象である。オープン戦から春先の奥川を見ているような投球内容だった。久しぶりに奥川の課題が表出したゲームになってしまった。それでも奥川への信頼は揺るがない。次の登板に備えてもらいたいと思う。
リリーフ陣は、ここから石山ー大下ー大西と繋いだのだが、試合を壊してしまった。途中からは、出来るだけ多くの投手を起用しないように割り切って大下、大西にはいつも以上に投げてもらったのだが、結果は付いてこなかった。
打線は初回のチャンスを活かせなかったことが全てだった。阪神先発の青柳は、前半戦に比べて一旦調子を落としたかな?と感じる時期もあったのだが、ここに来て状態を取り戻してきている印象である。その青柳相手に青木の四球、この日3番に入った宮本のヒット、村上の四球で1アウト満塁のチャンスを作り、この日5番に起用されたサンタナに打席が回ったのだが、サンタナは、ショートゴロダブルプレーに倒れ、先制のチャンスを逃してしまった。打線の組み換えでチャンスを作り、しっかり活かしたのが阪神だったのだが、ヤクルトはチャンスは作ったものの得点に繋げることが出来なかった。ここでサンタナに一本出ていれば、ベンチのムードは一気に高まったと思うのだが、その一本を出すことが出来なかった。その後は一方的な展開となってしまった。
それでも強いて良い所を探すのであれば、やはり村上の存在は大きいと感じた。この日は青柳が先発ということもあり、山田がスタメンを外れていたのだが、村上は初回のチャンスでしっかり四球を選んだ。打ち気にはやりそうな場面でも、自分のスタイルを崩さないところに村上の凄さを感じることが出来る。青柳も初回から勝負しきれなかったという部分もあったのではないだろうか?村上が4番にどっしり座ってくれていることがヤクルト打線の一番の強みである。
さあ20日のゲームは大一番である。負けると両チームの雰囲気は一変してしまうことが考えられる。ホーム甲子園で何が何でも勝利を目指して戦ってくる阪神の勢いを止めることが出来るだろうか?
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コメント
内容以前に試合に臨む姿勢に問題ありだったと思います。負けたからではなく、勝ったとしても言及しようと思っていた山田のスタメン外しについてです。去年だったかペナントで競っている状況でも、苦手投手に対して山田を外すのかを懸念したコメントをした覚えがあります。
塩見の様に状態が悪いから外すのは理解できますし、相手の大山がいないのも不振が理由とのことでわからなくもないです。山田の場合は相手投手の相性で外れるレベルの選手じゃないでしょう。岡本や鈴木誠也が特定の相手の時にスタメン落ちしますかね?せいぜい打順落ちじゃないでしょうか。いかに青柳にとって好相性でも、優勝争いの最終盤の試合で実績十分の今季も30ホーマー超えの選手であり、しかも直前の試合で大活躍した中軸打者がいるといないのでは、かかる重圧が違うと思います。何故飛車あるいは角落ちで挑まないとならなかったのか疑問です。
山田がいても負けという結果は変わらなかったかもしれません。でも中日戦での猛抗議でチームに火を付けたのが高津監督なら、宮本には悪いですが格落ちの選手を入れたスタメンで戦い、自らチームの火を消してしまったのも監督です。この判断が野球の神様にそっぽを向かれたかどうかは今日の勝敗でわかるのでしょう。バカな1ファンが大騒ぎしただけであることを祈ります。
超匿名さんへ
私は山田のコンディションを考えると青柳対策でスタメンを外すという考え方は「あり」だと思っています。本当は超匿名さんがおっしゃるようにどんなシチュエーションでもゲームに出続けてほしい選手ではありますが、ここ数年のプレーぶりを見ていると、大きな離脱がないように休ませることも必要なコンディションにあるのでは?と見立てています。