ロッテの佐々木朗希投手が記録ずくめの快投で、史上16人目となる完全試合を達成した。
初回から5回まで、64年ぶりに日本新記録となる13者連続三振を達成すると、その後も圧巻の投球で、9回105球を投げ19奪三振。95年にオリックス・野田浩司がマークしたプロ野球記録に並んだ。
(スポーツ報知引用)
佐々木朗希に関しては、高校時代から日本野球史上屈指のポテンシャルを持った選手という印象があったのだが、高校時代はまだまだ線が細く、怪我のケアをしながらどうやって育てていくか?というのがロッテ球団の課題だったと思うのだが、高卒3年目の20歳という段階でとんでもない快投を披露してくれた。記録、数字がバグっているのである。信じられない記録ばかりである。
完全試合
・9回で105球を投げ、被安打0、無四球、19奪三振、内野ゴロ5、外野フライ2、内野フライ1という数字での達成となった。プロ初完投、初完封なのだが、それを完全試合で達成してしまうとは…
94年に巨人槇原が達成して以来28年ぶりの大記録を見ることが出来、プロ野球ファンとして幸せを感じた。
19奪三振
・95年にオリックス野田が達成した記録に並んでみせた。野田は千葉マリンスタジアムの風を味方に付け、変化量の大きいフォークでロッテ打線を翻弄したのだが、佐々木朗は、同じスタジアム(現ZOZOマリンスタジアム)で同じストレートとフォークのコンビネーションで19奪三振を記録してみせた。MAX164キロのストレート、140キロ台後半のフォークは相手打者からしたらお手上げだろう。
13者連続奪三振
・完全試合も19奪三振も凄い記録なのだが、達成難易度が最も高いのは、この13者連続奪三振という記録ではないだろうか?これまでの連続奪三振の記録は、57年に阪急の梶本、58年に東映の土橋が記録した「9」だった。その記録を大幅に更新してみせた。日本野球最高峰の舞台NPBの公式戦で13者連続奪三振というのは、考えられない。
以前奥川の記事を書いたときに星稜高校時代の北信越大会で長野県の松本第一高校から10者連続含む13奪三振で5回完投したことに触れたのだが、奥川の記録はあくまでも高校生相手の記録である(松本第一は長野県の強豪校の1つであり、これも相当凄い記録なのだが…)。
三振を奪いづらい打者の1人である吉田正尚から3つ三振を奪っていること含め驚異的である。
私が知り合いなどに「これだけの記録を達成できるということはどういうことか?」と尋ねられれば「レベルが違うから。」と答えると思う。日本最高峰のNPBの選手たちの中でも佐々木朗の実力は図抜けているのだと思う。そうでなければこんな記録は達成出来ないのである。
大谷翔平の二刀流にもかなりの衝撃を受けたが、今回の佐々木朗希の完全試合&19奪三振&13者連続奪三振についても同じような衝撃を感じた。究極のピッチングという話になった時によくなされる質問の1つに「27球で完全試合を達成するのと27者連続奪三振で完全試合を達成するのではどちらが理想ですか?」というものがある。もちろんどちらも現実にはほぼあり得ないことであり、あくまでも「仮」の話なのだが、今日の佐々木朗の投球を見ると「27者連続奪三振」というあり得ない記録が、かすかにではあるが現実味を帯びてくるように感じるのだから驚いてしまう。今日の佐々木朗の投球は「伝説の投球」である。
P.S すでに各メディアで取り上げられていますが、この試合でマスクを被った高卒ルーキー松川虎生もとんでもない逸材ですね。高卒からプロの入る捕手は、まずはプロの投手のボールに慣れ、しっかりキャッチングが出来るようになるのにも苦労すると聞くのですが、日本最高峰の佐々木朗の160キロを超えるストレート、打者からすると消えるようなフォークをしっかり捕球し、冷静にリードすることが出来ていますよね。驚きです。このゲームではフェンス直撃のタイムリー2ベースも放っていますからね…凄い捕手が出てきましたね。
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コメント
佐々木のスケールの大きさは知っていたつもりでした。でもこれ程までの偉業を成した事には称賛の言葉しかありません。完全試合だけでも素晴らし過ぎるのに、他に二つの記録がついているのですから、過去の完全試合の中で最も素晴らしいという評価が相応しいのではないでしょうか。
前回達成者が出てからこれ程間が空いたのも意外でした。可能性があるとしたら有力候補は菅野くらいで、ひょっとして私が生きている間には、日本ではもう達成者は現れないかもと思っていました。
超匿名さんへ
圧倒的な投球でしたね。日本プロ野球史上最高の投球と言えるのかもしれません。
完全試合には運が必要というようなことが言われていましたがこの日の佐々木には運が必要というよりは不運さえなければ達成できるという感じでしたね
『27連続奪三振』の可能性は十分ありますよね
saboさんへ
「不運さえなければ達成できる。」確かにそんな投球内容でしたよね。