石川の相棒は内山壮なのか！？

ヤクルト３－０阪神

今日のスタメンマスクに内山壮を起用したことは、私にとっては驚きだった。昨日1軍に復帰した中村が小川の完封勝利を引き出し、背番号２７として、順調にスタートを切った翌日のゲームでベテラン石川の相棒に高卒2年目の内山壮を起用するとは…前回のゲームで石川とバッテリーを組み、勝利に導いたとは言え、中村が復帰してもそのままスタメンマスクを内山壮に任せるとは思わなかった。しかしこういった采配が出来るのが高津監督である。選手の状態を見ながら、また若手の成長を促しながら選手起用を行うことが出来ている。もしかすると高津監督はすでに名将への道を歩み始めているのかもしれない。

今日の石川の投球は前回の神宮での阪神戦に比べて良くなかったように映った。初回～3回まで毎回先頭打者にヒットで出塁を許すなど、ピンチの連続だった。コントロールにも多少バラつきがあり、もしかすると5回持たない可能性もあるかな？という内容だったのだが、得点圏にランナーを許して以降、非常に丁寧な投球で阪神打線に得点を許さなかった。おそらく内山壮もかなり苦しみながらリードしていたと思うのだが、ギリギリのところで粘ってみせた。
広い甲子園球場を味方に付けるように、いつも以上に大胆に攻めつつもピンチで投球スタイルを変える、石川らしさを感じる投球になったのではないだろうか？5回で79球を要し、6回からは継投に入ったのだが、42歳のベテラン先発投手ということを考えれば、十分合格点を与えられる投球だったのではないだろうか？
6回からは、梅野ー今野ー田口ーマクガフと1イニングずつ繋ぎ、継投での完封勝利となった。これで内山壮は、今シーズン継投での完封勝利を3度演出したことになる。私のような素人にはこういった完封勝利に捕手がどの程度貢献しているのか？という部分は一概に評価することは出来ないのだが、それでも緊迫したゲームの中でしっかり完封勝利に導いているのだから、内山壮の捕手としての実力も評価するべきなのかもしれない。内山壮に関しては、どちらかというと打撃面が長所の選手という印象が強く、今でも強いスイングをしっかり掛けられる部分に非凡なものを感じている。しかし捕手としては、まだまだなんだろうな？と感じていた。ところが、中村が離脱し、開幕に間に合わなかった中で、捕手として結果を残し、古賀、松本直との競争に競り勝った中で、1軍の戦力として、ここまで残ってきている実績がある。この事実から見るともうしばらく石川が先発する日に関しては、内山壮がマスクを被ることになりそうである。近い将来背番号27を付けた中村VS未来の27番候補内山壮という激しい正捕手争いが勃発するかもしれない。

打線は、昨日も今日も少ないチャンスを活かしてみせた。阪神先発秋山の前に中々チャンスを作れなかったのだが、3回に先頭の長岡が2ベースで出塁すると2アウト後に塩見が先制のタイムリーヒットを放ってみせた。打者優位のカウントから外角のストレートを狙いすましたようにセンターに弾き返した塩見のバッティングを見て、レギュラーに定着できなかった時代からの成長を感じることが出来た。昨年レギュラーを確保したことで多くの経験を積み、打席でも冷静に考えるだけの余裕が出てきているのではないだろうか？
6回には相手のミスも絡んだ中でチャンスを作ると、4番村上にタイムリー2ベースヒットが生まれた。追い込まれてからの外角低めのストレートに上手くバットを合わせたように感じたのだが、打球は風にも乗り、レフトオーバーの打球となった。秋山からすればおそらくほぼ意図通りのボールを投げたと思うのだが、そのボールを逆方向にあれだけ飛ばしてしまう村上の技術とパワーに驚いた。前日のホームランに続いて、村上の凄さを感じる一打となった。その後オスナにもタイムリーが飛び出し、しっかり試合の主導権を握ることに成功した。石川への白星をプレゼントするために毎回リリーフ陣が強いプレッシャーを感じていると想像できるのだが、そんなリリーフ陣にとって大きなプレゼントとなる村上、オスナのタイムリーとなった。

チーム状態は決して良くないのだが、その中でも5連勝となった。この辺りは高津監督のマネジメントなくしてはあり得ない結果なのではないだろうか？5連勝も甲子園での2試合連続完封勝利も私の中では予想外の結果である。


にほんブログ村