ヤクルト11-4楽天
昨日欠場した山田を今日は3番DHで起用してきた。DHでの起用ということでやはり本調子ではないと思うのだが、2ランホームランと犠牲フライで勝利に貢献してみせた。初回のチャンスでダブルプレーに倒れてしまい、このまま負けてしまうと流れが悪くなってしまうと感じたのだが、DHという普段ないシチュエーションの中でもしっかり結果を出した辺りは流石山田である。
私自身、ここ数年山田のコンディションというものは、いつでも気になっていた。このブログでも何度となく取り上げさせてもらっていた。それ程までに14年シーズンから16年シーズン前半までの輝きが強烈だったからである。それ以降の数字についても18年シーズンにトリプルスリーを達成するなど一流選手の数字を残し続けている。しかしどこか物足りなさを感じてしまう。それが山田哲人の凄さである。今シーズンも一進一退の状況が続いているとは思っていたのだが、守備、走塁面で積極的な姿勢が目立っていたため、ここ数年の中ではコンディションは良い方なのでは?と感じる部分もあった。しかしここ数試合不調が続き、ついに昨日はスタメンを外れ、ゲームに出場することが無かった。もしかすると今日も欠場するのかな?と思っていたのだが、今日は3番DHでの起用となった。
初回は塩見、山崎が連打を放ち、0アウト1,2塁というチャンスで山田に打順が回ってきたのだが、楽天先発早川の前にショートゴロダブルプレーに倒れ、安定しない早川を助ける形になってしまった。この瞬間、山田が入ってしまった暗いトンネルが長く続くことも覚悟した。第2打席もチェンジアップにタイミングを崩され三振に倒れてしまい、試合展開的にも3点のリードを許すことになってしまい、いよいよまずい展開になってきたと感じていたのだが、その展開をまず打開してくれたのは、チームメイトのバットだった。5回に中村のヒットと濱田の四球で0アウト1,2塁のチャンスを作ると、今日は7番ファーストでスタメン出場となっていたオスナがインコース低めのカットボールを上手く捉え、打球は左中間スタンドに飛び込む同点3ランホームランとなった。オスナも開幕直後から苦しんでおり、スタメンを外れることも目立ってきていたのだが、今日は一振りでゲームを振り出しに戻す大仕事を成してくれた。オスナは打球に角度が付くタイプではなく、中距離ヒッターのイメージが強いのだが、上手く角度が付いた時には飛距離も出るため、パワーを感じることが出来る。この一発で試合の雰囲気が明らかに変わった。その後のチャンスで山崎が勝ち越しとなるタイムリー内野安打を放つと、続く山田が代わった石橋からレフトスタンドへ飛び込む2ランホームランを放ち、点差を広げてみせた。本調子でなくともホームランを打つ技術があるというのが山田の凄いところである。1,2打席目で結果が残せず、気持ちの切り替えもし辛いDHでの出場でもしっかり結果を残したのは、流石である。その後も中村のタイムリーで追加点を奪い、この回一挙に7点というビッグイニングを作ると、7回には山田の犠牲フライ、8回には長岡の走者一掃となるタイムリー2ベースで得点を重ね、最終的には、11-4と前半劣勢だったとは思えないスコアで勝利することが出来た。試合の流れを変えたのはオスナの一振りだったのだが、その後の山田のホームランと犠牲フライもチームを盛り上げる一打となった。
投手陣は高梨が打球を足に受けるアクシデントもあり、3回0/3を3失点で降板となり、苦しい継投を強いられることとなったのだが、前回試合を崩してしまった木澤が、今日はピンチを凌ぐなど、楽天に傾いていた流れを一旦止める好リリーフを見せ、味方の逆転劇に繋げてみせた。6人の投手を起用する展開となったのだが、上手く継投することが出来たのではないだろうか?
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コメント
これでパリーグの首位相手にもカード勝ち越しですね。今年もヤクルトは戦える。
山田は連続猛打賞の後でピタッと当たりが止まってしまい、やはり騙し騙しやっているのかと心配ですが、そんな中でも打率がやや物足りないくらいで、本塁打、打点、盗塁は見栄えのする数字を残しているのは流石ですよ。
長岡がスタメンに名を連ねて活躍する光景に、すっかり違和感がなくなってきました。全く西浦に出番を渡さない程になるとは意外でした。夏場が1つの山場ですかね。
超匿名さんへ
楽天に勝ち越せたことは良かったですよね。
長岡はある程度守れるのが良いですよね。そして打撃でも疲れはあると思うのですが、徐々に1軍クラスの投手のボールにアジャスト出来るようになって来ましたよね。