今年の全仏オープンのチャンピオンもラファエル・ナダルだった。これで全仏オープンは14度目の優勝となった。全仏オープンでの通算成績は驚異の112勝3敗である。2005年に初出場で初優勝を飾ってから17年間で3回しか負けていないというのが驚きである。私はテニスを観戦することはほとんどないため、完全な素人なのだが、クレーコートでのナダルの強さは圧倒的である。若い頃はそのフットワークの良さで守備範囲が広い印象があったのだが、この辺りは年齢による衰えも顕著になってきていると思われる。それでも多彩なショットと読みで36歳となった今現在もクレーコートでは無類の強さを発揮している。
正直今大会については、左足の怪我もあり、かなり苦しい戦いをしいられると予想されていたのだが、準々決勝でジョコビッチを破るなど、順当に勝ち上がり、決勝ではルードを圧倒してみせた。足の状態にかなりの不安がある中でも優勝してしまうのだから恐れ入ってしまう。
ナダルはこれまで何度か「衰えてきたかな?」と感じる時期があったのだが、その都度新たな武器を手にしながら復活してきている印象である。それにしてもクレーコートでの勝率、全仏オープンでの勝率は、はっきり言って異常値である。ロジャー・フェデラーやノバク・ジョコビッチ、アンディー・マレーといった好敵手がいる中で全仏での14勝含め、四大大会で22勝を上げていることも驚きである。元々のプレースタイルから行くと年齢による衰えがテニスの成績にも直結しやすい選手なのでは?と思っていたのだが、36歳となった今でも結果を残し続けている。「異才」とか「鬼才」という言葉がよく似合う名テニスプレーヤーである。
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