WBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(29)=大橋=が、WBC同級王者ノニト・ドネア(39)=フィリピン=を2回1分24秒TKOで下し、日本人初の3団体統一チャンピオンとなった。戦績は井上が23戦全勝、ドネアが42勝(28KO)7敗。
(スポーツ報知引用)
前回対戦時の記事はこちらから→「井上尚弥VSノニト・ドネア」
前回の激闘から2年7か月を経た中での再戦となった。ドネアの年齢のこともあり、井上優位の声は戦前から多かったのだが、ドネアはドネアでウバーリ、ガバリョという難敵相手にKO勝利を収めて、井上との再戦にこぎつけており、試合はどう転んでもおかしくないと思われていた。しかし終わってみれば井上がドネアにほぼ何もさせない中での完勝となった。
井上もドネアも1回手を合わせているだけに、相手の実力、凄さは把握済みだった。ドネアは初回からペースを握るべく自らプレッシャーを掛けていったし、井上は井上でバックステップを踏みながら、ドネアの距離にならないように対処していたし、前回苦戦を招く原因となってしまったドネアの左フックを警戒した中でしっかりガードを上げていることが印象的だった。1ラウンド残り1分を切った辺りから両者の大きなパンチが交錯し始め、より一層緊張感が増すと、終了間際に井上の右ストレートがカウンターでドネアを捉え、初回からダウンを奪ってみせた。この一撃で、完全に井上が試合の主導権を握ることとなった。
2回は、ダメージも残るであろうドネア相手にスピード、パワーで完全に上回り、ドネアの勝利への希望を完全に断ち切ってみせた。最後は強烈な左フックでダウンを奪い、そのままTKO勝利となった。
ドネアが年齢を重ねていたとはいえ、この2回TKO勝利は、世界にインパクトを与えるに十分な結果となった。今後は4団体統一を目指すのか階級を上げるのか分からないのだが、相手が見付からないくらいに絶対的な存在になっている。おそらくこの日の勝利で、PFPランキングという部分でも井上が1位なのではないか?という声も聞かれ始めるのではないだろうか?百戦錬磨のドネア相手にこれだけの完勝を披露するのだから恐れ入ってしまう。素晴らしいものを見させてもらった。
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