秋までに青柳対策を考える必要がありますね

ヤクルト０－８阪神

対青柳用オーダーで、この日は中村、高梨以外は、ズラリと左打者を並べたのだが、青柳の前にほぼ成す術なく、完封負けを喫してしまった。対青柳という意味では、今シーズン2度目の完封負けである。青柳は現在のセリーグを代表する投手の1人なのだが、CSを見据えた中で秋までに対策を考えなければならない。

今日の先発オーダーは、1番ライト坂口、2番センター山崎、3番ファースト宮本、4番サード村上、5番レフト青木、6番ショート長岡、7番キャッチャー中村、8番セカンド奥村、9番ピッチャー高梨と組んできた。これまでも先発が青柳の時は、対青柳戦用オーダーということで左打者を多く起用してきたし、高津監督は選手の休養含め、思い切った策を打つ監督ではあるため、山田、塩見、オスナ辺りが先発から外れたオーダーを見ても、驚くヤクルトファンは意外と少ないのではないだろうか？私も2位以下とのゲーム差が開いていることも踏まえて考えると、「やっぱりこういうオーダーで来たか。」という思いの方が強かったし、「このオーダーでどう戦うか？」という楽しみの方が大きかった。
タイプは違うのだが、同じサイドスローの好投手という意味では、元巨人の斎藤雅樹が思い浮かぶのだが、斎藤も左打者、スイッチヒッターが多かった広島相手には苦戦していた印象があり、左をずらりと並べたオーダーに対して青柳がどういうピッチングをするか？という興味も大きかった。

青柳対策ということではないのだが、まずはロースコアのゲームに持ち込むことが大切になる。その意味では先発高梨の投球も大事になるのだが、その高梨は、初回に佐藤輝に先制タイムリー3ベースを浴びてしまい、いきなり失点する形になってしまった。その後は試合を落ち着かせることが出来、5回までは1失点で粘っていたのだが、6回に近本に2ランホームランを浴びてしまい、結局6回3失点で降板となってしまった。調子自体は悪くなかったと感じるのだが、相手投手が青柳ということを考えると6回に近本に浴びた2ランホームランは痛かった。最低限の投球は出来ていたと思われるため、責めることは出来ないが、勝利が遠ざかる近本のホームランとなってしまった。
打線は、1回、4回、5回とヒットでランナーを出したのだが、1回と4回は3番に入った宮本がダブルプレーに倒れるなど、ランナーを出しても青柳を揺さぶることが出来なかった。宮本に関しては、状況に応じたバッティングが出来る選手であり、いい場面で打席が回ってきたと感じたのだが、今日は青柳が一枚上手だった。おそらく宮本は、4番の村上に繋ぐことを意識しており、最低でも進塁打を打つということを心掛けていたと思うのだが、阪神バッテリーにその意識を上手く使われてしまった印象である。宮本の理想は一二塁間に打球を転がし、あわよくばランナー1，3塁という形を作りたかったと思うのだが、初回も4回も宮本から外へ逃げていくツーシーム、シンカー系のボールにセカンドゴロダブルプレーという結果に終わってしまった。この日は、結果が出なかったのだが、この結果も含めて、今後も打席で駆け引きがなされそうである。宮本は打席で考えることが出来る打者である。次に青柳がヤクルト戦で先発してくるときにキーとなる選手は宮本になるのではないだろうか？青柳VSヤクルト打線という中で、特に青柳VS宮本という戦いに注目してみたいと思う。
またこれまでは、青柳に抑え込まれてしまったとしても、青柳を得意としている村上の存在が際立っていたのだが、今シーズンはある程度抑え込まれている印象がある。この辺りは長打を警戒した中で青柳が村上と上手く対峙している印象があるが、村上にはその対策を上回る結果を残してもらいたいものである。青柳VS村上というマッチアップも今後の注目ポイントである。

P．S　この日は、1軍登録されたドラフト3位ルーキーの柴田が初登板を果たしましたね。2軍では徐々に結果を残し始めてはいたのですが、ちょっと意外なタイミングでの1軍昇格となりました。石山らのコロナ感染が影響しましたかね？そんな中でのプロ初登板は、自らのエラーも絡んで1回5失点というほろ苦いものになってしまいました。印象としては、イメージ通りの投手だな。というものであり、ストレートは1軍でもある程度使えるボールであることが確認出来ました。年齢の割に実戦経験が浅く、まだまだ2軍で覚えなければならないことが多い印象ですが、しっかり練習、実戦経験を積むことが出来れば、まだまだ伸びしろのある投手だと感じました。


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