ヤクルト2-10DeNA
サンタナの1軍昇格即スタメン起用には驚いた。しっかりリハビリに取り組めていたからこその復帰だとは思うのだが、コロナクラスターがなければ、2軍でしっかり調整出来たはずだし、キブレハンが結果を残してれば、このタイミングでの入れ替えもなかったはずである。まだ2位とのゲーム差もある程度開いているため、そんなに焦らなくても良いのでは?というのが私自身の考えではあるのだが、あくまでも外部からの勝手な意見であり、スタメンで起用するということは、それなりのコンディションに戻しているということなのだと思う。もちろん昨日までのスタメンでは、迫力不足は明らかだったため、サンタナ復帰はありがたいのだが、試合はクラスター発生以降、粘りの投球を見せていた先発投手が試合を作れず、最終的には大敗となってしまった。
先発のサイスニードは、コロナクラスターによる試合中止や雨天による試合中止で、ここの所予告先発となっていたゲームがことごとく中止となっていた。これだけ予定されていたゲームが流れてしまうと、調整は難しかった部分があったと思われる。その影響があったかどうかは分からないのだが、初回からリズムに乗ることが出来なかった。味方打線の2点の援護を受けてマウンドに上がったのだが、初回は桑原にソロホームランを浴びてしまうと、3回には、佐野、宮崎、戸柱にタイムリーを浴び、この回だけで4点を失い、ゲームをひっくり返されてしまうとともに、試合の流れも失ってしまった。今のチーム状況で先発投手が崩れてしまうと、勝てる確率はほぼ0と言ってもいい程に低くなってしまう。今日のゲームは3回の4失点でほぼ試合が決してしまった。サイスニードには登板が予定されていたゲームが何試合も流れてしまったという部分に同情の余地はあるのだが、今のチーム状況で先発投手が崩れてしまってはどうすることも出来ない。
リリーフ陣は、宮台が打ち込まれ、杉山は打球が右肩を直撃し、緊急降板となるなど、苦しい展開となった。宮台は、1イニング目は無失点で切り抜けたのだが、2イニング目に掴まってしまった。今出来るだけの投球は出来ていたと思うのだが、スライダー、チェンジアップといった変化球の精度を高めない限り、1軍での投球は難しいように映った。逆に言えば、ストレートの威力があるため、スライダー、チェンジアップの精度を高めることが出来れば、面白い存在になる可能性はあると感じた。
7回、8回を任された久保は、左バッターを抑える術はある程度持っているように感じたが、右バッター対策に大きな課題が残った。左のワンポイントとして生き残りをかけるのであれば、ピンチで左の強打者を抑えるだけの力を求められる。DeNAであれば佐野、広島であれば坂倉、秋山、阪神であれば近本、佐藤輝、巨人であれば丸、中日であれば大島辺りを緊迫した場面で抑えられるくらいの投球が必要になる。まだまだ首脳陣にアピールしていく必要がある。
打線は、今日は1番センター山崎、2番セカンド太田、3番レフト内川、4番サード村上、5番ライトサンタナ、6番ファーストオスナ、7番ショート西浦、8番キャッチャー古賀、9番ピッチャーサイスニードという先発メンバーとなった。冒頭でも触れた通り、サンタナが戻ってきたというのが1番のトピックである。その効果が出たのが、1回表の攻撃だった。
先頭の山崎が四球で出塁すると続く太田がきっちり送りバントを決め、クリーンアップに期待する形を作ることが出来た。内川は打ち取られてしまったのだが、続く村上が先制タイムリー2ベースを放ち、今日も結果を残してみせた。昨日までのヤクルトはここで攻撃が終わってしまっていたのだが、今日は、サンタナが内野安打で続くと、オスナにタイムリーが飛び出し、もう1点追加することに成功した。いきなりサンタナが戻ってきた効果が表れる初回の攻撃となった。
しかし、その後は試合の流れを失ってしまったこともあり、DeNA先発濱口に余裕を持って投げられる展開となってしまった。4回にサンタナ、オスナに連打が飛び出し、0アウト1,2塁のチャンスは作れたのだが、西浦がバント失敗、古賀がダブルプレーでチャンスを潰してしまった。中々難しいものである。
これだけ主力選手を欠いてしまっては、負けが込んでしまうのは仕方ないのだが、今日サンタナが戻ってきた効果を感じられたように、現在コロナでチームから離れている選手が戻ってくれば、徐々にその効果も出てくるはずである。これまでの勢いは完全に止まってしまったのだが、何とかもう一度チームを立て直してもらいたい。しかしそのためには、もう少し時間がかかりそうである。耐える日々が続きそうである。
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コメント
初回以降に反発力がなさすぎて大敗ではなく惨敗と表現したくなります。サンタナの復帰は朗報ですが、レギュラーの山崎の調子が下降気味であり、加えて下から上がってきたメンバーの活躍が極めて限定的であり、その中に経験豊富な西浦も含まれてしまっているのが痛いです。
一イニングなら好投を見せた宮台と最後を締めた久保のどちらかは戦力になって欲しいですね。直球の威力なら前者、制球なら後者に分があると見えました。
今日からの巨人戦は同じ連敗中でも相手は表ローテで、球宴前最後の相手である広島は、それに加えて打力が向上しているので、多少はメンバーが戻ってこなければ勝負になりそうもないですね。
超匿名さんへ
メンバー的に西浦には大いに期待したのですが、結果を残せませんでしたね。これは痛かったですよね。