ヤクルト3-4DeNA
今日のゲームの一番のトピックは山田のスタメン落ちということになるのだろう。今シーズンはコロナ感染前から調子自体は良くなかったのだが、コロナ感染後、一層状態が悪くなってしまった印象である。このブログでも何度も書かせてもらったのだが、山田の全盛期は、2015年、2016年シーズンの前半だと感じている。2016年シーズン終盤に死球を喰らってからというもの、好調時の山田の姿が戻ってくることはなかったというのが私の見立てである。それでも3度目のトリプルスリーを達成したり、リーグ優勝、日本一に大いに貢献してくれたのだから、間違いなく歴史に残る超一流プレーヤーなのだが、全盛期の姿を追い求めるのは厳しい状況にあることは、ファンとして肝に銘じなければならないことだと感じている。しかし山田というプレーヤーは、調子が悪いのであれば悪いなりに身体の動く部分を探して、必死にプレーすることが出来る選手である。満足にバットが振れなくても、「顔で四球をもらう。」など出来る形でチームに貢献することが出来る素晴らしい選手である。今回の不調も試合に出続けながら、何とか状態を上げてくれることを願っていたのだが、ついに今日のゲームでスタメンを外れることとなってしまった。それ程までに状態が良くないということなのだろう。今日のゲームでは、8回裏に3-4と1点差に追い上げ、尚も2アウト満塁の場面で代打で起用されたのだが、ライトフライに倒れ、結果を残すことが出来なかった。これは心配である。山田の名がスタメンから消えた中での7連敗という現実が重くのしかかり始めている。
ヤクルトの先発小川は、チームが苦しい中でエースの働きが期待されたのだが、1点リードの3回に桑原のタイムリー2ベースで同点に追い付かれてしまうと、4回には2アウトを取った後にピンチを招くと、嶺井に勝ち越しタイムリーを浴びてしまった。一旦は味方打線が追い付いてくれたのだが、直後の6回表にソトにチェンジアップを上手く拾われてしまうと、打球は左中間スタンドに飛び込む2ランホームランとなってしまった。
小川はここの所、ボールのキレに欠ける印象があり、長いイニングを投げることが出来ていなかったのだが、今日も6回4失点と最低限の役割をこなすことが出来なかった。ここ数試合の中では、まずまずの出来だったとは思うのだが、チームが苦しむ中で、何とか結果を残してもらいたかったというのがファンとしての本音である。
打線は冒頭にも書いた通り、山田がスタメンから外れ、1番レフト丸山和、2番セカンド宮本、3番センター塩見、4番サード村上、5番ライトサンタナ、6番ファーストオスナ、7番キャッチャー内山壮、8番ショート長岡、9番ピッチャー小川というスタメンとなった。
山田の代わりにセカンドを任された宮本は、2本の2ベースヒットと四球で自分の仕事をきっちり果たしてくれた。その他では4番の村上が先制ホームランに3つの四死球でしっかり仕事をこなしてくれたのだが、それでも勝利には繋がらなかった。ホームラン以外で中々得点を奪うことが出来ず、8回の逆転のチャンスでは、丸山和の走塁ミスも絡んだ中で、逆転のチャンスを逸してしまった。大型連敗中のチームによく見られるチグハグさが大事な場面で出てしまった。宮本や村上が仕事をしても、そういった日に限って後ろの打者が結果を残せない辺りも大型連敗中のチームによくある光景である。
最後の切り札だった「代打山田」も「ここしかない。」場面でカードを切ることは出来たのだが、山田が結果を残すことが出来なかった。
これでDeNAとのゲーム差は6まで縮まってしまった。ここまであっという間にゲーム差が縮まってしまうのだから恐ろしい。6ゲーム差という数字以上に追い込まれた雰囲気が漂ってきていることが、より一層不安感を強くしてしまう。とにかくまずは1つ勝ちたい所である。明日は台風が接近するとのことで、試合が行われるのか微妙なのだが、ホーム神宮の利も活かしてどんな形でも勝利を掴んでもらいたい。
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コメント
大胆にスタメンを変えてもソロ二発と打点は村上とオスナのみだったので、打線の繋がりを欠いているのと、打線で活躍する選手が決まっている状態は何も変わりませんでしたね。
小川にぴしゃりと抑えて欲しかったのに叶いませんでした。今日の記事で山田の全盛期に触れていますが、小川はどうでしょうか?仮にもエースと呼ばれる投手が負け越しでは格好が付きません。新人の年程とは言わなくても、最低でも勝ち越しはしてもらいたいと思います。
ターニングポイントとなった八回の采配は疑問でした。結果論と言われそうな上に少数派な考えだとわかっていて書きますと、塩見のバントの場面は、彼は今季バント0で、相手は豪速球のエスコバーだったので、うまく決めるのは厳しかっただろうし、成功率は低かったと思います。どうしてもやるなら名手中村が残っていたので代打起用だっただろうと思いました。丸山の走塁死は過度には責められません。解説が言ってましたがど真ん中の球なので、あれで空振りではランナーは堪らないでしょう。
ハイライトの代打山田の場面も、あそこで復活を印象づける逆転の一打となればドラマになるし、起用したくなるのもわからなくはありません。しかし状態が悪くポイントゲッターとしては厳しいという判断からスタメン落ちしたのでしょうから、あそこで出てきても、良い結果にはなりそうもないと思ってしまいました。絵にはなるし盛り上がるのはわかりますが、監督はシーンに酔ってしまったところがあったのではというのが私の見方です。
今日は中止でしょうから、青柳を含めた表ローテの阪神戦を前に連敗を止めるなら日曜しかありません。なんとか勝って欲しいものです。
超匿名さんへ
8回の塩見の場面については、送りバント否定派のファンも一定数いるのではないでしょうか?0アウト1,2塁のバントは難しいですし、塩見もバントが上手い印象はないですからね。もちろんセオリー通りの作戦だとは思いますが…
山田はベンチに入っていたので、どこかで起用する予定だったのではないでしょうか?