ヤクルト8-6阪神(延長11回)
おそらく両チームにとって計算通りに試合を進められなかった5時間17分だったのではないだろうか?3回までの試合を見ているとロースコアのゲームになるかと思われたのだが、最終的には8-6というシーソーゲームとなり、流れも二転三転、三転四転するような展開となった。石川に勝ちが付かなくても、久保にプロ初勝利が転がり込まなくても、青柳に負けを付けられなくても、マクガフにセーブが付かなくても、それでもチームの勝利が一番である。2連敗中だっただけに今日の競り合いを落とすとある程度ダメージのある敗戦になったはずである。そのゲームを最終的には勝てたことが大きかった。
ヤクルトは今日も対青柳用のオーダーを組んできた。1番センター山崎、2番キャッチャー中村、3番セカンド宮本、4番サード村上、5番ライトサンタナ、6番レフト丸山和、7番ファーストオスナ、8番ショート長岡、9番ピッチャー石川というオーダーとなり、いつもの対青柳用オーダー通り、塩見と山田がスタメンを外れることとなった。
序盤3回までは青柳にパーフェクトに抑え込まれてしまい、厳しいゲームになることも予想されたのだが、4回に中村、宮本の連打でチャンスを作ると村上にタイムリーが飛び出し、先制点を奪うことに成功した。直後にミスも絡む中で石川が3点を失ってしまうのだが、それでも5回に山崎の2点タイムリー3ベースで追い付くと、中村にも犠牲フライが飛び出し、勝ち越すことに成功した。非常に上手く青柳を崩すことが出来たのではないだろうか?6回には村上に第52号となるソロホームランが飛び出し、点差を広げ、このまま逃げ切る展開に持ち込みたかったのだが、その後の場面のミスが、試合の流れを一旦切ることになってしまったように感じる。
村上のホームランの直後にサンタナもセンターフェンス直撃のヒットを放ち、ここで代走塩見を送り、続く丸山和は送りバントを試みたのだが、上手くいかず、結局フルカウントからエンドランをかけたのだが、丸山和が空振りしてしまい、三振ゲッツーでチャンスを潰してしまった。この三振ゲッツーは、その後試合展開がもつれる遠因になったプレーだと感じている。もし今日のゲームを落とすようなことがあれば、このプレーが大きな要因になってしまったと記す可能性もあったプレーだったと思う。丸山和はしっかり送らなければならない場面だったし、エンドランも絶対に空振りだけは避けなければいけなかった。もしこの回に石川まで打順が回っていたら、おそらく代打が出ていたと思うし、その後の展開も間違いなく変わっていたはずである。
しかしその後丸山は、守備、走塁でしっかり勝利に貢献したし、塩見も最後に勝ち越し2点タイムリーを放ってみせた。中々チャンスを活かせなかったり、勝ち越しても追い付かれたりと苦しいゲームだったのだが、最後は塩見が追い込まれながらもバットを短く持って浜地のボールに対応してみせた。塩見の成長が伝わる一打となった。
投手陣は石川が5回3失点という内容だったのだが、6回のマウンドにも上がり、1点を失ってしまった。その後のピンチを招いたところで木澤にマウンドを譲ることになってしまった。4回の3失点がミスも絡んだ中での3失点だったこと、まだ球数が76球だったことを考えると十分理解できる続投ではあったのだが、この続投は結果としては裏目に出てしまった。結局石川は、6回を投げ切れず、その後の継投が難しくなってしまった。7回に石山がマルテに不運な当たりではあったのだが、同点タイムリーを許し、石川の勝ちは消えてしまった。それでもそこからは両チームのリリーフ投手が良く粘り、試合は延長戦にもつれ込んだ。雨も降り始め、どの投手もナーバスになっている様子があったのだが、10回のマウンドを任されたマクガフもあと1つのアウトが奪えず、原口に同点タイムリーを許してしまった。
2点を勝ち越した11回も大西が1アウトも取れずに0アウト1,2塁という状況でマウンドを田口に譲ることになってしまった。しかしその田口が見事な投球で佐藤輝、糸原、ロハス・ジュニアを打ち取り、試合を締め括ってみせた。雨が降って以降、どの投手も難しいマウンドとなっていたのだが、最後に登板した田口は見事な投球を披露してくれた。雨の中でもしっかりボールをコントロールできていたし、気持ちもしっかり入っていた。今日のゲームのヒーローの一人である。
最後の最後までもつれるゲームになったのだが、しっかり1つ勝てたことは首位チームにとっては大きな出来事である。
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コメント
この試合前まで絶不調の塩見はともかく、調子が上向きの山田はスタメンで見たかったとちらっと思いましたが、防御率1点台の青柳から5点も取れた試合を勝利で終えることが出来て良かったですよ。このところビジターでも延長戦で勝ちを譲らないあたりは、伊達に首位を走ってはいないなと思いますね。
石川の勝ちが消えたのは残念でした。無四球だったのは流石の制球力ですね。
シーソーゲームに次ぐシーソーゲームでホント大変でしたね
5時間強の白熱戦
応援し続けたファンにも称賛を送りたいです
超匿名さんへ
何度か今日は無理かな。と感じる場面はありましたよね。こういったゲームを勝てるということ、やはり首位チームだからこそですかね。
saboさんへ
流れが安定しないゲームでしたよね。
皆さんもお疲れ様です。