オリックスが大逆転で、95~96年以来のリーグ連覇を飾った。
ソフトバンクが優勝マジック「1」で迎えたロッテ戦に敗れ、2位オリックスが楽天に勝利した。最終成績が76勝64敗2分と両球団が勝率で並んだが、直接対決で勝ち越しているオリックスが2連覇を決めた。
(日刊スポーツ引用)
優勝 オリックス 143試合 76勝64敗2分け
2位 ソフトバンク 143試合 76勝64敗2分け
両チームの成績は全くの五分である。直接対決の成績でオリックスがソフトバンクを上回りリーグ2連覇を達成してみせた。今シーズンのパリーグは本当に激戦だった。私は、「ヤクルトファンの日記」というブログを記している関係で、パリーグのゲームまで見ることが出来ず、このブログを書き始める前に比べて、パリーグ事情には疎くなっている。今シーズンもしっかりと追っていないため、分からない部分も多いのだが、それでも優勝チーム、2位チームの成績が全く同じという状況を見るだけでも物凄いシーズンだったことが伝わってくる。
開幕前はBIGBOSS新監督率いる日本ハムが話題の中心となり、シーズンが始まると春先は楽天が快走した。ロッテも佐々木朗希の活躍もあり、今シーズンのリーグ優勝を狙える時期もあった。その後投手陣の整備が進んだ西武、2000年代から長らく黄金期を作ったソフトバンク、昨シーズンの覇者オリックスが数字を伸ばし、最終的には、143試合目の大逆転劇でオリックスが優勝を果たしてみせた。
ヤクルトの高津監督のマネジメントを取り上げることが多いのだが、オリックスの中島監督の適材適所の起用も素晴らしいものがあると感じる。地道にチーム力の底上げを図る姿は、ヤクルトとも重なるものがあると思う。そこに山本という大エース、吉田正という大打者がしっかり軸になっている部分が心強い。そして先発投手陣については、昨シーズン以上に強力な布陣になっていると感じる。山本、宮城、田嶋、山岡、山崎福の5枚は、タイプも違い、サウスポーも2枚おり、相手チームからすると厄介だろう。リリーフ陣については、他球団に比べて大きくアドバンテージがある布陣とは思えないのだが、それでも新たな選手を戦力に仕立て上げることに成功している。この辺りにもオリックスというチームの強さを感じさせてくれる。
優勝を逃したソフトバンク、西武もそれぞれ特徴を出してくれた。
ソフトバンクは、やはりチームとして非常に鍛えられている印象である。どの球団も新監督が就任したシーズンはシチュエーション的にも簡単には勝てないことが多いと思うのだが、ソフトバンクは新監督が就任したシーズンもしっかり結果を残すことが出来ている。選手層の厚さ、育成のノウハウ、チーム作りの方向性を明確にするという部分では、他球団の上を行っているのではないだろうか?142試合目、143試合目の連敗でのV逸は、大きなショックだとは思うのだが、負けて尚強しという印象もある。CSも激闘になるのではないだろうか?
そして西武も2018年、2019年に強力打線を全面に押し出して戦い、パリーグを連破しながら、日本シリーズ進出を逃したところからチームを作り直し、当時はウィークポイントだったリリーフ陣を見事に整備してみせた。連覇した頃の打力はないと思うのだが、その分を投手力でカバーしている。違ったチームカラーで強いチームを作り上げている辻監督も名将と呼んで差し支えないのではないだろうか?
こういったチームがしのぎを削った2022パリーグはファンにとってはたまらないシーズンになったのではないだろうか?
P.S 最後に2014年のソフトバンクとオリックスによる優勝争いについて触れた過去記事を貼り付けておきます。→「パ・リーグはソフトバンクがオリックスとのマッチレースを制す。」
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