ヤクルトスワローズはリーグ2連覇を達成したのだが、それでもこの記事は書いておかなければならない。今日ヤクルトは、中山翔太、寺島成輝、吉田大成の3選手と来季の契約を結ばないことを発表した。寂しいニュースではあるのだが、チームを維持していくために必要なことである。
それでは今年も各選手について簡単に触れていきたい。
中山翔太
・法政大学からドラフト2位で入団し、まだ4年目ではあるのだが、このタイミングで戦力外となってしまった。筋肉質のがっしりとした体型でパワーを全面に押し出したバッティングで結果を残したかったのだが、年々結果が伴わなくなっていた。入団当初から良くも悪くも硬さを感じさせる選手だった。しっかりコンタクトできれば長打が期待でき、1年目、2年目は少ない打席数でもホームランを放てていたのだが、如何せん確率が上がってこなかった。2年目のシーズンに代打でホームランを連発したシーンが中山のヤクルトでのハイライトとなっただろうか？フィジカルの強さを野球に活かすことが出来れば…というタイプの選手だった。
寺島成輝
・履正社高校時代は、スーパースターだった。1年次からベンチ入りを果たし、大阪桐蔭が立ちはだかる大阪府大会を勝ち抜き、3年次には甲子園出場を果たした。安定感のあるサウスポーで世代№1の評価を得た選手である。私自身もこの寺島のことは高く評価しており、プロで大成することを夢見ていたのだが、1年目のキャンプ中に怪我で離脱すると、そこから歯車が狂ってしまったのか、中々1軍の舞台で活躍することが出来なかった。3年目にリリーフとして頭角を現しかけたのだが、その後は鳴かず飛ばずの状態が続いてしまった。ルーキーイヤーの初登板時は打ち込まれたもののマウンドでの姿は堂々としており、流石に世代トップを走ってきた投手だけのことはあると感じたのだが、そんな自信に満ち溢れたマウンド姿もいつの間にか見られなくなってしまった。寺島自身もこのタイミングでの戦力外には悔しい思いを持っていると思うのだが、ヤクルト球団としてもこれだけの選手を育てられなかったという後悔は残っているのではないだろうか？まだ年齢的には若いだけに本人の気持ちが切れていないのであれば、もう少し野球にしがみついてもらいたいと感じる。
吉田大成
・2018年のドラフト8位で明治安田生命から入団した。上記の中山とはドラフト同期となる。吉田大成の役割は、ドラフト順位からも見えてくるように、内野のユーティリティプレーヤーという役割だった。ルーキーイヤーから自分が出来るプレーをしっかり行う姿が見られ、プロの世界で存分に自分のプレーをすることは出来たのではないだろうか？1軍での出場機会は少なかったが、最後まで喰らい付く姿勢を見せてくれた。今のヤクルトは若手内野手が伸びてきており、ユーティリティプレーヤーも複数名在籍しているため、競争に敗れての戦力外ということが言えそうである。27歳という年齢を考えると厳しいかもしれないが、ピンポイントで吉田大成を欲しがる球団もあるかもしれない。ユーティリティプレーヤーは必要な戦力である。
3選手ともにこれまでチームを支えて頂きありがとうございました。3選手ともにまだ若いだけに現役続行希望があるのであれば、続報を待ちたいと思う。
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2022年戦力外選手
ストーブリーグ
コメント
二連覇、そして今シーズンも143試合全レポートの達成、誠におめでとうございます。ポストシーズン、そしてストーブリーグもよろしくお願いします。
さて、戦力外出ましたね。
先日引退したlegend3名の名前と併せて鑑みても、適切な表現ではないかも知れませんが、他チームなら戦力になり得る可能性も秘めた、中々に豪華な顔触れだと個人的には感じました。
それだけ今のチームスワローズが充実してきているというところでしょうか。
その中でも、個人的には吉田大成には大きな期待をしていたので、もしこの数ヶ月の間にチャンスを掴む事が出来たならば、頑張ってほしいと思います。(伽羅とか人間性も当然大事だと思いますが、個人的には長岡くんや山田のバックアッパーは、奥村ではなく吉田大成が適していると思ってました。)
寺嶋はドラフトで指名した時に有望な選手が入ってくると喜んだものです。本人は勿論球団にとっても台頭を望んでいたファンにとっても無念の通告ということでしょうね。
中山の場合はあのフィジカルの強さがあれば、プロ野球界以外でも活躍の場がありそうですけどね。
前にも書きましたが吉田の出身である明治安田生命には多少の縁があるので、企業初のプロ野球選手ということで入団してから注目していました。一軍でもほんの少しだけ足跡を残しましたが、ここでヤクルトを去ることになったのは、成績や置かれた立場から妥当であっても残念です。
中山、寺島、吉田。寂しいですがヤクルトファンとして結果やポジションの競争や年齢ということを考えると戦力外ということに対して覚悟していた気がします
私としてはここで寺島をリリースするということはロッテ山本⇔坂本のトレードは坂本ではなく寺島で調整を考えていたんじゃないかなんて妄想をするわけですがあくまでも妄想です
中山、寺島は現役続行を希望とのことでまだチャンスはある
なんとか掴んでほしい
ヤクルトファンなのでヤクルト選手には詳しいのですが、一方他球団の事情は無知のため戦力外通告には大変驚かされることばかりです。はっきり言ってショックな選手ばかりです
①小野泰己（阪神）…とんでもないスピードのストレートを投げるピッチャーで、これがビハインドリリーフで出てくる阪神はどれだけ層が厚いんだと感じました。あの小野がリリースとは…。現役続行希望とのことなのでトライアウトでまだあの速球が見られるのか
②伊藤翔（西武）…独立リーグからドラフト３位指名された独立の星ですがケガで一年間育成契約の上で戦力外通告。トミージョンもしたらしいですが現実は厳しいですね
③速水隆成（日ハム）…一年限りの勝負で自主引退。家庭もあるのでこういう考え方もありかもしれませんね
④平田良介…引退セレモニーしてほしくて現役続行は前代未聞。でもそんな理由の現役続行もいいかもしれないと思ってしまった（笑）
JEF九郎さんへ
吉田大成は、よくいるタイプの選手だけに厳しい部分もあるかもしれませんが、ユーティリティプレーヤーとして出場機会を得られる場所があると良いですよね。
超匿名さんへ
寺島に関しては、将来のエース候補とし大いに期待したのですが、結果が付いてきませんでしたね。本人が一番無念でしょうね。
saboさんへ
現役続行希望の選手は行き先が決まると良いですよね。
saboさんが挙げた選手の中では、育成契約が打診されている西武の伊藤翔が気になっています。