2022日本シリーズのポイントは？

あっという間に決戦前夜を迎えた。昨年同様ヤクルトスワローズファンとして日本シリーズのヒリヒリした戦いを観戦できること自体に喜びを感じている。相手は昨年に続いてオリックスバファローズである。93年のヤクルトが西武相手に執念を見せたように、今年のオリックスも昨年敗れたヤクルト相手に執念を燃やしてくるはずである。「受け身になったら飲み込まれる。」そんなシリーズになるのではないだろうか？
昨年の日本シーズ前には、大エース山本がいる分、ややオリックス優位かな？という事前記事を書かせてもらっていた。過去記事はこちらから→「2021日本シリーズのポイントは？」
今年に関しても大エース山本と球界を代表するスラッガー吉田正を擁するオリックスの方がやや優位な立場にあるのかな？という気持ちがあった。山本だけでなく、宮城、田嶋が健在であり、昨年は本調子ではなかった山岡も先発として起用出来る状態にある。またリリーフ陣も阿部やワゲスパックが戦力となっており、昨年よりパワーアップしている印象がある。
打線についても昨年は本調子に程遠かった吉田正が今シーズンはしっかりとしたコンディションで出場できる分、昨年よりも得点力は増していると見る。そして先程も書いた通り、昨シリーズの借りを返そうとする強い気持ちがオリックスにはあるはずである。間違いなく手強い相手である。
しかし「オリックスの方がやや優位な立場にあるかな？という気持ちがあった。」と過去形の表現をさせてもらったのには訳がある。それはCSファイナルステージの阪神戦を見て、ヤクルトも経験を積んで勝てるチームになっているということを感じることが出来たからである。オリックスというチームはセリーグで言うと阪神に近いチームでは？と見ている（阪神に山本と吉田正が加わっているイメージ）。もちろん山本と吉田正がいるかいないかという部分でチームは大きく変わってくるのだが…。そんな阪神に相手の土俵に引きずり込まれずに3つ勝利を重ねることが出来たため、オリックスとも互角に戦えるのではないか？という結論に達した。パッと見ではオリックスの方がやや優位だが、数字以上の強さがヤクルトには備わってきていると見ている。投手陣が試合を壊さなければ、今年も好勝負が期待できるはずである。
前置きが長くなってしまったが、簡単に今シリーズのポイントを挙げておきたい。

①4点勝負
・投手陣が1試合3失点以内に抑えることが出来れば、オリックス投手陣にはプレッシャーがかかるはずである。ロースコアの展開に持ち込み、「4番村上」の影を常にちらつかせて勝負を掛けたい所である。

②吉田正をどう抑える？もしくは勝負を避ける？
・昨年のシリーズは吉田正が本調子ではなかった。しかし今シリーズはしっかりとしたコンディションの吉田正と向き合う必要が出てくる。簡単には抑えられない打者である。今シーズンのヤクルトは4番村上の存在に何度も助けられてきた。相手チームにとっては、村上の存在が常に気になっていたはずである。今シリーズではヤクルトバッテリーがセリーグの各球団が村上に感じているであろう恐怖感を吉田正という打者を通して感じるはずである。おそらく吉田正対策は十分に行っていると思うのだが、それでも勝負を避ける勇気も必要である。試合展開もあるのだが、1試合に3～4点までは与えても良いという割り切りは必要だと思う。

③神宮での初戦、2戦目で最低でも1勝を
・すでに22日の第一戦の予告先発は小川ー山本と発表されている。おそらく第2戦はサイスニードー宮城になると思われる。先発投手だけの力を比べたらオリックスの方が上だと感じるのだが、それでもホーム神宮でどうしても1つは勝利しておきたい。1つも勝てずに京セラドームに行く展開になるとヤクルト側のプレッシャーが非常に大きくなってしまうはずである。逆に1つ勝っておけば、3戦目以降の先発投手に関しては、そこまで大きな差はないと思われるため、ヤクルトペースに持ち込める可能性がある。1戦目、2戦目で1つ勝つことが日本一に繋がるはずである。

④伏兵、新星
・ヤクルトもオリックスも意外な伏兵、新星がヒーローになるゲームがあると一気に流れが変わる可能性がある。高津監督も中島監督も意図的にそういった起用を仕掛けることが出来る監督だと感じるだけに、そういった部分も注目してみたい。ヤクルトであればキブレハンやスアレスといった助っ人、ルーキー山下辺りが気になる。
オリックスであれば投手では、まだ1軍での登板がない山下や後半戦に活躍した宇田川、野手では西野や野口、来田などが気になっている。

色々とポイントを書かせてもらったのだが、一番は①で挙げた4点勝負というものが重要になってくると思う。ヤクルトの投手陣がどれだけ粘れるか？ということがヤクルトが日本シリーズを連覇するために最も重要な部分になる気がしている。ヒリヒリした展開に持ち込みたい。

明日から皆で応燕しましょう。


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