まずは山田哲人の状態が心配

ヤクルト１－６DeNA

試合については、初回に村上のタイムリーで幸先良く先制したのだが、その後は、常にDeNAペースでの試合となった。ヤクルト側にとっては「噛み合わないゲーム」となってしまった。
この試合の4回に山田がサードゴロを打ったのだが、その後の走塁の際にどうやら下半身（足かな？）にアクシデントがあったようで、5回の守備からベンチに退いてしまった。もちろん山田は替えが利かない選手だけに状態が心配される。山田は元々怪我に強い選手という印象があり、一ファンから見てもコンディション不良が疑われる時でもゲームに出続ける心身の強さを持った選手である。ここ2年ほどは、無理をさせない場面もあったのだが、実際に今日のアクシデントがどの程度のものだったのか気になる所である。昨シーズンのコロナクラスターの時にも感じたのだが、やはり主力選手が不在になってしまうとどうしてもチームにとってマイナス要素が大きくなってしまう。昨シーズンから奥川が復帰できない状況にあり、シーズン前には塩見、山崎が離脱し、シーズンが始まってからもピーターズが離脱する中で、少しずつチームの歯車が狂い始めている印象もある。怪我による離脱は仕方ないという一面もあるのだが、出来るだけに注意してもらいたいものである。

ヤクルト先発の高橋は、前回の登板で球数こそ少なかったものの、危なげない投球を披露してくれていたため、WBC後の調整もまずまず上手くいっているのではないか？と安心していたのだが、今日の状態はあまり良くはなかった。ストライク、ボールがはっきりし、甘くなったところをDeNA打線に捉えられてしまった。3回には牧に逆転2ランホームランを浴びてしまい、粘り切ることが出来なかった。5回を投げ、被安打７（被本塁打1）、与四死球４の2失点という数字を見ただけでも苦しい投球に終始したことが伝わってくる。それでも2021年シーズンの後半戦以前は、こういった調子の時の高橋は、試合を作ることが出来ず、大量失点してしまったり、早い回でマウンドを下りてしまうことが多かった。そう思うと5回2失点で何とかまとめた部分は成長と捉えたい所である。正直今日の状態であれば、5回持たずに降板という可能性も高かったのだが、何とか5回まで投げ切ってみせた。調子が悪くても何とかまとめることが出来れば、シーズン終了時点ではある程度の成績が付いてくるはずである。
リリーフ陣は、6回から尾仲、大西とそれぞれ2イニングずつ投げたのだが、両投手ともに2点を失ってしまい、仕事が出来なかった。開幕から理想的な投手運用が続いていたのだが、8日にピーターズが試合直前のアクシデントで急遽登板をキャンセルすると、翌日が延長12回のゲームになったこともあり、リリーフ陣の起用方法が難しくなっている。今日はビハインドの場面で、尾仲、大西に多少無理してもらう形となった。結果は出なかったのだが、それでも最低限の投手の起用にとどめ、明日1日ゲームがないことは、ヤクルトにとってプラスに働くはずである。

打線は、初回に村上のタイムリーで先制したものの、その後は、DeNA先発東の前に抑え込まれてしまった。7回に相手のミスから0アウト満塁という大きなチャンスが巡ってきたのだが、長岡が代わったエスコバーの前にピッチャーゴロダブルプレーに打ち取られ、続く代打川端も三振に倒れてしまった。貰ったチャンスだっただけに活かしたかったのだが、今日は結果に繋がらなかった。長岡に関しては、開幕から打撃で結果が伴わない中で、少し打ち気にはやり過ぎてしまっただろうか？初球から難しいボールに手を出してしまった。しかしこの積極性が長岡の長所でもある。一旦ヒットが出始めれば、打撃に関しては、昨シーズンよりも成長している部分をオープン戦では見せてくれていたため、数字は上がってくると思われる。今は我慢の時である。

山田が途中交代となり、金曜日からの広島戦へ帯同するかどうかも現時点では不明なのだが、このタイミングで武岡を1軍に登録できないという所も流れの悪さを感じる。おそらくはピーターズの離脱により、選手登録についても誤算が生じてしまっているのだが、もし山田が起用できない状況であっても何とか耐え凌いでもらいたい。今日は赤羽が起用されたのだが、あまりセカンドのイメージがなかったため驚いた。それでもある程度は無難にこなしてくれたため、赤羽がプロで生き残るためにファームで努力を重ねてきたことを感じることが出来た。こういう泥臭さを感じさせてくれる選手も私は好きである。