ヤクルト4-1中日
元々チーム状態が良くなかった所に、体調不良者が重なってしまったり、主力のコンディションが整わなかったりと苦しい状況が続いている。今日のゲームでも一昨日、昨日に引き続き、細かい部分でのミスがあり、試合内容的にもそこまで褒められるゲームとは言えなかったと思うのだが、それでも主砲村上の2発で勝利を手にしてみせた。チームに「村上がいること。」というのは、こういうことである。昨年三冠王を獲得した村上については、以前このブログで、昨シーズンの村上であれば、セリーグのどのチームに在籍していたとしても、村上が在籍しているチームが優勝した可能性が高かったのではないか?という主旨のことを書かせてもらった記憶があるのだが、今日のゲームを見ていても村上という存在のアドバンテージは非常に大きなものがあると改めて感じることが出来た。開幕から不調が続いており、昨日のゲームでもベンチ内で感情を露にする場面があるなど、本来の調子に中々戻ってこなかったのだが、それでも相手チームからすれば脅威を感じていることは伝わってきていた。今日の2発は勝利に直結する2発であり、精神的には明日以降につながるホームランになったのではないだろうか?村上がいることによってこういう勝ち方も出来ることが、リーグ2連覇に繋がったことは間違いない。
個人的には今のチーム状況と前カードの阪神戦で勝ち越せたことを考え、この中日との3連戦は、とりあえず1つでも勝ってくれれば十分と見ていたため、1つ勝てたことを喜びたい。
ヤクルトの先発ピーターズは、今日も立ち上がりからストライク先行の投球で、主導権を握った中で中日打線と対峙することが出来ていた印象である。初回、2回はいずれも2本のヒットを許してしまい、特に2回は、あわや失点に繋がるヒットを打たれてしまったのだが、山崎の好判断で防ぐなど、この2イニングを無失点で乗り切ったことで、リズムをつかむことが出来たのではないだろうか?打者を圧倒できるタイプの投手ではないのだが、一定の球速があり、ムービング系のボールと曲がり球、抜き球を操ることも出来るため、確実に試合を作ってくれる安定感が魅力的である。チーム状況を考えると7回までは続投かな?と感じたのだが、今日は6回81球で降板となった。コンディション不良での登録抹消もあり、無理はさせられないということだと思うのだが、今日のような球数で推移しているゲームではもう1イニング投げれるようになってくれると理想的である。しかし今日に関しては、しっかり試合を作った中で来日初勝利を上げることが出来たということでピーターズにとっては、今後に繋がる1勝になったと思われる。
7回からは、木澤、清水、田口と1イニングずつ繋いでみせた。木澤が2つの四球を含め、2アウト満塁のピンチを招いてしまったり、清水が細川にソロホームランを浴びてしまったりと、ヒヤッとする場面もあったのだが、8回裏に点差を広げる2ランホームランが飛び出たこともあり、9回は田口が危なげなく締めくくってくれた。正直細かい部分でもっと詰めなければならないところはあると思うのだが、それでも9回を1失点で抑えたことを評価したい。
打線は、塩見、山田がスタメンを外れることとなり、1番センター山崎、2番レフト青木、3番ライトサンタナ、4番サード村上、5番ファーストオスナ、6番セカンド武岡、7番キャッチャー内山、8番ショート長岡、9番ピッチャーピーターズというオーダーで、プロ初登板となる中日のドラ1ルーキー仲地と対峙することになった。仲地については、沖縄大時代の投球から非常に実践力の高い右腕という印象を抱いており、今のヤクルト打線の状況から考えると少し嫌な相手だと感じていたのだが、初回に先頭の山崎がヒットで出塁し、盗塁を決めると、2アウトランナー2塁から村上が仲地の甘く入ったストレートを左中間スタンドに運ぶ2ランホームランを放ち、先制点を奪うことに成功した。仲地のストレート自体に力はあったと思うのだが、コースが甘くなると一流打者はスタンドまで運ぶことを身を持って教えるような村上の見事なホームランとなった。いわゆる「プロの厳しさを教える」一発になったのではないだろうか?仲地はこの後アクシデントがあったようで、1イニングで降板してしまったのだが、やはりこの投手は良いボールを持っていると感じた。コンディションが整えば、また先発のマウンドに戻ってくるのではないだろうか?
中日は2回から想定外の継投となり、ヤクルト打線は早めに追加点を奪いたかったのだが、橋本、勝野に2イニングずつ無失点に抑え込まれてしまい、試合の流れを落ち着かせてしまった。その後、清水、藤嶋にも抑え込まれてしまい、嫌な雰囲気もあったのだが、中日打線の状態もそれ程良くない状況が続いているため、初回の2点を何とか守り切ることが出来ていた。
そして8回に福から村上が今日2本目となる2ランホームランをライトスタンド上段に叩き込み、試合を決定付けてみせた。嫌な展開になってしまっても一振りで試合の流れを変えられるのがホームランバッターの魅力である。今日は村上の魅力が大いに伝わるゲームとなった。
その反面、7回の攻撃では内山の2ベースを活かすことが出来ず、送りバントで確実にランナーを進めることが出来ない場面もあり、この辺りは今後の大きな課題となってくる。先程も書いたのだが、現状中日も状態が良いとは言えず、そういった部分に助けられた勝利という部分もあると思われる。DeNAや阪神が相手となった場合は、こういったミスが出てしまうと、中々勝ち切ることは難しくなってしまうことが予想される。村上がいなければ得点を奪えないチームからの脱却が求められてきそうである。
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コメント
村上の二本目の一発は復活の印象を与えるような豪快な一本だと感じました。今後はコンスタントにアーチを放ちそうな予感がしますね。
去年夏の大量離脱直後に見られた様に、連敗が続きかねないと思っていましたが、結果的にはチームにとっても村上やスタメンマスクの内山にとっても試合をやって良かったですね。安易に中止を仄めかしたりしてスミマセンでした。
超匿名さんへ
村上の2発での勝利ということでいい形の勝利になりましたよね。ピーターズ、内山も1つ勝ててホッとしましたかね?