ヤクルト４－６広島
試合前に塩見の登録抹消とのニュースが飛び込むと、山田も4回裏の守備からベンチに退いてしまう事態となってしまった。負の連鎖が止まらない状況である。試合の方も先発の高梨が3回までに6点を失ってしまい、その後の反撃も及ばず、8連敗となってしまった。離脱者も多くなる中で、チームとしての戦い方が分からなくなっている状態に見える。今日は先発投手のマッチアップ的にも連敗を止めたい試合だったのだが、勝利は遠いままである。「どうすれば勝てるのだろう？」という状況にまで追い込まれてしまっている。
先発の高梨は、今シーズン結果を残せていないのだが、投手陣の台所事情が苦しい中で何とか結果出してもらいたかった。中13日空けた中での先発（雨で流れたり、リリーフ待機したりと調整が難しかったという面はあったとは思うが…）でも初回から良い所なく広島打線に掴まってしまった。以前からこのブログでも触れさせてもらっているのだが、高梨は、調子が良い日以外の投球というものが大きな課題となっている。調子が良ければ、ストレートと変化球のキレで勝負し、コントロールはアバウトでも抑え込むだけの力があるのだが、ボールが走らない日は、甘く入ると捉えられるし、かと言って厳しいコースを突こうとすればボールが先行してしまうという悪循環にはまってしまう。今日も初回に2つの四死球でピンチを広げると坂倉に2点タイムリーを浴び、先制を許してしまうと、2回には秋山にタイムリーを浴び、3回には、田中に3ランホームランを浴びてしまい、3回6失点でKOされてしまった。先発として最低限の役割をこなすことが出来ないゲームが続いており、今後の起用法も考えなければならない状況である。
年齢的にも今から投球スタイルを変えるということは難しいと思うのだが、何かを変えなければ、非常に使い辛い投手になってしまう。タイプ的にはリリーフで短いイニングを任せるのも一つかな？と感じることもあるのだが、ヤクルト移籍後は、リリーフ起用をしてもやはり安定感に欠け、1試合ごとの波が大きいため、起用し辛い印象がある。投手の駒が足りない中である程度の実績がある高梨の不振はチームにとっても痛いことである。
それでも4回以降は、今野が2イニング、小澤が3イニングを投げ、広島打線を無失点で抑えてみせた。小澤に関しては、リリーフ陣の中でも負担が大きくなっている印象だが、次回の登板はどうなるだろうか？先発陣も足りない中で、もしかすると先発に配置転換ということもあるかもしれない。
打線は、ここ2試合村上の後ろの5番に入り、結果を出していた塩見が登録抹消となり、オーダー変更を余儀なくされた。1番センター太田、2番ライトサンタナ、3番セカンド山田、4番サード村上、5番ファーストオスナ、6番レフト濱田、7番ショート長岡、8番キャッチャー古賀、9番ピッチャー高梨というオーダーになった。今日から西浦が1軍に登録となり、相手先発がサウスポーの黒原だったため、これまでの高津監督の起用法で行くと、西浦を即スタメンで起用してくるのかな？と予想していたのだが、実際には、1番センターで太田、7番ショートはこれまで通り長岡というスタメンになった。
広島先発の黒原については、プロ初先発であり、今シーズンはここまで1軍では結果を残せていない投手であったため、早めに捉えたかったのだが、初回太田、サンタナの連打で作ったチャンスをクリーンアップがものに出来ず、無得点に終わってしまったことで試合の流れを失ってしまった。高梨が6点を失った後の4回に代打で登場した西浦とサンタナのタイムリーで3点を返し、黒原をKOし、5回にも濱田のタイムリー2ベースで1点を追加したのだが、今日の反撃はここまでだった。リリーフ陣からもチャンスを作っており、広島のリリーフ陣がそこまで整っているとは思わなかったのだが、あと一本出ないのが、いかにも大型連敗中のチームといった印象である。
高津監督は、選手のコンディションを整えることを優先した起用法を継続しているように感じるのだが、それでもこれだけコンディション不良の選手が出てしまっているというのは痛恨の出来事である。コンディション不良に関しては、なりたくてなる選手はいないし、高津監督の起用法自体もかなり慎重であるため、高津監督を責める気にはなれないのだが、チーム内で離脱者が相次いでしまっている原因は掴まなければならない。体調不良での離脱者もいる中で、「今現在」の戦い方自体が難しくなっている。連敗も離脱者も止まらない状況は苦しいとしか言いようがない。
P．S 長岡の起用については、私は、やはり長岡を優先的に起用してもらいたい気持ちが強いです。ショートの守備の重要さは、大引がFAで移籍してきたときに強く感じることが出来ました。現チームで最も守備力が高く、且つ若さのある長岡がファーストチョイスになることは間違いないと思います。今日は西浦を上げてきたため、即スタメン起用かな？と予想したのですが、それでも高津監督は、長岡をスタメンとして起用してきましたね。西浦は、一芸系の選手ではなく、スタメンで輝くタイプの選手だけに今後の起用法にも注目が集まりますよね。2軍の試合は追えていないのですが、今の西浦は、ショートを守れるだけの力を維持しているのですかね？
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コメント
ヤクルトの負の伝統と言える故障者多発ですね。こうまでポロポロと離脱されてしまうと、首脳陣と共にファンとしても頭を抱えたくなります。
村上が一試合単位での活躍があっても持続しません。エース相手ではなくキャリアの浅い投手だったので、ここで打ってしっかり復調したことを示して欲しかった。
私もショート起用の第一選択肢は長岡だと思っています。入団当初に野村氏から自衛隊呼ばわりされた宮本も最終的には名球会入りしましたからね。長岡の打撃力がどうなるかはまだわかりません。
超匿名さんへ
これだけ離脱者が多くなってしまうとまずいですね。チーム状況も上向いていないので、もし連敗が止まったとしてもすぐに次の連敗が始まってしまう危険性が高いですよね。