スコアは違えど、昨日と同じ類の負けゲーム。

ヤクルト２－３ソフトバンク

昨年、一昨年とヤクルトはソフトバンク相手にpaypayドームで3連勝を記録していたのだが、今シーズンは神宮で連敗となってしまった。しかしソフトバンクも一時のような強さを感じることはなく、勝つチャンスはあったと思うのだが、投手で言えば小川、高橋、野手であれば山田、村上という主力の状態が上がり切らない中で連敗を喫してしまった。昨日とスコアは違うのだが、主力が結果を残せなかったことが敗戦に繋がってしまったという意味では、昨日のゲームと同じ類の敗戦と言えるのではないだろうか？チームの幹となる選手が活躍しないことには、安定して勝利を手にすることは難しい。

ヤクルト先発の高橋は、ボールのキレ自体はまずまずだと感じたのだが、今日も細かい制球が定まらない様子もあり、甘くなったボールをソフトバンクの各打者に捉えられる場面が目立ってしまった。初回のピンチこそ上手く切り抜けたのだが、2回は、栗原に先制2ランホームランを浴びてしまった。カウントを取りに行ったカーブを完璧に捉えられてしまった。このボールに関しては、コースは多少甘くなっても良い（タイミングをずらすボール）ボールだとは思うのだが、栗原に読まれていたかの如く打ち返されてしまった。そして3回には、近藤に外角のストレートをレフトスタンドに運ばれてしまった。どちらのホームランも打者を褒めるべきなのかな？という気がしないでもないのだが、昨日も今日も失点は全てホームランということを考えると防がなければならなかったという振り返りも出来そうである。バッテリーはどんな振り返りをしているだろうか？昨日、今日の反省をチームとして明日のゲームに活かしてもらいたい。
高橋に関しては、約1か月ぶりの登板となった前回のロッテ戦は5回持たずに降板してしまったのだが、今日は6イニングを投げ切ることが出来た。WBCに出場しながらシーズンに入るという例年と違った調整の難しさやコンディション不良も重なり、中々本来の投球が出来ていなかったが、今日の出来はまずまずだったと思う。ここから何とかチームを支える投球を披露してもらいたい。
リリーフ陣では、1点ビハインドの7回、8回を任された丸山翔が今日も仕事をしてみせた。先日の西武戦でも同じような場面で起用されたのだが、1軍のマウンドで結果を残すことで、これまでよりも緊迫した場面で起用され始めている。ボール自体はまだまだバラつきがあり、おそらく「信頼を得る。」という所までは至っていないと思うのだが、それでもこういった場面で起用するのは高津監督流である。こういった経験を積むことで成長を遂げてもらいたい若手の1人である。

打線は、今日は、基本形の先発オーダーに戻してきた。
1番セカンド山田、2番センター内山、3番レフト青木、4番サード村上、5番ライトサンタナ、6番キャッチャー中村、7番ファーストオスナ、8番ショート長岡、9番ピッチャー高橋というオーダーとなった。
このオーダーでソフトバンク先発の東浜から5回まで9安打を放ち、最終的には11安打を放ったのだが、得点は僅か2点に終わってしまった。8回モイネロ、9回オスナという難攻不落の存在が後に控えていることを考えると、何とか7回までに最低でも同点に追い付いておきたかったのだが、今日もチャンスで主力の山田、村上が抑えられてしまう場面が目立ってしまった。
2回は長岡のタイムリーで1点を返し、尚も1アウト2，3塁という一打逆転のチャンスが続いていたのだが、山田、内山が打ち取られてしまい、4回も2アウト2，3塁のチャンスで山田に打席が回ったのだが、三振に倒れてしまった。5回は1アウト3塁で村上に打席が回ったのだが、今度は村上が三振に倒れてしまった。その後サンタナにタイムリーが飛び出したのだが、やはり山田、村上が結果を残さないことには、どんなオーダーを組んだとしてもコンスタントに得点することは難しくなってしまう。
昨日と同様の内容となってしまうため、多くは触れないのだが、やはりここまで村上が結果を残せないとなると、チームの巻き返しは厳しくなると言わざるを得ない。昨年は歴史的な数字を残し、チームの優勝に大きく貢献したのだが、その分村上への依存も大きくなっていた（あれだけの数字を残したため、結果的に依存的になっていたという意味である。）。その村上がブレーキとなってしまうとどうしても勝利が遠退いてしまう。
山田に関しては、コンディション不良もあるのだが、そういったシーズンはここ数年続いており、一括りに「不調」という言葉で片付けづらい部分もある。今は脚も使い辛いコンディションにあるため、1番で起用するメリットもこれまでのシーズンに比べれば少なくなってしまっている。塩見を欠く中で、山田の存在が最も活きる打順はどこになるのか考えなければならない（1番として結果が出ていないわけではないのですが…）。