今年の低迷を象徴するゲーム

ヤクルト０－８広島

タイトルの通りである。今日の敗戦は今年のそして今のヤクルトのチーム状況をよく表したゲームだったのではないだろうか？
私自身は、今日のゲームに関しては、試合前それなりの希望を抱いていた。28日の盛岡との巨人戦を雨天コールドゲームながら快勝し、精神的には多少楽な状況でホーム神宮での広島戦に臨めるということ、また先発投手が今シーズン最も安定した投球を続けてくれているサイスニードであることを考えると好調広島相手、九里が相手だとしても５０－５０の状況でゲームが出来ると感じていた。しかしそんな私の希望通りに今日のゲームは進まなかった。サイスニードは序盤から打ち込まれ、試合の流れを手放してしまうと、広島先発九里に楽な展開で投げられてしまい、打線は打線で何もすることが出来なかった。文字通りの完敗である。もちろんここから少しでも巻き返してもらいたいのだが、もしかすると今日のゲームは今シーズンが終了した時に低迷したことを象徴するゲームとして語られることがあるかもしれない。それ程の完敗だった。

ヤクルト先発サイスニードは、初回広島打線を三者凡退に抑え、前回の完封勝利から好調を維持しているように感じたのだが、2回に先頭の西川をストレートの四球で歩かせると続く坂倉にもストライクが入らず、カウントを悪くするとカウント３－１からストライクを取りに行ったストレートを坂倉に狙い打たれてしまった。打球はライトスタンドに飛び込む2ランホームランとなり、2点を先制されてしまった。初回の投球が悪くなかっただけにこういった形での2失点は意外だった。3回には菊池にソロホームランを浴び、追加点を奪われてしまうと、5回には秋山にタイムリー2ベース、坂倉にもタイムリー2ベース、田中にはタイムリーと連打を浴びてしまい、5回までで6点を失ってしまった。
それでも初回の出来や3回～5回にかけての5者連続三振などを見ているとボール自体の走りはそこまで悪くなかったのかもしれないが、チーム状況が良くない中で2回にコントロールが乱れた際に、サイスニードが、坂倉へ四球を出してしまうことを避けようとしたことが結果的には落とし穴になってしまったのかもしれない。ここから自分のペースが乱れてしまい、広島打線に掴まってしまった。これが野球の難しさであり、長いペナントレースの難しさなのだと思う。個人的には、冒頭にも書いた通り、今日のゲームに関しては、好調広島が相手だとしても５０－５０のゲームになると踏んでいた。しかし試合を振り返ってみるとヤクルトと広島のチーム状況の違いがはっきりと出てしまった。1試合は1試合なのだが、その1試合に臨むにあたってのチーム状況というものがゲームの中で表れてしまうことがあるということを再認識させられるゲームとなった。

こういう展開になってしまうと打線は広島先発九里のペースに付き合わざるを得ない状況となってしまった。九里はコントロール良くボールを散らして、隙らしい隙を見せてくれなかった。こうなると今のヤクルト打線が久里を攻略することは困難なものとなってしまう。結局九里に被安打５，無四球という内容で完封を許してしまった。二塁すら踏めないという完敗となってしまった。
4回の守備では村上がフェンスに膝を強打する場面もあり、明日以降の状態も気になる所である。

今シーズンは、いくつかショックの大きいゲームがあったのだが、私自身は今日のゲームでの完敗は、「今のヤクルトは弱い。」ということを再認識させられたという意味でショックの大きなゲームとなった。
それでも明日からもゲームは続いていく。厳しいチーム状況であることに変わりはないのだが、首脳陣、選手は「勝つための努力」を明日以降も続けてもらいたい。とにかく一戦必勝である。

今シーズンの広島戦は、雨の冷たさが身に染みるゲームが多いですね…
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