球団史上最強助っ人外国人選手候補　ロベルト・ペタジーニ

皆さんは、ヤクルトスワローズの最強助っ人外国人と言えばだれの名前を挙げるだろうか？私がヤクルトスワローズを応援し始めたのは1988年のことであり、その後優良助っ人外国人選手と呼ばれる選手が数多く在籍してきている。ファンの方々によって「最強」の定義も異なり、様々な選手の名前が挙がってくる可能性もあるのだが、私はロベルト・ペタジーニを推したいと思う。
平成のヤクルトベストナインのブログ記事でも多少触れているので、興味のある方は読んでみてください。
→平成のヤクルトベストナインってどんな感じなのだろう？（捕手、内野手編） | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)
→平成のヤクルトベストナインってどんな感じなのだろう？（外野手編＋全体まとめ） | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)

ペタジーニがヤクルトに在籍したのは、99年～02年までの4シーズンである。その間の個人成績を見てみたい。
99年
打率.325　本塁打44本　打点112　出塁率.469　OPS（出塁率＋長打率）1.146
★本塁打王、最高出塁率　ベストナイン

00年
打率.316　本塁打36本　打点96　出塁率.432　OPS（出塁率＋長打率）1.033
★ベストナイン、ゴールデングラブ賞

01年
打率.322　本塁打39本　打点127　出塁率.466　OPS（出塁率＋長打率）1.099
★本塁打王、打点王、最高出塁率　シーズンMVP、ベストナイン、ゴールデングラブ賞

02年
打率.322　本塁打41本　打点94　出塁率.438　OPS（出塁率＋長打率）1.087
★ベストナイン、ゴールデングラブ賞

改めて数字を振り返ってみるとその凄さが浮き彫りになる。打撃面の数字がこれだけハイレベルで安定している選手は中々いないものである。助っ人外国人選手という枠で言えば、2013年のバレンティンの数字は圧倒的ではあるのだが、チームの勝利への貢献度というものを考えると、それでもペタジーニの方が信頼度は高かったかな？という気がしている。
このペタジーニ、波が少ない打者であり、どんなシチュエーションであっても打席で雑になることがなかった選手だと理解している。当時の助っ人外国人選手が苦しむことが多かった。日本人投手のストライクからボールに変化する縦の変化球をしっかり見極めることが出来る打者だったため、相手バッテリーはペタジーニ相手に投げるボールが無くなってしまっていたのではないだろうか？そのレベルの打撃を4年間継続したことは、凄まじいことである。21年、22年シーズンにチームの優勝に大いに貢献した村上でも今シーズン数字が上がってこないことを考えれば、このペタジーニのヤクルトでのスタッツは驚異的なものであることが分かると思う。とにかく隙の無い打者という印象が残っており、歴代のヤクルト選手の中でも信頼度は1，2を争うと思われる（個人的にはペタジーニと村上が双璧かな？）。
25歳年上のオルガ夫人とのエピソードや巨人移籍後の清原との併用などが語られることも多いのだが、とても真面目な選手という印象があり、これだけの助っ人外国人選手はNPB全体を見渡しても中々いないレベルである。
勝負強い打撃もさることながら、守備、走塁面でもシチュエーションに応じたプレーが出来る選手であり、堅実なファースト守備、巧さを感じさせる盗塁（時折見せる三盗は見事だった。）、冷静な状況判断と野手として必要とされる能力を高い次元で発揮してくれた。もちろん最終的には巨人に移籍してしまったことなどがヤクルトファンとしては寂しくもあったのだが、それでもこれだけ頼りになる選手がヤクルトに在籍してくれたという事実が大切である。
あれだけ強くスイングを掛けて、これだけの打率、出塁率を残せる選手は稀である。MLBで活躍できなかったことが信じられない選手だった。
やはり私の中のヤクルト史上最強助っ人外国人選手はロベルト・ペタジーニである。

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