西浦直亨⇔阪口皓亮

ヤクルト・西浦直亨とＤｅＮＡ・阪口皓亮の緊急トレードが成立　超異例のシーズン中に同一リーグで（サンケイスポーツ） – Yahoo!ニュース

上記のサンケイスポーツの記事の通り、ヤクルト西浦とDeNA阪口のトレードが成立した。7月31日の期限ギリギリで成立したトレードということになる。
DeNAとしては、現在優勝争いに絡むことが出来ているのだが、内野が守れる右のユーティリティ選手を獲得したいという意図があったのだと思う。西浦がいることで、宮崎休養時にサードで起用することも出来るし、京田、大和、柴田らと競争することも可能になる。ベンチスタートでもスタメンでも西浦がいることでゲームマネジメントがしやすくなるという部分はあると思うし、他の選手にアクシデントがあった場合に、その穴を埋めることも期待されているのではないだろうか？21年には、主力としてリーグ優勝、日本一に貢献した実績もあるため、DeNAの内野陣に更なる安定をもたらす役割が期待されているはずである。
ヤクルトでは、不動のレギュラーを掴むまでには至らなかったが、18年シーズン、20年シーズン、21年シーズンには好調時には、チームに大きく貢献する活躍を見せてくれた。しかし昨シーズン、今シーズンと1軍では結果を残せておらず、長岡らの台頭もあり、出場機会が少なくなっていた。それでも今シーズンはイースタンではある程度の結果を残しており、年齢的にもまだまだ働き盛りであるため、DeNAでもう一花咲かせてもらいたい。確実にDeNAが優勝を目指すための補強であるため、胸を張って自分のプレーをアピールしてもらいたい。

ヤクルトが獲得した阪口に関しては、北海高校時代からその素材が高く評価されていた長身の本格派右腕である。21年シーズンにはプロ初勝利も上げており、DeNAの若手投手の中では、プロスペクト的な存在となっていた。150キロを超えるストレートとキレのある変化球を先発として投げ込めるところに潜在能力の高さを感じさせてくれていた。個人的なイメージとしては、完成形は阪神の才木のような投手かな？と感じており、今後の成長が楽しみな投手だと思っていたため、このタイミングでトレードに出されるとは思わなかった。もちろん西浦は、今のDeNAに必要な存在（特に今シーズンの優勝のために）であり、現在の阪口が今シーズンの優勝に貢献できる可能性は少ないことは確かなのだが、高い将来性のある投手をこのタイミングで放出することは、かなり意外である。正直21年に行った右肘のクリーニング手術の経過があまり良くないのかな？と疑ってしまう部分もあるくらいである。
現在ヤクルトは投手不足に苦しんでおり、特に22歳～25歳くらいの世代が手薄になっている印象がある。阪口に関しては、先日獲得したロドリゲス同様、来シーズン以降の先発候補としての期待が大きいのではないだろうか？まだまだ今シーズンを捨てる訳にはいかないのだが、来シーズン以降、また今年のドラフト会議も睨んだ中で阪口獲得に動いた部分はあるのではないだろうか？

西浦に関しては、移籍後すぐにでも戦力として活躍することが求められる。阪口は将来ヤクルトの主力投手に成長することが求められる。そう考えるとこの時期のトレードとして「メジャーっぽいトレードだな。」と感じる。今後日本でもこういったトレードは増えてくるのだろうか？
西浦も阪口も新天地で大いに活躍してもらいたい。

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