ヤクルト1-4広島
今日の勝利で広島は10連勝である。今年の広島がここまで大型連勝を続けられるチームとは思っていなかったため、「勢い」も相まった中での連勝という捉え方をしていたのだが、開幕当初に比べて投手陣は間違いなく整備されてきていることを、この3連戦で感じることが出来た。投手陣がある程度計算出来るからこそ、野手陣も落ち着いてゲームが出来ると思うし、首脳陣もゲームマネジメントがしやすくなっているのではないだろうか?
4月にマツダスタジアムで3連敗を喫した時には、3連勝していてもおかしくないゲームで3連敗を喫し、2016年~2018年シーズンを思い出すようなゲームが続いていたのだが、今日で今シーズンのマツダスタジアムでのゲームは9連敗ということでここまで勝てなくなるとは思ってもいなかった。4月の3連敗は衝撃的なゲームもあり、ファンとして精神的なダメージも大きかったのだが、今回の3連敗は、実力差を見せ付けられての3連敗ということで、これはこれでダメージが大きい敗戦となった。今の広島は「しっかり強い」チームということが確認できた。
ヤクルトの先発石川は、前回の登板は、丸山翔がオープナーを務め、その後5イニングを投げるという形での登板だったのだが、今日は通常通り先発としてマウンドに上がった。イースタンでの登板でも打ち込まれてしまう試合があったため、心配していたのだが、今日は、9連勝中の広島打線相手に、石川らしく打たせて取る投球で凡打の山を築いていった。広島先発の床田の状態も良かっただけに、先制されてしまうと厳しい展開になることが予想されたが、4回までは広島打線を無失点で抑えてみせた。しかし5回に先頭の堂林に2ベースヒットを許すと、続く曾澤にタイムリーを浴び、1点を先制されてしまった。それでもこの回は最少失点で凌ぎ、味方打線が同点に追い付くと、そのまま6回のマウンドにも上がったのだが、先頭の野間のピッチャーゴロを処理する際に下半身を痛めたようで、ここで降板となってしまった。試合後の高津監督のコメントを見ると、この回の前から多少違和感があったような表現をしているため、実際にねん挫などの故障なのか、熱中症による症状なのかは分からないのだが、好投していた中でのアクシデントだったため、心配ではある。年齢的にもコンディション不良があった場合の回復具合が気になる所である。
リリーフ陣は、石川の後を継いだ山本は1イニングを完璧に抑え、7回から石山を投入する形となったのだが、この石山が先頭の末包に2ベースを許すと、送りバントでランナーを3塁へ進められた後に、曾澤にタイムリーヒットを浴び、勝ち越し点を許してしまった。この3連戦は、広島のリリーフ陣との差を見せ付けられる3連戦となってしまった。今日に関しては、完璧に打ち込まれた訳ではないのだが、石山がもう少しコンスタントに結果を残さなければ、ヤクルトの浮上は難しくなってしまう。8回にはイニング跨ぎとなった丸山翔も2点を失ってしまい、ここで万事休すとなった。
打線は、山崎が脳震盪特例措置で登録抹消となり、代わりに塩見を登録してきた。サンタナの体調不良、青木の頭部死球も重なり、外野の頭数が足りなくなってきている中で、3番センターでスタメン出場となった。
もしかするともう少し調整してから1軍に合流させたかったという意図もあったかもしれないのだが、チーム事情もあり、このタイミングでの1軍復帰となった。しかし守備でも打撃でもある程度、塩見らしさは見せてくれていた。守備ではセンターで軽快に守ってくれたし、打撃でもチャンスで塩見らしく右方向へ犠牲フライを放ってみせた。7回裏の守備からベンチに退いてしまった部分は気にはなるのだが、無理をしない範囲である程度のプレーは期待できそうである。
昨日、一昨日と広島リリーフ陣にほぼ完璧に抑え込まれてしまった打線は、今日は先発の床田の前にも抑え込まれてしまった。しかし今日の床田はボールにキレを感じ、調子の良さが伺えたため、ある程度は仕方ない部分もあったように感じる(もちろんこういう時に村上、オスナ辺りが結果を残してくれるとまた違ってくるのだが…)。やはりどちらかというと、先発のマッチアップ的にも昨日、一昨日のゲームで勝ち星を拾えなかったことが痛かったように感じる。
それでも、今日も広島リリーフ陣にノーヒットで抑え込まれてしまった部分については、今後対策を考えていかなければならない。
広島に関しては、矢崎がクローザーとして結果を残しつつ、栗林が戻りつつある(昨日の頭部死球が少し不安要素ではあるが…)ということで、リリーフ陣は今まで以上に充実してきている。個人的には、今シーズンの広島は、ストロングポイントに欠けると見ていたのだが、現在のリリーフ陣は、十分チームのストロングポイントになっていると思う。ここにマツダスタジアムでのファンの応援がプラスされると一気に強いチームになってくる印象である。10連勝で単独首位。広島が乗ってきている。
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コメント
広島にとって低迷していたとは言え、去年ホームで大きく負け越し村上にもよく打たれたことは屈辱であり、やり返す気持ちが強いのではないでしょうか。それでもマツダで勝てなさ過ぎですね。
このチームは優勝から遠ざかっている阪神と横浜より三連覇を知る選手が残っており、経験というアドバンテージがありますが果たしてどうなるか。
超匿名さんへ
今シーズンに限っては、ここまでマツダスタジアムで勝てないのは予想外ですよね。