ヤクルト1-7阪神
3か月以上1軍での登板がなかった吉村がマウンドに戻ってきた。2回で6点を失うなど、6回7失点という数字が残ってしまったのだが、味方の守備に足を引っ張られてしまった部分もあり、数字ほど悪い投球には思えなかった。個人的には、吉村が先発でここまで投げられるとは思っていなかったため、怪我前の投球は想像以上のものだった。右左の違いはあるのだが、来シーズン以降という部分を考えれば、今日投げ合った阪神の伊藤将のような投手を目指してもらいたい。
吉村は、コンディション不良での離脱から2軍での調整登板も行った中で、今日の登板を迎えたのだが、「しっかり状態は戻しているな。」という投球内容だったと思う。初回は、サンタナ、村上のまずい守備も重なった中で、先制点を失うと、佐藤輝に3ランホームランを浴び、初回にいきなり4点を失う苦しい投球となってしまった。2回も2アウトから中野にタイムリーヒット、ノイジーにタイムリー2ベースヒットを浴び、2回で6点を失ってしまった。
それでもそれ以降は立ち直り、3回~6回までは、森下のソロホームラン以外は、無失点で抑えてみせた。
ストレートの球速も出ていたし、変化球もフォーク、スライダー、カットボールとカウント球にも決め球にも使えるのは、吉村の長所である。ここにツーシームやカーブも交える中で、打者と対峙することが出来ている。流石に25歳のオールドルーキーだけのことは、あると感じさせてくれる。
今日に関しては、初回、2回の失点で試合が決まってしまったため、手放しで褒める訳には行かないのだが、個人的には期待値の高い投手であることに違いはない。1年間先発ローテを守れるだけの体力とコンディションを作ることが出来れば、自ずと数字は付いてくるタイプの投手と見ている。今後に期待したい。
打線に関しては、序盤で6点を追う展開となってしまい、この展開で伊藤将を崩すことは難しかった。抜群のコントロールがある伊藤将から点を取るには、とにかく打って繋ぐ他なかったため、浅いカウントから打って出るしかなかったのだが、伊藤将は、簡単に打ち崩せるような投手ではない。ストレート、カットボール、ツーシームで内外角を広く使いながら、チェンジアップでタイミングを外してくる投球術は惚れ惚れしてしまう。ほぼ手も足も出ない状況で抑え込まれてしまった。9回に代打赤羽にプロ第1号となるソロホームランが飛び出し、完封負けを逃れることで精一杯だった。逆に言えば、赤羽は伊藤将の完封を阻止したことを自信にしてもらいたい。
試合全体を見れば完敗なのだが、赤羽の他にも丸山和、内山、澤井辺りの若手が思い切ったプレーを見せてくれた。シーズン中に若手のプレーを褒める以外に見応えのないゲームがあるというのは寂しいことではあるのだが、思い切ってプレーする若手の姿を見ることは楽しいものである。
P.S 赤羽は、今日は親子ゲームでイースタンのゲームでもホームランを放っているんですよね。そのパンチ力を磨いていってもらいたいですよね。
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コメント
小川で勝ってなければ大型連敗突入でしたね。低迷するシーズンでもホームでは健闘してもらいものです。事実上最下位転落阻止という後ろ向きな目標しかなければ、選手のモチベーション維持も厳しい時期になってきましたかね。
あちらは抜群の制球力でヤクルト打線をほぼ完璧に封じる一方で、こちらは制球を乱して死球ですからあまりにも対称的でした。相手側の怒りを随分買っているみたいですが、ファン目線でも死球が目立つと感じるので、野球につきものなのでゼロには出来ないでしょうが、憂いなく試合を観戦するためにも制球を磨いて減らす努力をしてもらいたい。
赤羽は猛アピールしないといけない立場でしょうから、この一発は首脳陣の印象に残ったんじゃないでしょうか。どこまで食らいついていけるか。
超匿名さんへ
確かに伊藤将に抜群の制球力で抑え込まれてしまったという部分はありますよね。死球が騒動になっている中で、伊藤将の投球は際立ちますね。
吉村がしっかり投げられたのは好材料
次週も投げそうなので勝てると良いですね
saboさんへ
少しでも甘くなるホームランになってしまうというプロの厳しさにも直面していると思うのですが、調子が良い日はある程度抑えられるだけの力は持っていると思います。次回登板に期待ですね。