ヤクルト2-1広島
今シーズンの広島とのゲームは、ホームゲームとビジターゲームとで極端に数字が違っている。今日の勝利で、神宮では9勝1敗という数字が残ってるのだが、マツダスタジアムでは、0勝11敗1分けという数字になっている。球場の雰囲気含め、どちらかと言えばホームチームが優位に立つことが多いことは理解しているのだが、ここまで極端な数字が出ることは珍しいのではないだろうか?球場全体が真っ赤に染まり、相手チームを飲み込むような雰囲気を作るマツダスタジアムが帰ってきたということなのだろうか?それにしても両チームとも内弁慶すぎる戦いぶりである。
先発のサイスニードは、菊地、西川という主力2枚を欠く広島を相手に今日も安定した投球を披露してくれた。2回に坂倉に特大の先制ソロホームランを浴びてしまったのだが、それ以外は、ストライク先行の投球でそれ程危ない場面もなく、広島打線を抑え込んでみせた。威力のあるストレートと、左打者のインコースへ喰い込むカットボール、スライダーを効果的に使った印象である。今日の広島打線は、左打者を7人並べてきたのだが、サイスニードー中村のバッテリーは、それ程嫌な印象は持たなかったのではないだろうか?カットボール、スライダーは内を意識させつつ、バックドア気味に外から入れることも出来ていたため、組み立ても楽だったのではないだろうか?そうは言ってもロースコアの競り合いの中でこれだけボールをコントロール出来るのは見事である。このブログで何度か書かせてもらっているのだが、サイスニードは、ゾーンで勝負出来るようになってから、間違いなく投球がレベルアップしている。NPBで成長した外国人投手の一人である。
7回で94球を投げ、被安打5(被本塁打1)、与四死球1の1失点という数字は、先発投手として十分合格点を与えることが出来る。こういった投球をコンスタントに続けてくれたのが、今シーズンのサイスニードである。
2-1というスコアの8回からは、星ー田口のリレーで逃げ切ってみせた。シーズン後半になって清水の状態が下降線を辿る中で、今日は星が起用された。星は、開幕直後こそ素晴らしいボールを投げ込んでいたのだが、そのボールをシーズン通して続けることが出来ず、調子を落としてしまった期間も長かったのだが、シーズン最終盤に来て、再度迫力のあるボールが戻ってきている。もし明日以降も8回を任されるのであれば、来シーズンに繋がる投球を見せてもらいたい。
9回を任された田口は、2本のヒットで1アウト1,3塁というピンチを招いたのだが、ここで今日ホームランを打っている坂倉をセカンドゴロダブルプレーに斬って取り、試合を締め括ってみせた。これで31セーブ目である。田口は自身でクローザーを志願し、シーズンを通して結果を残し続けている。この気持ちの強さは特質すべきものだと感じる。チームが低迷する中でメンタル面含めてコンディション作りは難しいと思うのだが、その中でもしっかり自分の投球に集中することが出来ている。タイトルに関しては、田口一人の力で獲れるものではないため、簡単ではないと思うのだが、ここまで来たら、最優秀救援投手のタイトルを狙ってもらいたい。
最後のダブルプレーの場面は、プロとしては難しいプレーではなかったと思うのだが、セカンド山田、ショート長岡は、ノーミスでしっかり100点のプレーを見せてくれた。当たり前のプレーを当たり前にこなしてくれただけなのだが、勝利を決めるプレーであり、ファンとしてホッとした気持ちになった。
打線は、序盤から広島先発玉村を捉えていたのだが、初回、2回とチャンスを活かせず、3回の0アウト1,3塁のチャンスも山田のダブルプレーの間に同点に追い付く形で決して良い形で同点に追い付いたとは言えなかったのだが、続く村上がレフトスタンドに飛び込むソロホームランを放ち、結局このホームランが決勝点となった。今シーズンの村上は、神懸っていた昨シーズンに比べれば大きく数字を落としているのだが、ホームランに関しては、これまで同様、驚愕のあたりばかりである。今日の玉村の外角高めのスライダーを逆方向に運んだホームランも村上のパワーと技術が詰まった驚愕の一発となった。テレビで見る限りでは、ポーンと合わせただけのようにも見えるのだが、村上本人の言葉で「しっかり押し込むことが出来た。」というコメントが残っていたため、村上の中では、しっかり根拠のあるホームランなのだと思う。こういったホームランが放てるのも村上の魅力である。山田のダブルプレーで一旦は萎んでしまった雰囲気を一振りで変えてみせた。今日は4番の仕事が出来たのではないだろうか?
P.S 広島は、CSを見据えた中でコンディションを整えるために、思い切って西川、菊地を2軍に落としましたね。主力が離脱している中で簡単に勝利を手放すわけにはいきませんよね。マツダスタジアムで勝てていない分、明日、明後日も神宮で勝ちたいですね。
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コメント
久しぶりの現地観戦でした。勝てて良かったです。
両軍ヒットや四球でランナーは出ましたが併殺も多くスイスイ試合が進みました。おっしゃる通りファインプレーでは無かったもののきっちり守備が良かったですね(村上に1個良くないのがありましたが)
村上のホームランは打球スピードが凄いですね。反対方向に強い打者はいても反対方向にあれだけ打球速度が出る選手はまずいないのではないでしょうか
saboさんへ
現地観戦お疲れさまでした。勝ちゲームを見ることが出来て良かったですね。村上のホームランは「あの打ち方であんなに飛んじゃうの?」という驚きがありますよね。
村上が物足りなさを感じながらもある程度コンスタントに打っており、打率がもう少しほしいですけど四番としての数字は悪くないと思います。もう1人の主役である筈の山田は盗塁はもういいとしても、打撃三部門の成績が大分物足りない。セカンドスタメンの第一候補の地位は変わらなくても、去年が不振で今年が大不振となれば来季は大事なシーズンとなるのではと思っています。
超匿名さんへ
村上は、シーズンを通して不振の時期が長かったですが、強くスイングする姿は変わらなかったですよね。
山田は来シーズンは勝負の年になりそうですね。まだレギュラーの筆頭候補であることは間違いないですが、競争に巻き込まれる可能性はありますよね。何とか結果を残してもらいたいのですが…